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過疎ゲーやってたら先行ボーナスで無双する  作者: 人生暇潰し〜笑
第四章 ルーキーズ・カップ
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125/143

24話 昂ぶり

●主人公視点


 はい。


 今日は、久しぶりに二人で狩りへ出る修羅でーす。


 大会の告知を見た。


 出られないと分かった。


 少し残念だった。


 でも、それはそれとして。


「……やっぱり、俺も体を動かしたいんですよね」


〈知ってた〉

〈大会の映像で火がついたか〉

〈久々のレベリング回!〉

〈今日はどこ行く?〉


「北回りの道から、少し森の奥へ入ったところです。作業してたとき、ガドが、あっちには強いのがいるって言ってたので」


 商隊の道そのものを、魔物を探しながら歩くわけではない。


 人が使うところからは、離れる。


 その先の、木が深く生えている場所。


 地面も、少し起伏があるらしい。


 俺は食堂の机へ地図を広げた。


 まだ、詳しい地形は分からない。


 ガドに教わったのは、入る場所と、戻る方向。


 それから、足元が悪くなるところ。


 そこへ、印をつけてある。


「知らない場所なので、まずは様子を見ながらですね」


 隣では、イトが袋の口を確かめていた。


 今日は、人の姿だ。


 入っているのは、回収用の布や紐。


 自分が持つ分を、きちんと選んでいる。


「準備、できた?」


 俺が尋ねると、顔が上がった。


 うなずく。


 それから、短い返事。


「かり」


「あぁ。今日は、狩り」


 イトは、もう一度うなずいた。


 その顔が、少しだけ引き締まって見えた。


     ◇


 出発前に、装備を確かめる。


 斧。


 短剣。


 防具の留め具。


 外套の紐。


 収納鞄。


 それから、ポーション。


 俺は、小さな瓶を二本、鞄の中へ収めた。


 リィナが作ったものだ。


 鑑定で、使えることを確認してある。


 品質は、まだ低い。


 俺の今のHPから考えれば、一本で大きく戻るものではない。


 でも、自分の家で用意できたものを持っていく。


 それが、少しうれしかった。


「使わずに帰ってこられると、一番いいんですけどね」


 俺が言うと、リィナが笑った。


「はい。でも、必要なときは、使ってください」


「分かりました」


「残りは、また作りますから」


 その言葉に、俺は顔を上げた。


 少し前なら、なかった返事だ。


 作れた一本を、大事にしまっていた。


 今は、使ったあとを考えられる。


 俺はうなずき、鞄の蓋を閉じた。


「じゃあ、行ってきます」


「いってらっしゃい。イトさんも、気をつけて」


 イトが手を上げる。


「いってくる」


〈ちゃんと挨拶してる〉

〈二人とも頑張れ〉

〈リィナのポーション持っていくのいいな〉


 俺は、入口へ向かった。


 今日は、魔石の箱も閉めてある。


 家のほうは、いつもの待機。


 俺たちは、外で経験値を稼ごう。


     ◇


 整えた道を歩く。


 以前より、足元を気にする回数が減った。


 荷物を持っていなくても、通りやすさは分かる。


 北へ向かう分かれ道。


 新しく立てた札。


 そこを通り過ぎ、ガドに教わった場所で森へ入った。


 空気が変わる。


 木の間が狭くなり、地面に落ち葉が増えた。


 太い根が、ところどころ土の上へ出ている。


 俺は歩く速度を落とした。


「……ここからですね」


〈暗くなったな〉

〈足元、結構ごちゃごちゃしてる〉

〈イトは動きやすそう〉


 そのとおりだった。


 イトは蜘蛛の姿へ戻り、低い幹を登っていく。


 俺がまたいでいる根を、横から回り込む。


 そのまま木の上へ。


 地面だけを使う俺とは、見える場所が違う。


 ただ、遠くへ行かせすぎない。


 俺は、見える範囲を手で示した。


「まず、その辺までな。何かいたら、追わずに教えてくれ」


 前脚が動く。


 イトが、枝の陰へ入っていった。


 俺も斧の位置を確かめ、ゆっくり進んだ。


     ◇


 最初に気づいたのは、音だった。


 かさ、と。


 頭の上で、葉が揺れた。


 風かと思ったが、そのすぐあとに、別の場所も動く。


 俺は足を止める。


 イトを見る。


 枝の上で、体が低くなっていた。


 前脚が、横を指す。


 上。


 右。


 俺は、その方向へ目を向けた。


 木の幹に、何かがついている。


 茶色。


 細い体。


 長い腕。


 そして、枝をつかむ大きな爪。


 そいつが顔を動かした。


 黄色っぽい目が、こちらを向く。


「……猿?」


 鑑定を使う。


【鉤爪樹猿 Lv.58】


【HP:3,960/3,960】


 表示を読んでいる途中で、別の枝も揺れた。


 一匹ではない。


 二匹。


 さらに、左。


「……三匹、いますね」


〈上にいるの嫌だな〉

〈腕長い〉

〈爪、でかくない?〉


 鉤爪樹猿。


 木の上を移動する魔物らしい。


 以前倒した樹走猿とも、少し形が違う。


 こっちは、体を枝へ引っかけるように動いている。


 俺は斧を、肩から下ろした。


 まだ、相手も飛びかかってこない。


 枝の上から、こちらを見ていた。


     ◇


 俺は、そいつへ意識を向けた。


 〈意思疎通〉。


 野生の相手と、細かな話ができるわけではない。


 特に、初めて見る相手だ。


 何を食べたいか。


 どこに仲間がいるか。


 そういうことは、さっぱり分からない。


 ただ、目の前の一匹からは、薄く、尖った感覚が来た。


 警戒。


 その奥に、こちらを試しているようなもの。


 俺が動くと、そいつの顔も動く。


「……すぐ逃げる気では、なさそうですね」


 小さく言った。


 その瞬間。


 上から、何かが飛んできた。


「ッ」


 横へずれる。


 硬い実のようなものが、足元へ落ちた。


 土が跳ねる。


 続いて、もう一つ。


 今度は、顔の高さ。


 俺は斧の腹で払い落とした。


 鈍い音。


 思っていたより、重い。


〈投げてくるのかよ〉

〈高いところから一方的にやる気だ〉

〈これ、追うと別のやつが来そう〉


 俺も、そう思った。


 一匹だけ見て、下へ入る。


 そうすると、横から降りてくるかもしれない。


 俺は、視線を上へ残したまま、イトの位置を確かめた。


 少し離れた枝。


 向こうも、猿を見ている。


「……イト」


 小さく呼ぶ。


 顔が、こちらへ向いた。


「俺が、こっちを見させる。一匹、任せてもいいか?」


 前脚が、上がった。


 迷いは、少なかった。


     ◇


 俺は、わざと一歩、前へ出た。


 足元の枝を踏む。


 音がする。


 猿の顔が、こちらへそろう。


 斧を、少し持ち上げた。


「どうも。今日は、俺たちのほうが、上を見てますね」


 挨拶は通じない。


 でも、動きには反応した。


 正面の一匹が、枝を蹴る。


 横の木へ飛び移った。


 その間に、左の一匹が腕を伸ばす。


 また、何かを投げる気だ。


 俺はすぐには斧閃を使わなかった。


 木が多い。


 狙ったところを抜けるか、まだ分からない。


 それに、今日はイトの動きも見たい。


 全部を俺が倒すために来たわけではないのだ。


 俺は木の幹を挟み、位置を変えた。


 投げられた実が、幹へ当たる。


 砕けた欠片が、肩へ落ちた。


「……結構、痛そうなやつですね」


〈当たったら痛そう、じゃなくて痛いだろ〉

〈今の木へめり込んでない?〉


 そのとき、右側で枝が大きく揺れた。


 猿が、飛んだ。


 俺の頭上を越えるように。


 その途中で、白い線が見えた。


     ◇


 イトの糸だった。


 枝と枝の間。


 飛び移る先へ、一本。


 猿の腕が、それに触れる。


 体が、横へ引かれた。


 完全には止まらない。


 そいつは、もう片方の腕で枝をつかんだ。


 ぶら下がる。


 暴れる。


 口を開け、糸へ顔を近づけた。


「切る気か」


 俺は、そちらへ体を向けた。


 ただ、動く前に、別の猿が降りてくる。


 爪が、横から迫った。


「おっと!」


 斧の柄を立てる。


 爪が、柄を擦った。


 俺は受け流しながら、半歩下がる。


 追ってきた猿の脚へ、短く蹴りを入れた。


 体勢が崩れる。


 そこへ、斧。


 一撃。


 硬い手応えが返ったが、刃は通った。


 猿が地面を転がる。


 まだ、生きている。


 俺は追いすぎず、斧を引き戻した。


 上の気配も、忘れない。


 イトのほうでは、糸がもう一本増えていた。


 ぶら下がった猿の脚へ。


 今度は、逆側から。


 枝へつかまっていた手が、外れた。


 体が、落ちる。


 ただ、地面へ落とすだけではなかった。


 途中の糸へ引っかかり、腹を上に向けたまま止まる。


「……おぉ」


〈捕まえた!〉

〈イト、うまい〉

〈一回で止まらなくても、次を足してる〉


 イトは、すぐに近づかなかった。


 猿の腕が暴れる。


 爪が、届く範囲を確かめているようだった。


 それから、横へ回る。


 糸を足す。


 少しずつ、動けるところを減らしていった。


     ◇


 俺は、地面の一匹へ向き直った。


 起き上がろうとしている。


 頭の上では、最後の一匹が移動していた。


 俺を挟む気だ。


「……させませんよ」


 鬼装を使う。


 斧を持ち上げ、枝の間を見た。


 今なら、抜ける。


「〈斧閃〉」


 短く振る。


 飛んだ斬撃が、猿の進もうとした先を通った。


 枝が揺れる。


 猿が、動きを止めた。


 当てるより先に、行かせない。


 その間に、地面の相手へ踏み込む。


 立ち上がりかけた肩へ、斧を打ち込んだ。


 HPが、残りわずかになる。


 もう一度。


 短く。


【鉤爪樹猿を討伐しました】


【経験値を獲得しました】


 俺は、すぐに上を見る。


 最後の一匹が、逃げようとしていた。


 ただ、枝を選ぶのが遅れた。


 その進む先へ、イトの糸が伸びる。


 さっきの一匹を拘束したまま、別の場所へ。


「そっちも、見てたのか」


 俺は、思わず笑った。


 猿が止まる。


 向きを変える。


 その瞬間、俺は走った。


 太い根へ足をかけ、少しだけ高さを稼ぐ。


 斧を、下から振り上げる。


 刃が、脚へ入った。


 猿が枝を離す。


 地面へ落ちた。


 そのまま近づき、爪の届く側を避けて、仕留める。


 表示を確認してから、俺は斧を下ろした。


 イトのほうでも、最後の抵抗が弱くなっていた。


 自分で止めて。


 近づく場所を選んで。


 牙を使い、仕留める。


 俺は、その一匹へ手を出さなかった。


     ◇


【イトが鉤爪樹猿を討伐しました】


 通知を見て、俺は息を吐いた。


「……よし。お疲れ」


 イトが、顔を上げる。


 前脚が動いた。


 少し、弾んだ動き。


 俺にも、うれしそうなのが分かった。


 ただ、先に怪我を見る。


 脚。


 腹。


 顔の近く。


 大きな傷はない。


「大丈夫だな」


 イトが、うなずくように体を動かした。


〈イト、強くなったなぁ〉

〈最初の糸一発で決めようとしないのいい〉

〈ちゃんと自分で戦ってる〉

〈修羅、今日は見守る時間長いな〉


「ですね。任せてみようと思って」


 もちろん、危なくなれば入る。


 でも、最初から全部、俺が倒したら、イトが考える場面は減ってしまう。


 俺だって、最初は失敗した。


 棒で猪の背中を殴った。


 ……あれは、できれば真似しないでほしいですが。


「うまく止めてましたね」


 俺が言うと、イトは、捕まえた場所を見た。


 切れた糸。


 残った糸。


 それを順番に確かめてから、こちらを見る。


 前脚が、上がった。


 俺も手を上げ、そっと触れる。


「いい狩りでした」


     ◇


 回収できるものを分け、少し休憩した。


 俺は水を飲む。


 イトも、近くの岩で休む。


 人の姿へは、まだ戻らない。


 今日は、この先も狩るつもりだ。


 魔力は、戦うために残しておく。


 俺はステータスを確認した。


 レベルが、一つ上がっている。


 イトのほうも、経験値がしっかり増えていた。


「……やっぱり、自分で動くと増えますね」


〈家で待ってるときとは違うな〉

〈相手も、それなりに強かったし〉

〈もう少し奥行く?〉


「周りを見てからですね」


 俺は、さっきまで猿がいた木を見る。


 まだ、仲間がいるかもしれない。


 慌てて次へ行って、後ろから来られるのは嫌だ。


 少し待つ。


 音を聞く。


 イトも、枝へ顔を向けていた。


 しばらくして、近くに同じ気配がないことを確かめる。


 俺は立ち上がった。


「じゃあ、もう少し」


 イトが、岩から下りた。


     ◇


 その後も、何度か戦った。


 一匹で動いている樹猿。


 木の低いところにいた、小さな魔物。


 全部が、さっきと同じ動きをするわけではない。


 イトの糸を避けるものもいた。


 動かず、こちらが近づくのを待つものもいた。


 俺は、なるべく、イトへ考える時間を残した。


 先に糸を張るか。


 相手が動いてから、飛ばすか。


 止めたあと、どこへ回るか。


 うまくいかないことも、あった。


 糸を飛ばすのが早すぎて、相手に横へ避けられた。


 そのまま木の陰へ入られ、追うと、別の方向へ回られた。


 イトが、少し急いで下りようとする。


 俺は手を上げた。


「待って。一回、戻ろう」


 イトが止まる。


 こちらへ顔を向けた。


「今、見えなくなったから。無理に追わなくていい」


 少し、間。


 それから、イトがゆっくり戻ってきた。


 俺は、そちらを見たまま言う。


「逃げられたら、次に同じように逃がさない方法を考えればいいので」


〈そうだな〉

〈焦ると危ない〉

〈イト、ちゃんと止まれた〉


 俺は、自分にも言い聞かせていた。


 勝てそうな相手。


 もう少しで倒せそうな相手。


 そういうときほど、追いたくなる。


 大会の話をしていたときも、同じことを言った。


 自分で言ったのだから、俺も守らないといけない。


     ◇


 少し離れた場所で、イトが糸を張り始めた。


 相手が通った場所へ、すぐ追いかけるのではない。


 木の根。


 岩の横。


 見える範囲に、細い糸。


 俺は、それを見た。


「……次に出てくるなら、ここを通るって?」


 イトが、前脚を動かす。


 全部を説明できるわけではない。


 でも、どこを見ているかは、分かった。


 俺は、少し離れて立った。


 待つ。


 木の陰で、葉が動く。


 逃げた魔物が、こちらを見た。


 俺がいる。


 向きを変える。


 別の隙間へ入ろうとして、脚が止まった。


 糸。


 イトが動く。


 今度は、逃げる方向を残したまま飛ばさない。


 止まった相手の横へ、もう一本。


 体が、斜めに引かれる。


「……そうか」


 俺は、少し笑った。


 さっきの失敗を、そのまま終わらせなかった。


 追うのではなく、戻ってくる場所を使う。


 イトは、自分で動いた。


 俺は、見ていた。


     ◇


 何度か戦ったあと、イトへ通知が出た。


 俺にも、仲間の成長として表示される。


【〈糸吐〉のスキルレベルが上がりました】


 イトが、こちらを見た。


 少し、驚いている。


「上がったか?」


 前脚が、大きく動く。


 俺は笑った。


「おめでとう」


〈おお!〉

〈ちゃんと成長してる〉

〈今日はイト回でもあるな〉

〈糸の使い方、増えたもんな〉


 スキルが上がったから、急に全部の相手を止められるわけではない。


 ただ、糸を出すときの動きが、少し滑らかになったように見えた。


 狙った場所へ、必要な分。


 そういうところが、助けられるのかもしれない。


 俺は、残りの魔力とスタミナを見る。


 まだ、動ける。


 ただ、休まず続けるほどの余裕ではない。


「一回、ちゃんと休みましょう」


 倒木の近くへ座る。


 荷物を下ろす。


 水。


 持ってきた食べ物。


 俺は、周囲を見ながら、少しずつ食べた。


     ◇


 休憩中、森の奥で音がした。


 何か、硬いものが擦れるような音。


 俺は、手を止めた。


 イトも顔を上げる。


 音は、一度。


 それから、少し間を置いて、もう一度。


「……何でしょうね」


〈木が擦れてる?〉

〈風?〉

〈何か切る音にも聞こえる〉


 俺は、地図の位置を確かめた。


 人が使う道からは、離れている。


 ここで、大きな作業をしている予定も聞いていない。


 斧を手に取る。


 立ち上がる。


 ただ、すぐ音へ向かって走らない。


「イト。上から、見える?」


 前脚が上がった。


 木へ登る。


 その間に、俺も幹の陰から先を見る。


 葉が、揺れている。


 だが、風の動きとは違った。


 細長いものが、ゆっくり持ち上がる。


 枝。


 ……ではない。


 その先が、内側へ曲がった。


「ッ」


 俺は、体を引いた。


 目の前の枝が、落ちた。


 切り口が、妙にきれいだった。


     ◇


 そいつは、木の一部のように立っていた。


 緑と茶色。


 平たい体。


 背中へ重なった、葉のような殻。


 細長い脚。


 そして、二本の大きな鎌。


 顔が、こちらを向く。


 俺は、鑑定を使った。


【鎌葉蟷螂 Lv.74】


【HP:8,640/8,640】


「……でっかいカマキリですね」


 声が、少し低くなる。


 俺より、頭の位置が高い。


 腕を伸ばしたら、その鎌は随分と遠くまで届きそうだった。


 さっき落ちた枝へ、目を向ける。


 あれを、簡単に切った。


〈擬態してたのか〉

〈気づかず近づいたら終わりだろ〉

〈イト、大丈夫?〉


 俺は、視線だけで確かめた。


 イトは別の木にいる。


 止まっている。


 こちらも、そいつを見つけたようだった。


「……一回、距離取るぞ」


 小さく言う。


 ただ、蟷螂は待ってくれなかった。


 脚が、前へ出る。


 長い鎌が、持ち上がった。


     ◇


 上から、落ちてきた。


 俺は横へ踏み込む。


 鎌の先が、地面へ刺さった。


 土が跳ねる。


 間髪入れず、もう片方。


「速っ!」


 斧を立てる。


 受け止めるのではなく、横へずらす。


 刃と刃が擦れ、硬い音がした。


 腕へ、重い衝撃。


 俺は、足を踏み直した。


 届く範囲が、長い。


 しかも、片方を避けても、もう片方が来る。


 俺は斧を振り返した。


 刃が、相手の前脚へ向かう。


 その途中へ、鎌が入った。


 弾かれる。


「……受けるのも、できるんですねぇ」


〈うまくない?〉

〈長い腕、攻防両方に使うのか〉

〈木の間なのに動けるな〉


 蟷螂の脚は、細い。


 でも、置く位置がいい。


 根や石を避け、体を少し傾けながら動いている。


 森で暮らしている相手だ。


 ここで動きにくいのは、むしろ俺のほうだった。


 大きく斧を振れば、枝へ引っかかる。


 後ろへ下がれば、根がある。


「……場所、変えたいですね」


 俺は、さっき休憩した倒木のほうを見る。


 少しだけ、開けている。


 そこなら、足を置ける。


     ◇


 俺は、斧へ魔力を流した。


 鬼装。


 刃を包む。


 そのまま、短く振る。


「〈斧閃〉!」


 飛んだ斬撃へ、蟷螂が鎌を合わせた。


 完全には止めきれない。


 片側の殻へ、細い傷が入る。


 ただ、そいつは大きく退かなかった。


 俺を追って、前へ出た。


 好都合だ。


 俺は、距離を残して下がる。


 根を、またぐ。


 そのとき、イトが動いた。


 白い糸が、蟷螂の後ろ脚へ伸びる。


 触れた。


 次の瞬間、鎌が後ろへ返った。


 糸が、切れた。


 俺は息をのむ。


「イト、近づきすぎるな!」


 声を出す。


 蟷螂の顔が、俺からイトへ動いた。


 体も、半分。


 その鎌が届く先に、イトのいる幹があった。


 俺は、走った。


     ◇


 間へ入る。


 斧の柄を、下から押し上げた。


 鎌が、少し上へずれる。


 その先端が、木の表面を削った。


 破片が飛ぶ。


 俺の肩へ、もう片方の鎌が来た。


「っ!」


 体をひねる。


 防具の縁を、刃が擦った。


 衝撃。


 痛み。


 HPが、はっきり減った。


 俺は、歯を食いしばって踏み込む。


「下がれ!」


 イトへ言う。


 同時に、斧の柄で蟷螂の胸元を押した。


 巨体が、わずかにずれる。


 俺は、そこで無理に押し切らず、横へ抜けた。


 イトが、別の枝へ移る。


 距離ができた。


 俺も、数歩下がる。


 息を吐いた。


「……大丈夫か?」


 前脚が、上がる。


 大きな怪我は、なさそうだった。


 俺は、短くうなずく。


 ただ、胸の奥へ、少し強い感覚が来た。


 イトから。


 怖い。


 でも、それだけではない。


 下がりたい、だけでもない。


 まだ、やる。


 そんな意思。


 俺は、顔を上げた。


     ◇


 イトが、蟷螂の脚を見ていた。


 鎌ではない。


 体を支えている、細い脚。


 そのあと、倒木のほう。


 俺を見る。


 前脚が、短く動く。


 全部の意味が、文章になって届くわけではない。


 でも、何を見ているかは分かる。


 止める。


 今度は、正面からではない。


 俺は、少し息を整えた。


「……分かった」


 蟷螂を見る。


 長い鎌。


 動く頭。


 切れる糸。


 糸を張れば、簡単に止まる相手ではない。


 だったら、切らせる場所を変える。


 俺は倒木へ向かって、斜めに下がった。


「俺が、鎌を見ます。脚、任せてもいいか」


 イトの前脚が、上がった。


 今度も、しっかり。


 俺は、笑った。


「よし。二人でやろう」


〈いいぞ〉

〈イト、逃げるだけじゃなかった〉

〈修羅、全部一人で抱え込むなよ〉

〈連携でいこう〉


 俺は斧を構えた。


 蟷螂が、また前へ出る。


     ◇


 開けたところへ出る。


 足を置く。


 背後には、倒木。


 左右の木も、見えている。


 俺は、蟷螂の鎌を見た。


 右。


 左。


 動く順番。


 片方を避けたあと、もう片方が来る。


 ただ、両方が同じ瞬間に、同じ場所へ来るわけではない。


 そこに、一瞬の間がある。


「……そこを、作ればいいんですね」


 小さく言う。


 鎌が、振られた。


 俺は、斧を短く持って受け流す。


 横へ。


 すぐ、戻す。


 もう片方。


 今度は下がらず、少しだけ内側へ入った。


 柄で、鎌の内側を押す。


 刃を、体から離す。


 その瞬間、背後へ修羅腕を出した。


 一対。


 片方で、押した鎌の根元へ力を添える。


 もう片方で、逆側から来る腕を、横へずらす。


 全部を止めようとしない。


 少しだけ。


 振る方向を、変える。


 蟷螂の鎌が、倒木へ入った。


 深い音。


 木が裂ける。


 俺は、その瞬間に前へ出た。


「〈崩し〉!」


 体の横へ、斧の柄を当てる。


 脚が、踏み直される。


 そこへ、白い糸が走った。


     ◇


 糸は、鎌へ絡まなかった。


 後ろ側の脚。


 しかも、曲がる関節の近く。


 イトが一方向から引く。


 蟷螂が、脚を持ち上げようとした。


 その先に、もう一本。


 別の角度。


 俺は、押す力を一度抜いた。


 相手が踏み直そうとしたところへ、今度は逆から肩を入れる。


 脚の位置が、ずれた。


 体が、傾く。


「……今!」


 斧を返す。


 胸と腹の間。


 殻が重なっていないところへ、刃を打ち込んだ。


 硬い感触のあと、入った。


 蟷螂の体が跳ねる。


 HPが、大きく減る。


 俺は、すぐ刃を抜いた。


 欲張って、そこへ残らない。


 鎌が戻ってくる。


 俺は半歩、下がった。


 その前を、刃が通る。


 風が、顔へ当たった。


「……危ないな!」


〈入った!〉

〈今のところ狙えるのすごい〉

〈糸、まだ残ってるぞ〉


 イトは、同じ糸を引き続けていなかった。


 相手が鎌を戻す前に、体を移す。


 木の陰へ。


 切られる場所から、離れる。


 俺は、それを見て、また少し笑った。


 さっきの一回から、ちゃんと変えていた。


     ◇


 蟷螂が、後ろへ跳んだ。


 細い脚の割に、距離がある。


 落ち葉が舞う。


 体が、木の色へ重なった。


 一瞬、輪郭が分かりにくくなる。


「……見失うなよ」


 自分へ言う。


 枝のような脚。


 葉のような背中。


 動かなければ、また景色へ紛れるだろう。


 ただ、今は、糸が残っていた。


 脚の一部へ。


 細い白。


 それが、わずかに引かれる。


 イトが、そちらを見る。


 俺も、同じ方向へ目を向けた。


 次の瞬間、鎌が飛び出してきた。


「そこか!」


 俺は、横へ踏み込んだ。


 今回は、間に合った。


 斧を振る。


 鎌の外側へ当てる。


 体の正面をずらす。


 修羅腕を、もう一度。


 前より、少し迷いが少なかった。


 普通の腕と、別の腕。


 全部を同じように動かすのではない。


 支えるもの。


 ずらすもの。


 斬るために戻すもの。


 役割を分ける。


 蟷螂の頭が、こちらへ近づく。


 俺は、足を踏み込んだ。


 斧を、下から返す。


 刃が、首の付け根へ入った。


     ◇


 相手は、まだ倒れなかった。


 長い腕が、振り上がる。


 俺は、体を引こうとした。


 そのとき、脚の一本が、横へ引かれた。


 イト。


 体勢が、また崩れる。


 鎌の落ちる場所が、ずれた。


 俺は、下がるのをやめた。


 斧を握る。


 両手へ、力を込める。


 鬼装の光が、刃を包んだ。


「……これで!」


 踏み込む。


 さっき入ったところへ、もう一度。


 鈍い手応え。


 刃が、深く通った。


 蟷螂の体が、大きく揺れる。


 脚が、折り畳まれるように沈んだ。


 俺は、すぐに斧を抜き、距離を取った。


 まだ、見る。


 鎌の先が、少し動く。


 それも、止まった。


【鎌葉蟷螂を討伐しました】


【経験値を獲得しました】


 俺は、長く息を吐いた。


「……倒した」


〈おおお!〉

〈勝った!〉

〈二人ともナイス!〉

〈イトの糸、最後まで効いてたな〉


 斧の効果で、失ったHPの一部が戻る。


 ただ、全部ではない。


 肩は、まだ痛かった。


 俺は、そこを軽く確かめる。


 防具の縁が、削れている。


 あとで、ちゃんと見てもらおう。


 その前に、イトだ。


     ◇


「イト」


 呼ぶ。


 木の陰から、白い体が出てきた。


 ゆっくり、近づく。


 俺は、しゃがんだ。


 脚を見る。


 腹。


 顔の近く。


 最初に木を削られたとき、小さな傷はできていた。


 でも、動きに大きな支障はない。


「……無事だな」


 前脚が、俺の手へ触れる。


 そのあと、肩を指すように動いた。


 俺の、傷ついたところ。


「俺も、大丈夫。帰ったら、ちゃんと見てもらう」


 イトは、しばらく俺の肩を見た。


 それから、ようやくこちらへ顔を戻す。


 俺は、少し笑った。


「最後、助かった。あれがなかったら、一回下がってた」


 前脚が、少し動く。


 今度は、うれしそうだった。


 俺は、その先へ手を合わせた。


「今日は、お前も、ちゃんと前を作ってくれたな」


〈いい相棒だなぁ〉

〈止めるだけじゃなく、攻撃する時間を作ってた〉

〈最初の小さい蜘蛛から、ここまで来たんだな〉


 俺は、通知へ目を向ける。


 レベルアップ。


 それから、スキルの成長。


 イトの〈粘着糸〉も、上がっていた。


 俺のほうには、別の通知。


【〈修羅腕Lv.1〉→〈修羅腕Lv.2〉】


「……こっちも、上がりましたね」


 腕を、軽く動かす。


 さっきまで使っていた感覚が、まだ残っている。


 ただ多く出せば、強い。


 そういうものではない。


 今日、少しだけ、分かることが増えた気がした。


     ◇


 俺たちは、そこで狩りを終えることにした。


 まだ戦える。


 そう思えば、もう一回くらいはできるかもしれない。


 でも、肩に傷がある。


 イトも、糸をかなり使った。


 何より、回収するものが多い。


「……帰るまでが、狩りですからね」


〈珍しく早めの帰宅判断〉

〈いや、今日は結構やったぞ〉

〈素材、取れそう?〉


「取れそうです。ただ、初めての魔物なので、壊しすぎないようにします」


 鎌。


 殻。


 脚の、硬いところ。


 使い道が、いくつもありそうだった。


 その一方で、何でも持てばいいわけではない。


 俺は鑑定で分かるところを確かめ、残す部分を選んだ。


 イトも、近くで手伝ってくれる。


 糸でまとめる。


 動かないようにする。


 俺が包む。


 さっきまで戦うために使っていた糸が、今度は荷物の固定に使われる。


「……便利ですねぇ。本当に」


 俺が言うと、イトは少しだけ体を起こした。


 今日は、何度も褒められている。


 でも、全部、実際に助かったことだ。


 俺は、そのまま伝えていた。


     ◇


 帰り道は、行きよりゆっくり歩いた。


 足元を見て。


 周囲を見て。


 イトの位置も、確かめる。


 最初に角兎を見た辺りへ戻ると、森の音が、少し増えていた。


 小さな鳥。


 葉の揺れる音。


 見えないところで、何かが走る音。


 俺は、一度だけ足を止めた。


「……最初、あの辺を気にしてたの、こいつだったのかもしれませんね」


〈カマキリ?〉

〈可能性はあるな〉

〈兎から直接聞いたわけじゃないから分からんけど〉


「ですね。そこは、分からないです」


 ただ、何かを警戒していた。


 その方向を、見た。


 そこから、足跡や音を探した。


 〈意思疎通〉だけで、答えが出たわけではない。


 でも、気づくきっかけにはなった。


 イトとも、同じだった。


 何を見ているか。


 何をしたいか。


 前より、少し伝わりやすい。


 その分、任せられる場面も増えた。


 俺は、隣を歩く白い体へ目を向けた。


「……今日は、いい練習になったな」


 前脚が上がる。


 俺も、うなずいた。


     ◇


 道へ戻ると、歩きやすさが、よく分かった。


 木の根を、何度もまたがなくていい。


 荷物を持ち直す回数も減る。


 俺は、小さく息を吐いた。


「……やっぱり、道って大事ですね」


〈帰るたびに言ってるw〉

〈でも今日は分かる〉

〈素材持って疲れてるとき、特に助かるだろうな〉


「ですねぇ。こういうときに、造ってよかったって思います」


 ダンジョンの入口が見える。


 その前で、俺は、少しだけ足を速めた。


 家だ。


 傷を見てもらえる。


 荷物を置ける。


 飯もある。


 帰る場所があるのは、やっぱりいい。


「ただいまー」


 声をかけると、奥から返事が来た。


「お帰りなさい」


 俺は、笑った。


     ◇


 荷物は、先に処理する場所へ置いた。


 そのまま食堂へ持ち込まない。


 手を洗う。


 防具を外す。


 リィナが、俺の肩を見て、少しだけ眉を寄せた。


「当たったんですね」


「少し。深くはないと思いますけど」


「見せてください」


 俺は、素直に座った。


 イトも、隣へ。


 こちらの脚の傷も、一緒に確かめてもらう。


 大きな処置が必要な状態ではなさそうだった。


 ただ、汚れたままにはしない。


 必要な手当てをしてもらい、俺は礼を言った。


「ありがとうございます」


「今日は、もう無理に動かさないでくださいね」


「はい」


〈今日はよく戦ったからな〉

〈素直に休もう〉

〈イトもお疲れ〉


 収納鞄へ入れたポーションは、結局、使わずに帰ってこられた。


 それも、リィナへ伝える。


 彼女は、ほっとしたようにうなずいた。


「では、状態を見て、また持っていけるようにしておきます」


「お願いします」


 俺は、椅子へ背中を預けた。


 これで、ようやく、今日の成長をゆっくり確認できる。


     ◇


 ステータスを開く。


 修羅。


 阿修羅。


 種族レベルは、七から十一になっていた。


「……四つ、上がりました」


〈おお!〉

〈いい伸びだ〉

〈久しぶりのレベリングらしい成果〉


 イトのほうも、確認する。


 今日は、こちらのほうが多く上がっていた。


 自分で止めて、倒した場面。


 俺と一緒に戦った場面。


 その全部が、積み重なっている。


「イトも、しっかり上がってます。糸のスキルも、二つ」


 隣へ伝える。


 人の姿へ戻ったイトが、画面を覗こうと身を寄せた。


 俺は、分かるところを読み上げる。


 体の丈夫さ。


 動く速さ。


 魔力。


 糸を扱う器用さ。


 全部、少しずつ増えている。


 イトは、自分の手を見た。


 開く。


 握る。


 そのあと、俺を見る。


「つよい?」


 俺は、笑ってうなずいた。


「強くなった。今日、ちゃんと分かったぞ」


 イトは、少し黙った。


 それから、椅子の上で背筋を伸ばした。


〈いい顔してる〉

〈今日はイトも主役だった〉

〈任せてもらって、ちゃんと応えたもんな〉


 俺も、そう思う。


 ただ一緒に来て、俺が全部倒す。


 そういう狩りではなかった。


 互いに、相手が動ける時間を作る。


 今日は、それが少しできた気がした。


     ◇


 夕飯は、いつもの煮込みだった。


 今日は、獲ってきたものをすぐ食べる話にはならなかった。


 猿。


 それから、大きな蟷螂。


 さすがに、何も聞かず鍋へ入れる気にはならない。


「……素材は、先に見てもらいましょう」


〈珍しく食べないw〉

〈いや、そのほうがいい〉

〈何でも初手で焼くなよ〉


「俺だって、食えるか分からないものまで、全部焼きませんよ」


 リィナが、少し笑った。


 イトも、器を持ったまま、こちらを見ている。


 俺はパンをちぎり、煮込みへ浸した。


 一口。


「……うま」


 体を動かしたあとだからか、今日は特にうまかった。


 隣でイトも、少しずつ食べている。


 眠そうではある。


 でも、さっきまでより、どこか満足そうだった。


 俺は、その顔を見てから、自分の器へ戻った。


     ◇


 配信の終わり。


 俺は、今日のステータスをまとめた。


「今日は、久々に、ちゃんとレベルが上がりました。イトにも任せられるところが増えて、よかったです」


〈お疲れ!〉

〈戦闘、見応えあった〉

〈糸の使い方が面白かったな〉

〈修羅腕も上がった〉


「はい。腕は、ただ増やすんじゃなくて、使う役割を分けたほうがよさそうですね。まだ、練習ですけど」


 俺は、自分の肩を一度だけ見た。


 防具も、直す必要がある。


 新しい素材も、使い道を確かめたい。


 狩りへ行けば、次にすることが増える。


 家にいれば、外で探したいものが増える。


 どうやら、しばらく退屈はしなさそうだった。


「じゃあ、最後に二人のステータスを出して、今日は終わります。見てくれて、ありがとうございました」


 手を上げる。


 隣でイトも、少し遅れて手を上げた。


「……ありがとう」


 小さな声。


 コメントが、一気に増える。


〈こちらこそ!〉

〈イト、お疲れ!〉

〈また二人の狩り見たい〉

〈ちゃんと休んでな〉


 俺は、笑ってうなずいた。


「今日は、休みます。また、次に」


 配信を終える。


 食堂が、静かになった。


 イトは、自分の手をもう一度見ていた。


 俺が気づくと、こちらへ顔を向ける。


「つぎ、も」


 少し、間。


「いっしょ」


 俺は、うなずいた。


「あぁ。また、一緒に行こう」


 今日は、守って帰ってきただけではない。


 俺も、助けられて帰ってきた。


 そのことが、レベルの数字と同じくらい、うれしかった。


---


※修羅は前回の阿修羅Lv.7から計算しています。イトは直前の確定数値表を確認できないため、以下のレベル・数値・技能レベルは、今回の描写に合わせた設定案です。


【修羅・ステータス】


プレイヤー名:修羅

種族:阿修羅

種族Lv:7→11【UP!】

冒険者ランク:D


最大HP:5580→5700【UP!】

最大MP:1130→1150【UP!】

最大スタミナ:3729→3795【UP!】

筋力:976→997【UP!】

耐久:924→945【UP!】

敏捷:910→930【UP!】

魔力:618→630【UP!】

器用:638→650【UP!】


獲得経験値:+10%【装備】


【補正前の基本値】


HP:4750

MP:1150

スタミナ:3450

筋力:950

耐久:900

敏捷:930

魔力:630

器用:650


【称号】


〈山主を討つ者〉

筋力・耐久+5%。


〈初代闘技王〉

βテスター公式大会の優勝称号。


【スキル】


〈打撃 Lv.1〉

〈踏ん張り Lv.1〉

〈短剣術 Lv.2〉

〈斧術 Lv.6〉

〈索敵 Lv.4〉

〈鑑定 Lv.2〉

〈鬼装 Lv.4〉

〈受け流し Lv.2〉

〈踏み込み Lv.4〉

〈崩し Lv.4〉

〈灯火 Lv.1〉

〈夜目 Lv.2〉

〈戦声 Lv.1〉

〈斧閃 Lv.5〉

〈修羅腕 Lv.1→Lv.2〉【UP!】

〈意思疎通 Lv.2〉


【今回成長したスキル】


〈修羅腕 Lv.2〉

最大二対、四本の魔力の腕を展開する。複数の腕を使い分ける際の操作が安定し、武器を扱う腕と、支えたり逸らしたりする腕を連携させやすくなった。展開数に応じてMPを消費する。


【始祖鬼の首飾り・解放能力】


〈鬼力〉

一定時間、基本筋力・基本耐久を50%強化する。


〈鬼震〉

前方へ衝撃を放つ範囲攻撃。


〈鬼王の威圧〉

周囲へ威圧を放ち、相手の力量や抵抗力に応じて、怯みや動作の乱れを生じさせる。


【装備】


主武器:黒角大戦斧〈喰命〉

副武器:白糸大蜘蛛の牙短剣×2

胴・腰・脛:岩鱗防具

腕:岩鎧補強籠手

足:鬼用革靴

外套:黒嶺熊の短外套

首飾り:始祖鬼の首飾り

腕輪:守城腕輪

耳飾り:不屈耳飾り

収納:旅人の収納鞄


【主な装備効果】


〈喰命〉

この斧による討伐時、最大HPの5%を回復する。


〈始祖鬼の首飾り〉

最大HP+10%。獲得経験値+10%。


〈守城腕輪〉

最大スタミナ+10%。


〈不屈耳飾り〉

最大HP+10%。疲労時のスタミナ回復低下を軽減する。


※HP補正は基本値へ加算。称号補正の端数は切り捨て。

※表示は最大値。レベルアップによって、戦闘中に失ったHP・MPなどが全回復するわけではない。


---


【イト・ステータス案】


名前:イト

種族:白糸の織蜘蛛

種族Lv:32→37【UP!】


最大HP:1180→1355【UP!】

最大MP:620→695【UP!】

最大スタミナ:930→1030【UP!】

筋力:140→160【UP!】

耐久:166→186【UP!】

敏捷:310→350【UP!】

魔力:240→270【UP!】

器用:420→470【UP!】


【スキル】


〈糸吐 Lv.4→Lv.5〉【UP!】

〈粘着糸 Lv.2→Lv.3〉【UP!】

〈壁歩 Lv.2〉

〈人化 Lv.1〉


【今回成長したスキル】


〈糸吐 Lv.5〉

狙った場所へ糸を放つ際の制御が向上。糸を張る長さや位置を調整しやすくなり、複数の支点を使った拘束にもつなげやすくなる。


〈粘着糸 Lv.3〉

糸を対象へ付着させる力が向上。相手の動きに合わせて引くことで、関節の動作や足運びを妨げやすくなる。相手の重量・力・付着箇所によって拘束の有効性は変わる。


【その他の能力】


〈壁歩〉

壁や幹など、地面以外の場所を移動できる。


〈人化〉

小柄な人型へ姿を変えられる。維持中はMPを消費する。


【戦闘上の得意分野】


立体移動、糸による拘束、逃走経路の制限、味方の攻撃機会を作る支援。


※数値は蜘蛛の姿を基準とした案。人化中の外見や動きは変化する。

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