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兄上に辺境に追放されました〜行政が滞っているから戻って来いと、知らんがなー頑張ってね〜  作者: トシボー


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12/19

王領の発展の為に何か探そうⅡ

 下山して小休憩した所迄戻って来ましたので、温泉の出る所を[ソナー]を使って1km四方を探します。

 目の前に出ている画面見ながら探すと小休憩した所から300m程下がった所が地面から1番近い所でしたので土属性魔法と風属性魔法を使い直径20cm位の穴を掘っていきます。

 宝石の発掘をした時の様に風属性魔法でドリルの様に回転させて、掘った土は風に乗せて穴の外に放出させて山側に積んでおきます。

 そして掘った部分は崩れない様に土属性魔法で固めます。


 1時間半程すると穴から”ゴー”と音がして、湯気も出始めてきたので魔法をキャンセルして、積んであった土を使い吹き出た際の栓にします。


 段々と音が大きくなってきたので、栓を浮かび上がらせて待機させておくと、勢いよく吹き出したので、直ぐ穴に栓をして吹き出すのを止めた。

 出て来たのは少し熱めの温水だった。


 周りにいた人はびしょ濡れになってしまい、近くで見ていたエリーゼ嬢もその1人だ。

 エリーゼ嬢の服は身体にぴったりと張り付き、尚且つ透けていたので直ぐに荷物の中にあったタオルと羽織るものを渡した。

 最初は「えっ」と言って不思議そうな顔をしていたが、僕が顔を背けて渡したので直ぐに気がついたらしく「イヤーー」と言って、僕はまたビンタをくらい頬には綺麗な手形がついていた。

 親切に渡したのに・・・・・。

 エリーゼ嬢は顔を真っ赤にして上着を羽織り、しゃがんでしまった。


「殿下、これからどうなさいますか?」

 セレガが言ってきたので答えた。

「この出て来たのを[鑑定]して成分を調べて安全かを確かめて、安全なら簡易的に小屋と風呂を作ろうかな。海を見ながらゆったりと風呂に浸かる。

 眺めが良いと思うよ。風情だね。

 それじゃぁやりますか」


 栓をした所のに魔法で細い穴を開けて温水を出してバッグから出した木製のカップに入れて[鑑定]をすると温泉と出ていた。

 効能は色々と出てきたが大まかに言うと疲労回復や肌に良いと出ており、最後に<お肌ツルッツルよ>と出ていた。

「殿下、どうでしたか?」

 セレガが聞いてきたので答えた。

「温泉だったよ[鑑定]では安全で、疲労回復や肌に良いと出ていた」

「それでしたら人が集まりそうですね」

「将来的にはそうなれば良いけど。まぁ見本と言う事で男女別で作っておくかな」

            ・

            ・

「ふぅ〜出来た。これで温泉にはいれるな」

 魔法を使いまくりで、男女別の建物と浴場を作り、浴場からは海を一望出来る様にした。

 今回は露天風呂は作らなかった。

 温泉水は土属性魔法でパイプを作り、付与魔法で壊れない強度にして浴槽に繋げた。

 排水は近くに小川があったのでそちらに流す様にした。

 これで源泉かけ流しの温泉が出来たので浴槽に温泉を入れ始めた。

 後、覗き防止の壁は勿論作ったよ。


 浴槽に溜まった様なので入る事にした。

「エリーゼ嬢はそちらの建屋を使って下さい」

「わかりました。殿下覗かないで下さいね」

「覗かないよ。もしかして前ふり?」

「前ふりとは何ですか?」

「わからないならいいや、ゆっくり浸かってね」

 そう言って男性側に行った。

「あ〜気持ち良い〜。やっぱ広い浴槽は良いな〜」

 海を眺めながらゆったりと温泉に浸かっていた。

「殿下、気持ち良いですね。景色も違った感じで眺められます」

 セレガが声をかけて来た。

「そうだろう〜。非日常を満喫出来るよ」

 他の同行してきた者達もお湯に浸かってほっこりとしている。

 隣の建屋ではエリーゼ嬢が侍女と一緒に入っていた。

「広くて気持ちが良いわ。それに眺めも良い〜。

 地面からこの様に温水が出て来るなんて信じられないわ。でも気持ちが良いわ。そう思わない?」

「そうですね、そう思います。それでスタリオン殿下の事はどう思われているのですか? 随分仲が良い様ですが? 今までとは考えられません」

「他の男性とは違うわね。頭も良いし、色々な事も知っていて、魔法も私達と全然違う。

 セレガ殿や他の人達を見れば物凄く慕われているわね。人柄も悪くはないし。王都の事ではちょっとした話でしか耳にしなかったけど、聞いた話とは違っていたわね」

「そうではなく、殿下とのお付き合いの事ですよ。領都内では何時婚約するのか話題になっていますよ」

「へっ?」と言ったら段々と顔が赤くなっていき、頭の上から”プシュー”とかなりそうになっていた。

「ななな、何を言っているの」

「お嬢様は偶にポンコツになりますよね。殿下との仲むずましい姿を見れば誰でもそう思いますよ。

 ミラージュ殿下も「兄上とお姉ちゃんがアチチだ〜」と言っていますよ」

「そんなふうには考えていなかった。でも殿下だったら公爵家とか侯爵家じゃないの?」

「第3王子ですからそこまで高位でなくても良いと思いますよ」

「そそ、そうなの?」

「そろそろ出ましょうか。お着替えの準備をしておきますね」

 侍女が出た後にエリーゼはこの様に思っていた。

(殿下の事は嫌いではないわ。どちらかと言えば好きな部類だし、でも何でそんな話になるの〜)

 スタリオン達男性陣はエリーゼを待っていたが、出て来たので出発する事にしたが、何か様子が可怪しいので声をかけた。

「エリーゼ嬢どうかしました? もしかして湯あたりをしましたか?」

「いえそうでは無く(困った、殿下の顔がまともに見れない)大丈夫ですよ」

「そうですか、それでは領都に戻りますけど何かあれば言って下さい」

「はひ」

 侍女はエリーゼ嬢の後ろでニヤニヤしていたけど気にしないでおこう。

 取り敢えず今日の予定は終わったので領都に戻った。

 領都に戻ってから役所の執務室で書類をチェックしていると、ミラージュが入って来た。

「兄上兄上、私も温泉に行きたい。お母様もそう言ってた。お姉ちゃんが肌ツルツルになって、お風呂から見える景色が良かったと言っていたよ。だから行きたい」

「わかったよ、母上と予定を立てなさい。そうしたら連れて行ってあげるよ」

「わ~いやった〜。お母様に相談してくるね〜」

 そう言って部屋を出て行った。



 後日エリーゼ嬢の両親と偶々来ていた北側の領地の子爵家家族と温泉に行った。

 子爵家は僕が領地に入ったと言う事で挨拶に来たのだった。

 両家共温泉が気に入った様で「また来る」と言って領地に戻って行った。

 ミラージュははしゃぎまくっていて、母上は「本当に肌がツルツルになるのね」と言っていた。

 まぁ気に入ってくれて良かったよ。今度は海の方に行ってみようかな?

 

 



ご覧いただきありがとう御座いました。

お星様、リアクションありがとう御座います。

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