第3話
試合が終わり、見事うちの学校が優勝した。さすがだなと感心し、私たちは閉会式までもきっちり拝見させていただいた。
「凛華ー、そろそろ帰る??」
「あー、ちょっと待って。」
「おけーどんくらい?」
「んー、なるべく早く切り上げるから。少しここで待ってて。」
体育館入口のロビーで栞に待っておくよう促せて私はその場を去った。
京介君を探しに出た。彼はこの体育館のどこかで片付けをしているはずだ。誰といようと構わない、少し強引だけど、失敗したら失敗したでいい。とにかくいちかばちかの賭け事だった。
京介君とはちょうど階段で会った。幸い1人だったので私は声をかけることが出来た。何度も何度も予習したフレーズだった。
「あのっ」
ここには彼と私しかいないので、自然と彼はこちらを向いた。
「急で申し訳ないんですけど・・・」
顔を見ることができないった。多分見たら私は腰が抜けてしまうと思うから。そのくらい必死だった。でも失敗したら失敗したで大丈夫と心の中で何度もいいきかせたから、極力素直な自分で接してみようと思った。
「私、ずっとあなたのことがきになってて、その・・・」
私と友達になってください。
返事がないので、私は恐る恐る目を京介君に向けた。ポカーンとした顔で私を見つめて、俺?と呟いた。
「そ、そうです。」
「別にいいですけど・・・」
完全に不審がられてるしっ
まぁ当たり前か。
「あ、ありがとうございます!!!」
まじか、まじか、やったー!
「でも、すいません・・・どちら様ですか?」
「はっ!すいません、えっと・・・」
3年9組25番、香月凛華です。
私はそう自己紹介した。




