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第九章 血
翌日。
俺は永淵に電話をかけた。
妻には言えなかった。
子供たちにも言えない。
「おまえ、、、それ、本当?」
「分からん」
「DNA検査は?」
俺は答えなかった。
怖かった。
もし本当なら。
自分が今まで恋愛感情を抱いていた女性は。
かつて愛した女の娘だった。
それだけではない。
自分が父親なのかもしれない。
だとすれば。
自分が血のつながっていないと思っていた長男。
そして、自分の本当の娘かもしれない女性。
人生がすべて逆さまになる。
数週間後。
結果が出た。
優花真理は俺の実の娘だった。
俺は結果を見つめた。
笑いもできない。
泣くこともできない。
ただ、
「そうか……」
と呟いた。
優花真理には真実を話した。
彼女は長い間、何も言わなかった。
そして最後に、
「じゃあ……あなたがお父さんなの?」
と聞いた。
俺は頷いた。
優花真理は泣いた。
俺も泣いた。
二人は抱き合った。
恋人としてではない。
父と娘として。




