疑問はあれど即断即決
「まさかミーに一撃入れるとはネ。大したものアル。正直予想以上だったアル」
陽気に会話を始めた謎の手合。
一方で喜一と弓徒は緊張を解かず構えている。
「ハーイ? お二人さん? ミーの言葉聞こえたアルか? 終わりアル。終わりアル」
「信じろと?」
喜一が問いかけた。
「トラスト・ミー」
胡散臭い台詞に、二人は尚更緊張した。
流石にこれは不味いと感じたのか、その者はいきなり本題に入った。
「そこのユー」
「俺か?」
指で示された弓徒が応えた。
「そうアル。ユー、強くなりたくないアルか?」
「な、なんだって?」
「強くなりたくないアルか?」
ないのかあるのかどっちなんだ? と突っ込むのも忘れて、弓斗は問いた。
「何故俺が強さを求めていると知っている?」
「あの皿洗いを見れば誰でもひと目でわかるアル」
「見ていたのか……」
「ユーの皿洗い、雑念ばかりアルね」
「……」
「それでは勝てないアルよ。紅虎に」
「なにっ!? お前、何故それを!」
「そんな事はどーでもいいアル。ミーと来るね。そうすれば、闘い方を教えてあげるアル。紅虎との闘い方をネ」
「紅虎……」
「どーするアル?」
「わかった。行こう」
即決であった。




