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異世界転生  作者: MSZ-006
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「行きましょうか!」と、ユカさんが優しく微笑んでいる。


それに対して「はい」と返事したが、俺は生まれて此の方、行ったことのある場所なんて限られている。


こんな事なら、事前にデートスポット等を調べておくべきだったな。


「リョウさんは、生まれたばかりでしたよね?」


「はい、そうです。だから、折角デートに誘って頂いたのに、何も考えていなくて・・・」


「大丈夫です。誘ったのは私だし、色々と考えて来たんですよ?だから、今日は私に着いてきて下さいね?」


「はい、宜しくお願いします」


「では、ゲームセンターに行きましょう」


「ゲームセンターですか?」


前世の俺は、UFOキャッチャーやメダルゲームが好きで、たまに行っていたが、此方の世界では初めてだ。


「楽しみですね」


「きっと、喜んでくれますよ!」


施設ランドから歩いて数分、デカいビルの前に到着した。


普段、素通りしていて何のビルか分からなかったが今、判明した。


前世の地元にあるイオ◯よりデカい商用ビルって感じなんだが、中に入って驚いた。


このビル全て、ゲームセンターだと?!


かなりの規模で、ビルの中に車やバイク、その他多数の乗り物がズラッと停めてある。


どうやら、この乗り物はゲームに使用されるらしい。


「私が子供の頃、このゲームセンターは無かったんですよ。昔あったのは、もっと小さいゲームセンターで、でもとても楽しかったんです。だからって、このゲームセンターが楽しく無い訳じゃないんですよ?」


ゲームセンターは不良の溜り場ってのは、俺の持っている昔のイメージだな。


最近のゲーセンは、明るくて綺麗だ、昔の薄暗くて汚れたイメージが今は全く無い。


素晴らしい時代だな。


と考えるのは、中身がオッサンだから仕方無い。


そんな事を考えながら周りを見ると、UFOキャッチャーのコーナーがあるじゃないか。


「ユカさん、UFOキャッチャーがしたいです」


「分かりました。行きましょう」


まるで、安◯先生、バスケがしたいです的な感じで言ってしまったが、俺的には久しぶりのUFOキャッチャーに、ウキウキしている。


様々なクレーンゲーム機が設置されており、拳大の球体カプセルやお菓子が川の様に流れていて、それを掬う場所がある。


「ユカさん、コレは何が入ってるんですか?」


「カプセルの中に商品が入っていて、取れればハズレ無しですよ」


1回100円か、ちょっとやってみよう。


腰程の高さの台に手を翳すと自動で精算されて、台から新たに軽快な音楽が流れ始める。


カプセルやお菓子が川の様に流れる中に俺が操作するスコップが、お菓子を大量に拾い上げ投入口に落とす。


残念ながら、カプセルは一つも取れず、お菓子だけだったか。


うん?


紙切れが数枚、混入しているぞ?


「リョウさん、その紙、抽選券ですよ!」


「抽選券ですか?」


「はい!抽選券をカウンターに持っていくと、何かしら貰えるんです。過去にあった高額商品は、アスナ社製の限定プラモとかあったんですよ!」


マジか?


シュウさんの会社って、玩具も扱ってたの?


今度、会ったら聞いてみよう。


前世からそうだったが、熱中すると周りが見えなくなって仕舞う。


大量のお菓子と複数個のカプセルを袋に入れて、ユカさんが隣に立っている。


やべぇ、また悪い癖が出ちまった。


熱中し過ぎて、2000円も使ってしまった。


「す、すみません。集中し過ぎると、つい周りが見えなくなってしまって」


「うふふ、大丈夫です。私も見ていて、楽しかったですよ?それより、カプセルの中身を見てみましょう」


フードコートの様な場所に移動し、お菓子を二人で山分けにした後、お茶を飲みつつカプセルを開ける。


最初に開いた拳大のカプセルから、一回り小さい黒い球体と紙が出てきた。


何だコリャ?


紙を見ると、取扱説明書と書かれている。


〜取扱説明書〜


この商品は、魔導機械生物です。


アナタの魔力と、生体反応を読み込む事で起動します。


何が生まれるかは、アナタ次第!


メンテナンスフリーで汚れても水洗いでOK!


常時魔力充填機能付き。


食事はしなくても問題ありませんが、食品であれば何でも食べれます。


食べた物は魔力に変換され、充填される仕様です。


リセットは魔導カプセルに入れて、リセットプログラムを起動すれば完了します。


リセット後は、魔導機械生物の種別が変わる可能性があります。


警告!!魔導機械生物は、食べられません。


と、書いてある。


俺は、ユカさんに紙を渡してユカさんにも読んで貰い、黒い球体を手に持って眺めてみる。


一見すると、切れ込みすら見当たらない完全な球体だ。


軽い金属の様な質感で、冷たくも温かくも無い不思議な感じだ。


「何が出るか、分からないんですね」


と、ユカさんが俺の掌の上の球体を眺める。


俺の身体から、スナック菓子と同じ名前のガンダ◯の主題歌が流れる。


音なしに、してなかったな。


どうやら、メッセージが届いた様だ。


「綺麗な歌ですね」


「すみません、魔導通信機を音なしにするのを忘れてました」


「今の歌、私の魔導通信機にも移して貰えませんか?」


「はい。では、魔導通信機を・・・」


ユカさんから腕時計型の魔導通信機を受け取り、歌をインストールしていると、右手に持っていた球体がゆっくりと姿を変え、テーブルの真ん中に移動する。


俺の魔力を感知して、カプセルが起動したらしい。



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