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第52話 女性9割、男性1割の店に男性一人で逝ったらどうなるか、もうわかるよね……。とあるお店のお話。


 授業開始1分前。


「おーす。」


 悠加が教室に入ってきた。


「……ギリギリすぎないか?」

「いやー、クラスの人につかまっちゃってさー。」

「モテモテなんですね。」

「そうなんだよな。」


 案外こっちの人は不良系の女子が好きなのかな? ……解けぬ。


「……どこ行ってた……の?」

「スイーツ食べ放題! もちろんおごりで。」

「こっちにもスイパラみたいなのがあるのか。」


 あれは地獄だったな。……あれはしょうがなかったんだ。ゲームとスイパラがコラボして、そこでとあるメニューを食べると、シリアルコードがもらえて、そのシリアルコードをゲーム内で入力するすると、そのゲーム内使えるレアなものが手に入るっていう企画だったからな。その貰えるアイテムの中にめっちゃほしいアイテムがあってな……。それ目当てに一人で行ったんだ。……そこからあとは察してくれ。


「もしかして、希心もスイパラ行ったことあるの?」

「ギクッ!」


 なぜばれた! ……あの話だけはしたくない。周りが全員女子で、めちゃくちゃ居づらかったんだよ! もう行くのはごめんだわ!


「いいなぁー私も行ってみたかったなー。」

「…………。」


 そうですね。あなたみたいな人が行けば何も思われなかったでしょうね。それに比べて僕が行ったときは……うぅ……お腹と頭が!


「そんないいもんでもねーぞ。」

「そうなの?」

「スイーツはうまいかもしれねーが、料理は普通の料理屋で食った方が断然うまいな。俺にとってはそういうところ行くより、普通の食べ放題行った方がましだな。ま、向こうが金出してくれてるだけ文句は言えねーけどな。」

「へぇーそうなんだね。」

「早絵だったらそう行ったところでも似合うかもな。」

「そう? でも、私こう見えても完全に体育系なんだけどね。」

「見た目でわかってるから。そういう系の女子、あそこには多いから。あと、珠理も似合うかもな。」

「私は……その……似合わないと思います。」

「そうか? 珠理みたいなタイプも結構いるけどなー。」

「……私、あんまり昼……食べない……ので。」

「さっき思いっきり僕のカ〇リーメ〇ト食べられたんだけどな。」

「あれは……ノーカウント。」

「なんで!?」

「希心は……。案外似合うんじゃね?」

「いや、それはないから!」

「そんなに否定しなくてもよくね?」

「そ……それもそうだな。」

「そういえばさっきスイパラ行ったことある? って聞いた時黙ったような……。」


早絵! そういう時にその話をぶり返さなくてもな!


「いや……ソンナコトモナイヨ。」

「……前の世界の時、私も行ったこと……ないから……気になる。」

「だよねー。」

「え!?」


 まさかの珠理も参戦。ちょっと待ってくれないかな!?


「そうだよな。俺もこっちの世界来てからスイパラ行ったからな。前の地球の世界のスイパラはどんなだったか気になるな。」


悠加、お前もか! 1[僕のみ]vs3[早絵、珠理、悠加の3人チーム]、勝ち目無くないか!?


「……。」


 ここは唯一の戦法、黙秘権を使用する。


「話さないと……悠加!」

「もうわかってるって、準備完了だぜ!」


 悠加のほうを見ると属性のオーラがまとった拳になってる。何? 拳で対抗するのか? なら僕は……って手詰まりじゃね?

 悠加の拳が迫りくる。あぁ、僕の負けだな。正直に話すとしよう。


「わかったから、その拳やめてくれないか。」

「やっと話す気になったね。」

「武力で抵抗するのはやめてくれないかな?」

「なんのことかな?」

「…………。」

「悠加、拳。」

「はいよ!」

「だからそれ!それをやめろって!」

「?」

「……たくなぁ。」


 僕は結局のところ、話すことになった。あぁ、人生でかなり失敗したなの分類に入る、人には絶対知られたくない黒歴史の一つが解放されるのか。


「……中は、ピンクと黄色の椅子でその椅子はハート形だったな。」

「へぇー。それでそれで。」

「……食べ放題で、スイーツ関連はうまかった記憶がある。」

「なる……ほど。」

「客は女性9割で男性が1割、その男子もカップルだったりそういった、僕とは住んでる世界が違う奴らしかいなかった。」

「ま、そうだよな。さっき行った俺の店も、男性はほとんどいなかったしな。」

「……それで、僕はそこに……一人でいって……一人で行って……一人で逝って……。」


 バタン!


 僕は頭が真っ白になった演技をして、机に伏っした。


「あー、倒れちゃったね。」

「よっぽど……ひどい目に……あったんです……ね。」

「といっても、そこまで女子ばっかってわけでもないんだけどな。女子率が多いだけで。」


 そうそう、ほんとに女子率高いんだよな。マジで入りづらい。そして居づらい。


「男子立ち入り禁止! っていうわけじゃないんでしょ?」

「そりゃな。普通にラブラブのカップルとか、前行ったときは男グループ6人ぐらいでスイパラ行ってる人らいたしな。」

「確かに人数いれば怖くない! っていうからね。」

「逆に……女子たちが……怖いね。」


 確かにみんなで行けば怖くないっていうしな。僕にもそういう仲間がいれば……。いるわけないんだけどな。


「男子一人で来る客はいないけどな。」

「でしょうね。一人なら違うところで食べた方が断然いいもんね。」

「そうです……ね。」


 ねぇ、ちゃっかり普通に僕をディスってないかい? ひどくない! 人が死んでるのをいい気にさらに傷を増やそうってか?


「さっさと死んだふりするのやめてくれないかな?」

「……なぜばれてるし。」

「それぐらいわかるよね?」

「すぐに……わかりました。」

「希心、演技へたくそすぎだろ。」

「……完全敗北だな。」


 前の世界のころは言葉の喧嘩強かったんだけどな。相手の心理を読んで、ブラフで相手を惑わしたりして戦わずして勝つことをやってきたのにな。相手が悪いのか? 確かに今までの相手は全員男子だったけど……。それが原因か?


「そういえば、授業のチャイムならないね。」

「今日は……午後からはチャイムが……ならないみたい……です。」

「そうなんだね。じゃあもう授業は始まってるってことだね。」

「そういうこと……です。」


 僕らの居残り授業はもうすでに始まっていたらしい。もうこの時間にスイパラの話を振るのはやめてれよ……な。いや、一生そのネタ振るのやめてくれませんかね!?


※補足※

スイパラはそこまで女子女子してません(場所によりけりですけど)。特にゲームコラボをやってるときは男性客も少しいるので、よかったら行ってみてください。この前(といっても数カ月前の話ですが)男子16人ぐらいでスイパラ来た人たちがいました。みんなで行けば怖くないってことです! え? 仲間がいないだって? しょうがない、そこでカップラーメンでも食べてなさい。そして(いろんな意味で)諦めなさい。

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