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兄上に辺境に追放されました〜行政が滞っているから戻って来いと、知らんがなー頑張ってね〜  作者: トシボー


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5/19

領地に着いた。

 後続の人達が来てから1日休憩を取って、本日出発です。

 先頭は母上に任せて僕は馬にまたがり、殿を務めます。まぁ2日も有れば山脈部分は抜けるでしょう。

 でも良くこれだけの荷馬車が集められたな、王都では不足してそうだよ。まぁ考えても仕方ないか。


       ー・ー・ー・ー・ー

 無事全員山脈部分を通り抜けたので街道が通っていた部分の南北の山脈を繋げます。

 母上とミラージュ、伯爵一家が見に来ています。

 他の人達は休憩と言うか本日は此処で野営ですね。

 

 それではさっさとやってしまいましょう。

 地面に手を着き、頭の中で山脈が繋がるイメージをします。参考は赤○山脈にしよう。3000m級だから簡単には来れないぞ。

 イメージを固めてから「はっ」と叫ぶと、少し地揺れがして南北の山頂を結んだ下辺りから地面が隆起してどんどんと高くなって行った。

 30分程すると隆起は止まり、イメージ通りの3000m以上の山脈になった。

 ミラージュは「凄い凄い」と言って喜んでいる。

 母親で有る側妃殿下は「まあまあね」と言っていた。

 伯爵一家はまた固まっていて、エリーゼさんはまた口が半開きになっていた。

 僕は周りの様子を見ていたら、何か頭がクラクラしてきて、そのまま倒れてしまった。

「お兄様ー」

 ミラージュの声が聞こえるのを最後に気を失ってしまった。


        ー・ー・ー・ー・ー

「んーー、あれ朝? そうだった魔法を使った後に倒れたんだった。魔力の使いすぎで魔力酔だな」 

 ステータスを確認すると魔力量は100%迄復活していてMPが20%上昇していた。

「上がり方がデタラメだな」

 ステータスを消すとミラージュが部屋に入って来て僕の所に駆け寄って来た。

「お兄様大丈夫なのですか? 心配しました」

「もう大丈夫だよ」

 そう言って右手をミラージュの頭の上にのせた。

「良かった。お母様に言って来るね」と言って部屋を出て行った。

「まだダルいからもう一眠りするかな」

 寝ようとしたらドアからノックの音がしたので「どうぞ」と言ったらドアが開いて、入ってきたのはエリーゼさんだった。

「殿下、もう大丈夫なのですか? いきなり倒れたので心配しておりました」

 「大丈夫だよ。ただ少しダルいだけで、ただの魔力の使いすぎによる魔力酔だから。

 あの時は一度に大量の魔力を使って、残りが15%位だったと思う」

「そのパーセントと言うのは何ですか?」

「全体を100としての指標何だけど簡単に例えると、果汁をグラスに半分入れて同じ量をグラスに入れると果汁半分50%になります。これはグラスの中の物を100%としてみているからです。果汁が1/3なら約33%ですね」

「どうして約何ですか? それと33だと100になりません」

「それは割り切れないからなんだよね」

「割り切れない?」

(そうだった、この世界は掛け算や割り算が無いのだった。忘れていたよ)

「最終的に計算をして0にならないのを割り切れないと言うのはだけど、まぁそう言う計算方法が有ると言う事で」

「その計算方法が気になります。お元気になったら教えて下さい。後魔法も」

「わかりました。取り敢えずは落ち着いてからと言う事で良いかな」

「はい、それでは戻ります」

 そう言って部屋を出て行った。

 僕は二度寝をした。


       ー・ー・ー・ー・ー

 翌日、領都に向けて出発をした。

 伯爵一家とは途中で別れたのだが、エリーゼさんが「絶対教えて下さいね」と念を押された。

 それから4日後、領都に入ったのだがとても領都とは思えない程の田舎であった。

 先ずは領内の役所に行って着任の事を言わないといけない。


 途中で畑仕事をしている人達に役所の場所を聞きながら向かうと平屋のちょっと大きめの建物だった。

 中に入ると1人の男性が出て来た。

「何か御用でしょうか?」

「此処の王領領主として着任する事になった第3王子のスタリオンだ。これが命令書だから確認をしてくれ」

 その男性が命令書を受け取り、確認をする。

「確認をさせていただきました。私は代官のヘルーべと申します。一応騎士爵をいただいております」

「これから頼む。それで移住者が大勢いるが住めそうな所はあるか?」

「空いている所はいっぱい有るので何処でもお構いません」

「わかった、明日から頼む。それで領内の地図が有れば用意をしておいてくれ」

 そう言って役所を出て皆の所に戻った。

 皆の所に戻ってからはこれからの事を話した。

「明日より順番に皆の住む所を作って行く。出来るだけ早く生活出来る様にはしたいと思っているが、最初は不便な事が有ると思うが多少は我慢して欲しい。

 だが折角新しい所に来たのだから楽しく過ごせる様にしたい。皆も協力してくれ」

 スタリオンがそう言うと大歓声が上がった。

 それで今日の内にどの様な人達が来ているのか把握して、その集まりを分かり易く分けた。

① 離宮の関係者。

② 文官。

③ 軍部、警備隊。

④ 執事、侍従、メイド、王城料理人

⑤ 商会関連。

⑥ 王都からの移住者。

⑦ 王太子領からの役所の文官、移住者。

⑧ 第2王子領からの役所の文官、移住者。


 先ず8つに分けてから頭になる人選をした。

 離宮関係者は僕と母上。

 文官は僕と同じ部署だったクオリン。

 軍部がロスアック、警備隊がスーメ。

 執事等はトインで料理人は離宮に併合。

 商会はノーヒ商会の商会長のセレガで代理が娘のリエッセ。

 王都からの移住者はノーヒ商会が受け持つ。

 王太子領からは代官だったスポシレック。

 第2王子領からは同じく代官だったロックデュス。

 商会以外の名前を聞いた時に外壁材かよ(此処の代官を含む)と思った。


 上記に上げた人物を集めて簡単な話し合いをした。

「今有る役所を中心に離宮を置いて、役所を建て直して、近くに住める寮等を立てる。

 そしてその周りに町を作りたいのだが、工房区、商業区、居住区の様に分けたい。

 王太子領から来た人達は領都の北側に、第2王子領から来た人達は領都の南側にする予定なのだが明日の代官との話し合いで場所を決める予定だ」

 スタリオンが話した後に質問等があり、それに答えて、この日は終了した。

 スタリオンはこの先どうなるのか楽しみだった。

 それと王都がどうなったのか、ほんのちょっとだけ心配になった。

 

 



ご覧いただきありがとうございます。

お星様、リアクションありがとうございます。

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