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異世界転生  作者: MSZ-006
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「でも、おびき寄せる餌はあるわ」と、藍お母さんが俺を見て、妖艶に微笑む。


・・・なんだろう?


もの凄く背筋が、寒いんだけど。


「・・・リョウさん?リョウさんって、本当にイイ男よね?」


「あ、あの?お母さん!?ひ、人が見てますよ!?しかも、娘さんの前ですよ?!」


藍さんが、俺に腕を回してホールド体制なんだけど!?


人妻の魅力で『爆熱!美魔女・貫手!』からの『ハート・エンド!』に、なりかねないんですけど?!


ちょっと、助けて!と、カオリたちの方を見ると凄いプレッシャーなんだけど!?


もうね、某ロボットアニメの主人公が必死こいて大気圏に落ちてくる巨大な隕石を押し返してた時とかと、比じゃないって感じ?!


「リョウ、後でお仕置きね?」


カオリの背後から、時すら止める事が出来る、背後霊めいたモノがみえる気がする!?


「リョウ様、訴えますよ?」


ミリィさんがメガネをクイッと上げながら、此方を見てる。


新たな宇宙戦争を止める為に、某有名映画女優のポスターを見て思いついた偽名を名乗って身分を隠し、過酷な運命に立ち向かったどこかの国のお姫様そのモノ!


やべぇ!


姫様とか、ジーク・ミリィ!とか言っちゃいそう。


「リョウさん、酷いです!私とデュエットした時、あんなに激しく愛し合ったのに!」


うん、ゴモリーさんは相変わらずの安定感だね。


「リョウ!なんで犬も歩けば、棒に当たるみたいに女が寄って来るのよ!!」と、ネアさんの叫び。


いや、歩けば女性が寄って来るって、俺はそんなフラグメーカーじゃ無いですよ?


「パパ、私との結婚式、どうするの?」


「さ、珊瑚?その結婚式ってのは、まだ早いんじゃないかな?」


「リョウ〜、また増えたね〜」


「・・・リョウは、やっぱり一級フラグ建築士」


「マリーさん?また増えたって、誤解を与える危険な発言は止めて下さい!命が幾つ合っても足りません!リリーさん?ちょっと、待って下さい?俺には不幸体質な右手の持ち主みたいな、そんなスキル無いですよ?」


「主、そんなに増やして大丈夫?体力的に」


「瑞(みずき)?体力的にって、一体どう言う意味かな?怖いんだけど?」


「リョウさん。今日、私とデートだったの覚えてますか?」


「ご主人!お父さん、お仕置き?僕も手伝う?」と、ニコニコしながら、ユカさんに提案する。


「そうね、ポポちゃん。お願いしようかしら?」と、聖母の様な笑顔を浮かべつつ、ポポと相談を始めるユカさん。


その聖母の様な笑顔が、非常に恐い。


「お母さん、駄目だよ〜!お兄ちゃんは、ボクのだよ〜!?ボクは、お兄ちゃんの言葉責めで、目覚めたんだから!!」


ちょっと、めぐりちゃん?


俺は一体、何を目覚めさせたんでしょうか?


・・・説教しただけだよね?


「・・・ワイのマイハニーに、何しとんじゃあぁぁ!!」という叫び声と共に、俺の喉元に熱々の電磁ナイフが突きつけられた。


「はい、捕まえた!」


そう言って藍さんが、XYZの電磁ナイフを持った手を極めて、首根っこを掴んでいる。


「あちゃー!やってしもたわ!自分、えげつな過ぎるやろ!自分をエサにして、ワイを釣り上げよったんか!・・・っていうか、人のハニーに何さらしとんじゃワレェ!」


お父さんが、俺に向かって怒鳴り散らす。


えっ!?


俺は何もしてないし、被害者なんですけど!?


「この修羅場をぶち壊せる、便利な異能がある右手なんて持ってないよ!?」


遠い目をして、俺はそう呟いた。

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