即オチ小説3
桜子はホテルに来ていた。
彼氏とイタリアンレストランでちょっと背伸びしてコースのディナーを楽しんで、手を繋いでこの部屋に入った。
観光ではない。いわゆるラブホテルだ。
経験の無い桜子は少し、いや、かなり怖い。でも彼なら純潔を捧げられる。彼を心の底から愛していた。人を愛するということを教えてくれた彼に、その証を示したかった。
「彼がシャワーから出てきたら、抱かれるんだよね、私」
そわそわと落ち着かず、部屋のソファを持参してきたピンクのソファに替えて腰を下ろした。うん、やっぱりこのソファが一番落ち着く。何故ならソフィアも特別なプリンセス。
「……する前に、トイレ済ましておいた方がいいよね」
立ち上がり、バスルームの隣にあるトイレへと向かう。すりガラスから見える彼のシルエットにドキリとしながら、また体温が上がるのを感じた。
「それにしても、まさか自分がこんな楽天ポイントに来るとは思わなかったなあ」
桜子はこういうエッチな場所の事を兄の持っていたエロ漫画雑誌から快楽天ポイント、略して楽天ポイントと呼んでしまう癖があった。しかしこれからのネットショッピングの時代、そうもいかない。
「さて、トイレトイレと」
一つ深呼吸をして、トイレのドアを開ける。が、その先の光景に思わず桜子は叫んだ。
「前の客うんこ流してねえし清掃員も気付いてねええええええ!!!!」
~fin~




