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異世界転生  作者: MSZ-006
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朝、目を覚まして身支度を済ませる。


カオリと珊瑚も起きて挨拶をした後、支度している。


今日は、どうしようかと考える。


映画の撮影予定は、まだ分からないし、施設やその周辺に居て遠出しなければ、問題ないと思うんだが。


そうだ、河野さんにお土産渡してないな。


朝食が済んだら、部屋に行ってみるか。


「・・・おはよ」


「おはようございます。リリーさん、早いですね?何かありましたか?」


「・・・特に用事は無い。此れから、朝食に行く」


「待っててくれたんですか?言って頂ければ、部屋に入って頂いたのに」


「・・・構わない」


「おはようございます!リリーさん」


「ピィ!」


「・・・おはよ」


部屋の外で、リリーさんが待って居てくれた。


分かっていれば、待たせなかったんだが。


「そう言えば、マリーさんは?」


「・・・先に食堂に行って、皆と待ってる」


「そうでしたか。では、急ぎましょう」


大食堂には、ミリィさん以外のいつものメンバーが席に座って話をしている。


「そんな事が、あったの?」


「演技の為、ですか。ライバル出現ですね」


「うん〜、今日は〜、お姉ちゃんが迎えに行ってるけど〜」


「では、明日は私が!」


「ちょっと待って、ゴモリー!明日は、私が行くわよ?」


「・・・ネアさん、ジャンケンで勝負です!」


「なら〜、私も〜、ジャンケンする〜」


「おはようございます」


席に近付き、俺は挨拶する。


「お、おはよう!」


「おはようございます!リョウさん、カオリさん、珊瑚ちゃん」


「おっは〜!」


「ネアさん、ゴモリーさん。昨日、施設ランドに行って来たので、お土産を買って来ました」


「可愛い!有難うリョウ!」


「リョウさん、有難う御座います!」


「喜んで貰えて、良かったです」


「リョウ、映画の撮影に参加してるの?」と、ネアさんがディスプレイを操作して、注文しながら俺に訪ねて来た。


「そうなんです。昨日、施設ランドに行ったら、たまたま映画監督兼俳優のスティーブン・セニョールさんに声を掛けられて」


昨日の話を、朝食をとりながらする。


「リョウさんが、手の届かない存在になってしまう!でも、上手くいけば映画俳優の奥さん?!」


「ゴモリー、私達も居るのよ?」


「そうだよ〜!ゴモリーちゃんだけ〜、抜け駆けはダメ〜」


「わ、私は別に、抜け駆けしようとか、そんな事は・・・」


「・・・誰が一緒になっても、恨みっこ無し」


「ピィ、ピピィピィ、ピピィ?」[確か、人族の法律では、複数の人間と結婚するのは認められてたよね?]


「ピィちゃん、いつの間にそんな知識を仕入れたの?」


「ピピィ!」[だってパパ、人間だし私が大きくなったら、お嫁さんにして貰わないと!]


何か珊瑚の話だけ聞くと、ほのぼのするな。


娘が小さい頃に、将来パパと結婚するとか言って、でも年頃になると『うぜぇ』とか、『話し掛けんな』とか『ママ、パパの洗濯物と一緒に洗わないで!』とか、言われるんだよね?


そんでもって、娘が結婚相手を連れて来た時に『お父さん、話があるの』って、娘に言われて『俺には、話すことなんて無い』とか言って無視して、奥さんに『あなた、ちゃんと話を聞いて!』とか、『お義父さん、お願いします!話を聞いて下さい!』とか言われて、『君に、お義父さんなんて、呼ばれる筋合いは無い!』とか言った後、時が流れて結婚式の時に『お父さん、お世話になりました』って、娘に言われて『お前は、もう家の娘じゃ無い』とか言って、背中を向けてアルバムの写真を眺めながら、父である俺が泣くんだよね。


あぁ、何だか切なくなって来た。


「ちょ、ちょっと?リョウ、どうしたの?」


「カオリ、すまない。珊瑚が嫁に行くとか考えたら、切なくなって」


「ピピィ!」[大丈夫!私は、パパと結婚するから!]


「うんうん、そうだな。そう言って、パパの馬鹿!とか言って、反抗期を迎えるんだよね?そしてそれも、いずれはいい思い出になるんだ」


「ちょっと、リョウ?何の話をしてるのよ?」と、カオリがアワアワしながら、俺を慰めてくれる。


「・・・リョウ。昔、人間とドラゴンが、結婚した事実がある」


「あぁ!そうですよね!歴史の教科書に出てましたね」


「確かに、大昔にそんな事が有ったと、教科書には書いてあったわね」


「その話は〜、漫画や小説とか演劇でも〜、使われてるね〜」


はい?


じゃ、何か?


俺は、やっぱり『君に、お義父さんなんて』という台詞を、言う時が来るのか?


・・・その前に、こっそり始末するか?


もしくは、『娘と結婚したいなら、俺を倒してからにしろ!』とかかな?


胴田貫の錆にするか、もしくはルシファーの餌食にするか。


「・・・カオリ、ルシファーと胴田貫、どっちを使うのが良いと思う?やっぱり、両方かな?」


「リョウ!一体、何と戦う気なの?」


「カオリ、男には負けると分かっていても、戦わねばならぬ時がある」


「リョウさん、カッコイイです!」


「た、確かに、今の言葉はカッコイイわね」と、ゴモリーさんとネアさんが頬を赤くして此方を見ている。


「ても〜、負けちゃうの〜?」


「マリーさん、娘には幸せになって貰いたいじゃないですか」


「ピィ?」[パパ、私の話を聞いてた?]


「勿論、聞いてたいたさ!珊瑚は、俺の大切な家族なんだ」


「ピィちゃん、パパは混乱状態みたいだから、後にしましょう?」


「ピピィ!」[うん!その方が良さそう]



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