24話(従順なエクス)
最近寒いですねー
「約束通り持ってきてくれたのね」
昨日の言いつけ通り作業服を持ってきた俺であるが、彼女は少し不服そうである。
「何か不味かった・・・ですかね?」
「この服少し小さいんじゃない?サイズを言い忘れた私も悪いけど、これって嫌がらせかしら?」
「いやぁ!そんなことはない、、、と思いますよ」
まぁ実際見た目よりサイズが小さいやつを持ってきたつもりだ。少しぐらいの仕返しは許してもらいたいものだ。
「ま、いいわ。それじゃ、早速戦機のところまで連れてってくれる?」
ーーー
ー戦機格納庫ー
どうにかこの少女ーーマリーを軍港の中にある戦機格納庫まで連れて来ることができた。彼女の準備は抜かりなく、偽装の証明書まで事前に準備していた。聞くところによると、coc側にいた時から長期間にかけて準備を行なっていたらしい。
「ここが戦機格納庫です・・・ってどこへ!?」
目を離した隙にもうどこかへ行っていた。
「ちょっと!!俺についてこいって言っただろ!!」
「うるさいわね。どう行動しようが私の自由でしょ。あとさっきまでの敬語はどうしたの?」
「敬語って・・・あんた俺より年下だろ!あと、俺から離れるな。怪しまれたらどうするんだよ!」
小言で会話する俺たちであるが、この女に勝手なことをされては俺が困る。どうにかしてこいつのリードを握るしかないだろう。
「おや?エクスさん。今日は戦機見学かい?ところで、そっちの子は・・・?」
「どうも、整備長さん。この人は台湾の整備の方らしく、道に迷ってたところを偶然俺が見かけてここまで連れてきたんですよ!」
「おお、そうだったか。みたところ、まだ若そうだな。今から道も仕事も覚えてけばいいさ!ガハハッ!!」
何度か整備長さんと顔を合わせてはいるが、俺はこの豪快な性格についていけない。だが、いつも彼の周りには慕っている部下がいる。それはその豪快であり、気さくな性格が整備という厳しい仕事についている人たちの心の支えなのだろう。
「今日は俺の、、、R型機の点検をしたくて来たんですが、触ってもいいですかね?」
「ん?ああ、お前には特別許可が降りているからな。いいぞ」
そして俺はマリーさんを連れて、R型機の前まで来た。
「これが、R型機・・・私の乗っていたやつに似ているわね。」
「? マリーさんも、これと同系統のやつを乗ってたのか?」
「ええ。まぁ各部少し違うのだけど、まぁ顔以外はほとんど同じね。早速だけど、プラズマの接続履歴を見せてもらえるかしら?」
ーーー
「本当に接続率100パーセントだなんて・・・信じられないわ。接続方法も私の戦機と同じようだし。・・・あなた何者なの?」
「そんなことを聞かれても・・・」
「・・・なるほどよくわかったわ。じゃあ早速データを取らせてもらうわね」
「え?それは話に聞いて・・・」
「細かい話はいいじゃない。ちょっと見させてもらうだけよ。それともこの前の動画を晒して欲しいわけ?」
くそっ!やはり汚い女だ。俺が悔しがっている時、軍の警報が鳴った。
『所属不明潜水艦、湾内に侵入!!第二種戦闘配備』
軍港内に緊張が走る。




