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更に奥へ
弓徒は喜一に言った。
「そういう事になった。俺はこいつと行く」
「そうか」
「付いてきたそうな顔してるが、心配はいらねぇよ。自分の事は自分で何とかするさ」
「そうか」
「お前は先に戻って、のんびりしてるといい」
「弓徒……」
「大丈夫だ。俺は勝つ。こいつにも、紅虎にも」
「いやミーには勝たなくていいアル。ユーの敵は紅虎ネ」
「じゃあ何で俺達を襲ったんだ?」
「実力を見る為アル。紅虎と戦えるかどうか知りたかったアル」
「俺達はどうだった?」
「ミーが鍛えればユーは何とかなりそうな気がしないでもないアル」
「そうか。いけるって事だな。そりゃあ良かったぜ。……で、あんた誰だ?」
「わけあって今は名乗れないアル。とりあえずユーはミーの事、師匠と呼べばいいアル」
「何だかよくわかんねぇけど……よろしく頼むぜ、師匠」
「任せるアル」
去り際、謎の師匠は喜一に言った。
「唐馬氏によろしく……アイヤー、今は黙っておいた方がお互いにとっていいはずアルネ。今のは聞かなかった事にして欲しいアル」
「わかった。弓徒を頼む」
「アイヨー」
そうして、喜一を残し、二人は更に山の奥深くへと潜っていったのだった。




