第四話「七人の魔導師」
魔導師たちは周囲を見渡した。石造りのアーチと柱が連なる魔導師たちは周囲を見渡した。
石造りのアーチと柱が連なる長い回廊が、遥か彼方まで続いていた。頭上には青と紫に彩られた天井が広がり、そこには無数の星々が輝いている。
回廊の両側にも、建物の外まで星空が広がっていた。まるで、回廊そのものが宇宙の中に浮かんでいるかのようだった。
しかし、見慣れた光景だったのか、誰一人として驚く様子はなかった。
回廊の先には、星々と雲の間を渡る橋が架かっていた。その先には、空に浮かぶ岩山の上に築かれた城がそびえ立っている。
雲海は城を包み込み、地平線の彼方まで広がっていた。星空の下、淡い桃色や金色の光をまとった高い塔や建物が、霧の中から姿を現していた。
コスモスは手のひらを開き、目の前にポータルを出現させた。その向こうには、城の一室が見えていた。
彼はポータルをくぐると、エスゴンが後を追ってこられないよう、すぐにそれを閉じた。
彼がたどり着いたのは、会議室だった。
広々とした室内には高い天井があり、白い石柱が大きな円卓を取り囲んでいた。磨き上げられた暗色の天板には、天井を彩る星々の淡い光が映り込んでいる。
部屋を囲む大きなアーチの向こうには、城を包む雲と溶け合うように、星空がどこまでも広がっていた。
円卓の周りには、七脚の椅子が並んでいた。それぞれに異なる意匠が施されている。
円卓の中央では、小さな水晶が台座の上に浮かび、淡い光を放っていた。その光は、出席者たちの顔をほのかに照らしている。
すでに二脚の椅子が埋まっていた。
一脚には炎の紋章が刻まれており、赤いローブをまとった男が座っていた。もう一脚の背もたれには渦巻き模様が描かれており、紫のローブを着た男が黙って室内を見渡していた。
「コスモス・ザ・ブルーが三番目に到着するとは、意外ですね」
赤いローブの男が口を開いた。
「エスゴンに無理やり連れてこられたんだ」
コスモスはため息交じりに答えた。
「君が来る前、ゴリオンとエーテルでマエストロに会ったときの話をしていたところだ。あの賢者は今頃、何をしているのやら。相変わらず謎めいている」
「相変わらず無口だね、ゴリオン・ザ・パープル」
コスモスは、渦巻きの紋章が刻まれた椅子に座る男に声をかけた。
ゴリオンは何も答えなかった。ただ仲間たちを眺めるだけで、会話に加わる気はまったくないようだった。
そのとき、扉が開き、緑色のローブをまとった男が部屋に入ってきた。
「どうやら誰かが私の噂をしている気がしたんだが……君たちだったか。いやあ、よかった! ははは! 直接来られなくてすまない。フレム、君との約束のことだ。片付けなければならない大事な用事があってね」
マエストロは、気楽な笑顔を浮かべながら言った。
「評議会の会議よりも大事な用事ですか? とてもそうは思えませんね、マエストロ。あなたが私と鉢合わせにならなければ、疑うこともなかったのですが」
「会議が始まれば、その理由もわかるさ」
マエストロ・ザ・グリーンは、葉の紋章が刻まれた椅子へ向かい、腰を下ろした。
コスモスは、マエストロとフレムの間にある、星の紋章が刻まれた椅子へ向かった。
しばらくの間、誰も口を開かなかった。
その静寂は、再び扉が開く音によって破られた。入ってきたのは、先ほどコスモスが置き去りにしたエスゴンだった。
「ずいぶん親切なことをしてくれたな、コスモス」
エスゴンは敵意を隠そうともせず、コスモスを睨みつけた。
「私の家で何があったか、もう忘れたのか? 岩の槍を五本も私に向けていたじゃないか。まさか、君をわざわざここまで案内してやるとでも思っていたのか?」
「どうか落ち着いてください」
マエストロが口を挟んだ。
「彼への嫌悪感を隠すつもりはない。私を殺そうとしたのは、これが初めてではないからな。私が何度も死んできたことに、自分が関われなかったのを、今でも悔やんでいるに違いない」
エスゴンが言い返そうとした、そのときだった。再び扉が開いた。
最後の二人が、魔導師評議会の一員として姿を現した。光の座と月の座を埋める者たちだ。
二人の魔導師は何も言わず、それぞれの席に着いた。
すると、マエストロは手にしていた本で、円卓を強く叩いた。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
さて、今回はマエストロ・緑の魔導師に関する豆知識を紹介したいと思います。
エスゴンやクロノス、ゴリオンが老人のような姿をしているのに対し、マエストロは七百歳を超えているにもかかわらず、今でも若々しく、輝くような容姿を保っています。
彼の性格のモデルは、休み時間になると一人で本を読んでいるような、学校のちょっとしたガリ勉タイプです。でも、授業中に話しかけてみると、実は気さくで面白いやつだった! そんな人物をイメージしています。
魔法的な存在であるにもかかわらず、マエストロは目が悪く、いつも小さな読書用の眼鏡をかけています。
コスモスと同じく、マエストロもとんがり帽子が大のお気に入りで、どこへ行くにも必ず身につけています。
帽子は緑色で、魔導師のローブと色が合っており、さまざまな種類の蝶や木の葉の模様があしらわれています。




