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兄上に辺境に追放されました〜行政が滞っているから戻って来いと、知らんがなー頑張ってね〜  作者: トシボー


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2/19

追放までの事を考えてみる

 母上からの用事を済ましてから、パーティーで追放を宣言された事を考えました。

 多分ですが国庫から自分達の遊ぶ金が引き出せなくなったのでしょう。

 まぁそうしたのは僕ですけどね。



 政務の手伝いは10歳になり学院に通う様になってから陛下である父上からの命でした。

 何故命が降りて来たかと言うと、王城に用事が有り王城の廊下を歩いていると、前を歩いていた文官が転び、書類をぶちまけてしまったので、集めるのを手伝ったのですが、たまたま拾った書類が計算間違いや部署の違う同士が同じ内容の書類を出していた事でした。

 その事を指摘すると書類をぶち撒けた文官に書類を集めた後に文官の部署に連れて行かれた。

「スタリオン王子殿下、お願いします。助けると思って、手伝って頂けれませんか?」

 部屋の中は書類が山の様に積んであり、尚且つ足の踏み場もない状態だった。

 この部屋には15人の文官がいたが処理が追いついていないようだ。

「わかった、手伝うよ。それでどの様に処理しているんだ?」

「日付の古い順でやって、終われば次の書類を取って処理しています」

「それだと効率も悪いし、此処の全員が全部の部署をみないといけないよね?」

「そうですね」

 僕は取り敢えず3日分を部署別に分けさせてから決済、保留、否決の3つの箱を作らせて書類を確認した物を分けて入れて行く様にした。

 そして2人1組で各部署の担当にしてから書類仕事をしてもらいました。

 今日1日やって、前よりはましにはなったがまだ改善の余地はありそうだな。

 取り敢えずは1週間続け、何処を改善するのかがわかる様になった。

① 人数が少ない。書類仕事をして相手先に置きに行く作業が時間を取られる。

② 同じ部署で別の人から来たりと重複する書類が有る。

③ 違う部署同士で同じ内容の重複した書類が有る。

④ フォーマットが決まっていないので読んでいてまわりくどかったりしてわかりにくい。

 等があった。


 ①に関しては母上から執事とメイドを数名借りて書類を相手先に置いて来る作業等をしてもらった。

 ②と③は僕が相手先にヒアリングをして重複の理由を確認した。

 ④は何種類かの雛形を作って書類の内容をわかり易く、書類の重複を無くす様に必要なところに回覧させてサインをしてもらう様にした。


 最初は各部署から色々と言われたが、雛形以外の書類を受け付けなくして、置いていった物は保留の箱に入れてそのままにしておいた。

 そんな事を2ヶ月程していたら書類箱に1/3迄減少して、予算等の重複の支払いや余分な発注がなくなった。

 しかしまだ可怪しい支払い等の書類が来るのだが、殆どが王太子と第二王子の物だったので、否決して王太子と第二王子の個人の方から支払う様に持っていった。文句を言って来た時は書類と見積もり等の添付資料や稟議書の提出をお願いした。


 それから1ヶ月経った頃国王陛下に呼ばれ、行って見ると今やっている事を褒められ、今いる部署の責任者として着任しろと言われた。

 嫌だと反抗してもしょうがないので受ける事にした。どうせ大きくなれば王太子を支えなければならないから勉強と思ってやる事にした。

 その日はそのまま離宮に帰り、母上に報告したら「頑張りなさい」と言われた。

 そのまま自分の部屋に戻りこれまでの事を考えていた。

 実は誰にも言ってはいないが、僕は転生者で日本と言う国で生まれ育ち、会社に入りコツコツと20年以上働いて来たが気が付くと何故か赤ちゃんだった。

 何故転生したのかわからない。

 この世界は剣と魔法の世界であり昔の欧州の様な感じである。

 魔法は王族や貴族だけでは無く、国民の全員が使えるが訓練によって魔法の強弱が決まる。

 王族や貴族、裕福な国民は訓練をする事が出来るが、普通の国民は訓練等を受ける事が難しので、親や知っている人から教わる程度で俗に言う生活魔法と括られている魔法が使える位だ。

 その魔法は呪文や魔法陣と言うもの使って発動させる。だが僕は何故か想像、イメージをすると魔法が何故か使える。何故使えるかはわからない。

 そしてステータスと言うと魔法の属性やスキルを確認する事が出来る。

 僕の魔法は全属性で使える。他に魔法スキルも色々とあるが、まだ全部を把握していない。

 魔法以外でも剣技や体術、魔導具、錬金等もあった。

 その内整理してみないと分からなくなりそうだ。


 そして1年かけて王城内の業務を把握してスムーズに書類のやりとり等が出来るになった。

 その頃から色々と不便な事に便利道具や魔導具を作るようになったのだが、その頃知り合った商会の人と組んで便利道具や魔導具、玩具を売る様になった。

 出す物は全てヒット商品となっている

 アイデア料や特許等で入ってくるお金は商会の方で管理してもらっている。

 ギルドへの登録も商会にお願いしていて、本名では無く偽名でやってもらっている。

 本名でやってバレたら兄上達に持っていかれてしまうのを防ぐためだ。

 勿論両親である陛下や皇后妃にもだ。


 2年目は軍部を主に兵站の見直しをして効率化をして何があっても良いように即応性を高めた。

 これにより魔物出現における出動の迅速化や兵站の不足が無くなり、戦闘以外での死亡等が無くなった。

 但し貴族中心の部隊には疎まれた。書類関係を明確化したお陰で自由に自分の使う剣などが簡単に手に入れる事が出来なくなったからだ。

 まぁコイツラの倉庫には使われていない剣が山程あったので、他の部隊に振り分けた。

 どうせ魔物退治には行かないのだから。

 数ヶ月後には貴族中心の部隊以外とは上手くやれる様になった。


 3年目は国の公共事業や公共施設の見直しを図り無駄な支払い等を無くす事や発注も入札制度を導入したりをした。その結果賄賂や二重発注等が無くなって効率良く回り工期や納期の短縮化も出来た。


 4年目はまた王城、王宮内に戻り以前の見直しを図り以前よりも効率化した。

 王城で働いている人用の食堂は1週間の献立の導入をして日々の食材の仕入れを分かり易くして、尚且つ仕入れ代金を透明化、数量の確定化をした。

 そして新メニューの開発(僕の住んでいる離宮のメニューを提供)をした。

 離宮のメニューは前世で食べていた物を取り入れていて、商会には調味料等を作ってもらっているので、マヨネーズやケチャップ、ウスターソース等もある。


 5年目に入ると国として風通しが良くなり、行政もスムーズになって来た。

 この頃には次の王は王太子では無く僕だったら良いのにと言う噂迄流れる様になった。

 国の予算も以前よりも圧縮出来、他の事業に使える様になったのだが、この事が面白くない人達がいる事もわかっている。

 2人の兄上を筆頭に今まで事業予算を食い物にしてきた貴族、軍部でも貴族中心の部隊等がそうだ。

 王太子は噂の事や遊びで使った金を国庫から出せず自分の金が減り続けている事もあり余計に僕を疎んでいる。もう1人の兄上も金に関してはそうだ。


 婚約者の事も言っておいた方が良いよね。

 婚約は9歳の時に成立した。王命による政略結婚だった。

 10歳になる迄は週1のペースで会ってはいたが、王城での勤務が始まると数年に1度になった。

 パーティーの同伴も王城勤務になってからはしていない。パーティーの準備や運営は全て僕の部署に来たからだ。

 なのでパーティーは出ていない。まぁ兄上達や皇后妃殿下にすればその方が良いだろう。噂の件もあるからね。

 婚約者がいつ王太子とこうなったかは知らないが、まさかのロリコンとは知らなかった。

 まぁ僕にとってはどうでも良いのだけど。


 明日になれば王城での事は終わり辺境への引っ越しとなる。

 さてこれから王城はどうなるのかな? また元通りになりそうだけど、まぁ知ったこっちゃないな。

 全部2人の兄上がやるだろう。

 明日は書類にサインをして、さっさと引っ越しの準備をしよう。

 そうだった、この離宮は建物の基礎以外はお祖父様と商会の名義だったな。

 おっと食料品は僕名義だった。


 早く明日にならないかな。そうだ時間停止のマジックバッグを用意しないと母上に怒られるよ。

 それじゃあおやすみ。

ご覧いただきありがとうございます。

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