追放宣言されました
お世話になります。
新作を書いてみました。
更新はゆっくりとなるかもしれないですけど読んで頂ければ幸いです。
今晩は王城にて王太子誕生記念パーティーがあると言う事で来ています。
私の一番上の兄が王太子ですがもう1人兄いてそれは第二王子です。
私は第三王子となりますが側妃の子になり2人の兄からは疎まれています。
普段は昼間は学院に行き、終わると政務の手伝いをするのですが上の兄達は仕事を殆どせず遊び回っている様です。王太子はもう21歳なのだから落ち着いてほしいよね。
私には婚約者がいますが、今日のエスコートはいらない言われました。まぁ2年以上も会っていませんからしょうがないですね。学院でも3学年違いますから時間も合わないので、顔を見ることもありません。
どんな顔をしていたかな?
それに僕は飛び級しすぎて卒業の資格はもらっていますが、通わないと色々と言って来る輩がいますからね。授業には出ておらず入学時に立ち上げた部活の研究室に籠もっていて、昼食は王宮でお弁当を作ってもらっています。
まぁその辺はどうでも良いので適当に時間を潰しましょう。
料理の方はどうかな?
料理のあるエリアに来ますと、僕が料理長に教えた料理ばかりでした。
まぁ僕の好きな物ばかりなので文句はありません。
料理を楽しんでいると後ろの方から僕の名前を呼ぶ声をが聞こえました。
「スタリオンはいるのか、いるなら直ぐにこちらに来い」
何だか面倒くさい事になりそうですね。
スタリオンと言うのは僕の名前で、スタリオン・ダイヤスリーと言います。
王太子はシグマで、第二王子はラムダと言います。
しょうがないので行きましょうか。
歩いて王太子の前に行き、挨拶をした。
「それで何でしょうか? 王太子殿下」
「来たか。お前を東の辺境にある王領に追放する。そして婚約者とは、私の名において婚約の破棄とする」
王太子の横には僕の婚約者であったバイオレット・ニッチサン嬢がいた。彼女はまだ11歳のはずだが。
「そして私の婚約者とする。良いな」
「構いませんけど、国王陛下はご存じなのですか?」
「陛下がいない間は私がやる事になっているのだから問題ではない」
「そうですか、それでは書類にサインをしますので持って来て下さい。それと王太子殿下がロリコンとは知りませんでした」
「何だ、そのロリコンとは」
「幼女趣味ですけど、早く書類を持って来て下さい。
直ぐにサインをしますから」
「誰が幼女趣味だ!!」
王太子は顔を真っ赤にして怒鳴った。
「スタリオン、書類は明日渡すからサインしたら1週間以内に辺境へと赴け。それと王宮の物は持ち出し禁止だ」
王太子の代わりに第二王子のラムダが言って来た。
「わかりました。国及び王宮名義の物は持ち出しません。それと赴任する為の命令書もお願いします。
それが無いと移動出来ませんから」
「わかった。それも明日持って行く。兄上宜しいですね」
「あぁ」
「それではお暇をさせていただきます」
僕は直ぐにパーティー会場から出る為に出口に向ったが後ろで王太子が何か言っているけど無視。
◆
パーティー会場から出てから王城も出て、王宮の離れにある僕と母と妹がいる離宮に帰って、直ぐに母の所に行った。
母と妹はリビングにいた。
「母上宜しいですか?」
「良いわよ」
僕はパーティーでの事を母親に話した。
「王太子も下手打ったわね。まぁ良いわ、私も辺境へと行くわ。ミラージュはどうする?」
「私もお母様とお兄様と一緒に行きます。そっちの方が面白そうです」
「じゃぁ決まりね。執事、侍女、実家名義のメイドは一緒に連れて行きます」
母は執事達の方を向き指示を出した。
「貴方達今の話を聞いていましたね。明日命令書が来たら直ぐに支度を始めなさい。
スタリオン、大容量のマジックバッグを5つ用意しなさい。後実家に手紙を出すから持って行ってちょうだい。あなたなら早いでしょ」
「はい、わかりました」
◆
その頃王城の各所ではパーティー会場で起こった事が正確に伝わった。
ある文官の部屋では・・・。
「聞いたか、スタリオン殿下が辺境に追放だそうだ」
「さっき聞いたよ。どうする?」
「付いて行くに決まっているだろう。あの人達に出来ると思うか?」
「思わん。明日は辞表を出さないと」
王城と離宮の料理長が集まって話しをしていた。
「お互い聞いた様だな。離宮は側妃様の実家の人間ばかりだから全員付いて行く事になった」
「王城は何人かは行くだろう。勿論私も行く」
近衛や軍部、警備隊の中にも第三王子に付いて行く者達が大勢いた。
ある商会では幹部での話し合いが始まった。
「先程連絡があったが、殿下が辺境に追放されるそうだ。私達も王都から撤退して殿下に付いて行くぞ。
明日は下請けに連絡をしてどうするかを聞きに回るぞ。残る場合は契約解除で家が入れた物は全て引き上げろ。
それと王太子と第二王子の領地の方も撤退させろ。従業員で王都や領地に残る者は少し多めに退職金を出そう」
◆
パーティーが終わった王太子達は王城の執務室に集まっていた。
「これでスタリオンを王位につけようとする動きは収まるな」
「それに書類、書類と言われなくなって、金も使いやすくなる」
「殿下〜私欲しい宝石が有るのですけど」
「ちゃんと買ってやるから待っててくれ」
王太子、ラムダ、バイオレットが話しをしていた。
これからの事も考えずに。
ご覧いただきありがとうございます。




