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第51話 正しいダイエット方法は昼ご飯を抜くことじゃないって知ってた?ドッチボール後のお話。


「ドッチボール疲れたな。」

「なんであんなにも爆発しなかったんだろうね?」

「さぁな。」


 今、昼放課である。みんなは僕ら二人以外は家なり、寮なりに行った。僕らも帰りたいところなんだけど、居残りがあるため帰れない。ということで、昼ご飯を食べに食堂に向かっていた。


「あれって、結局バグってたんだよね?」

「どうだろうな。先生が持った瞬間に爆発したし、よくわからんな。」


 投げ合ってる途中、先生がボールがおかしくなってるのではないかと確認するために一度だけ、休憩が入った。その時は、先生が触った瞬間に爆発した。ある意味バグなのかもしれないけどあれは傑作だったな。特に先生の顔がね。


「普通、主催者の人は爆発しないと思うんだけど。」

「それもそうか。じゃあバグってたんだな。」

「でも、そこからも何十回も投げ合ったけど爆発しなかったね。」

「そっからは完全に運がよかっただけなんじゃないかな?」


 その休憩後、ボールを替えてスタートしたのだが、何回投げ合っても爆発しない。そして先生が止めるまで結局ドッチボールが続き、ボールは割れることなく終わったのだった。運がいいのか悪いのか……。


「運って言っても、これは流石におかしくないかな?」

「まぁ、そうだよな。」


 結構みんなすぐに爆発してたから確率は結構高めに設定してあったはず。でも、あれだけ投げ合っても爆発しなかったのは流石におかしい。


「もしかすると、私達になにか能力みたいなのがあったりして。」

「まさかな。」


 確かに、御剣には勇者の卵というスキルを持っている。それの影響で爆発しなかったと考えれば少しは納得できる。でも僕らはどうなるだろうか? ただ単に向こうの世界で死んで、こっちの世界で生き返ってきた人たちの集まりだ。ま、確かにこっちの世界に流れつけたのは幸運だったのかもだけど、能力だけ見たら最悪。どう考えても運がいいとは程遠い気がする。とすればスキルみたいなのを持ってるのかもしれないと考えるのが妥当であろう。


「そういえば、スキルってどうやって見るんだろうね。」

「そういえば知らないな。今度、御剣にでも聞いてみるか。」


 そう言いながら僕らは食堂に着いた。


「……閉まってるね。」

「……そうだな。」

「……普通に考えたら、みんな昼にいないんだから食堂もやる必要ないってなるよね。」

「……戻ろっか。」

「どこに?」

「……第5教室に。」

「そうね。」


 僕らはしょんぼりしながら第5教室に向かった。




 僕らが第5教室に入るともう珠理が座って本を読んでいた。


「珠理早いな。」

「そうでもないです……よ。」

「確かに、食堂によってなかったらもっと早くこっちに来れたんだけどね。」

「開いて……なかったんですね。」

「そう、その通り。」


 そう言って僕らも席に座った。早絵は座るというより移動したが正しいかもだけど。


「珠理はご飯食べたの?」


 僕は珠理に質問した。


「いえ、私はいつもお昼は食べないの……で。」

「そうか。」


 そういう女子っているよな。昼をあんまり食べない系。あれで午後の授業持つのかって思っちゃうだけど、何とかなってる姿見ると大丈夫なんだなって思ってしまう。


 ぐぅー。


 あれ、この音は……?


「早絵ー。そんなにお腹減ってるのかよ?」

「私じゃないから! って希心が鳴らしたんでしょ? すぐに人に押し付けるんだから。」

「僕じゃないから!」

「あの……すみません。私……です。」

「「え?」」


 僕と早絵が同時にあほな声が出てしまった。


「いつも昼ご飯を食べてなかったのは……お金の問題……です。いつも、こんな感じで我慢してました。」

「そういうことね。ダイエットでもしてるのかと思ったよ。」

「別にダイエットは……昼を抜くだけでは変わらないので。」

「そうなの?」

「そうです……よ。むしろ、逆効果なんです……よ。」

「へぇー。初めて知った。」

「じゃあ、ダイエットするならどうすることが一番いいんだ?」

「それは……、食事を抜くんじゃなくて、緑の野菜などを多く含む食事をすることと、適度な運動が一番……効果的です。」

「なるほどな。」


 男子はそんなにダイエット!みたいな感じにはならないけど、女子は結構気にする人多いよな。そんなに体重って重要なのかな?


「毎日、ずっとカップラーメンばっか食べてるんだけどそれはまずいよね?」

「そうです……ね。ああいったものは食品添加物が多く入ってるので。」

「ですよねー。」


 まぁわかっていましたけど! でもな。


「そういえば、珠理って料理できたりしない?」

「そうですね……。小学生のころに包丁を握った時以降、もってない……です。」

「そうだよなー。」


 ということはあとは料理できる可能性を秘めてるのは悠加だけだな。……希望が完全に薄い気がするけど。


「お二人とも……料理できないん……ですか?」

「もちろん。」

「自慢できることじゃないけどな。もちろん僕も小学生のころ以来包丁は触ってないな。」

「そうです……か。道理で、食器類がないなと思いまし……た。」

「そういえば食器買ってなかったね。」

「はなっから料理する気なかったからな。フライパンや包丁すら買ってないな。」

「今日の夜も……カップ麺です……ね。」

「まぁ、自然とそうなるわな。」

「そうなるね。」

「……太らないかな。」

「……。」

「ま……まぁ、大丈夫じゃないかな。」


 やっぱり女子ってめんどくさいよな。


「今日は……あれだな。どっか外食でもするか。」

「そうだね。今日は速く帰れるし、ホームセンター行ってから行きましょう。」

「はい……。」

「ホームセンターのことすっかり忘れてたわ。」

「希心ー。しっかりしてよね。」

「まぁまぁ。って何が必要だって言ってたっけか。」

「そうね……まず、脱衣所に置く棚でしょ?それから……。」

「待って。多そうだからメモしたいな。なんかメモできるもの……。」


 スマホに書こうかなと一瞬思ったが。でも、こっちの世界にはスマホはない。そんな変な物を店の中で堂々と出すわけにはいかない。というわけでその考えを捨てた。


「あの……私が書き残しますよ。」

「お、じゃあ頼んだ。」

「はい。」


 そう言ってペンをとりだし、ノートの一番最後のページに書き始めた。


「んで、早絵。ほかには?」

「そうね、ほかには……。」


 結構な量の買うものが出てきた。すまない珠理。思ってた以上に仕事量増やしてしまったな。


「それぐらいね。」

「珠理、全部かけたか?」

「はい……一応。」

「どれどれ……。」


 僕と早絵は珠理のノートを見た。


「……読めないね。」

「……僕よりひどいんじゃないか?」

「それは珠理に失礼。」

「なんでよ!」


 思ってた以上に字が汚かった。そういえば字が汚い人で頭がいい人は、考えてる手が志向に追いついていないから字が汚くなるって聞いたけど、それって本当なのかな? 僕もそれの可能性……ないか。


「そういえば、珠理ってドローとかの魔法は使えるの。」

「いえ……使えません。あれの消費MPが1.5なので。」

「あれってMP使ってたんだね。」

「知らずに魔法使いすぎると、怖いな。」

「いえ、別にMPが0になってもそこまで問題は起きないので大丈夫だと思います。」

「へぇ、そうなんだ。」


 ということはMPは0になっても問題ないってことか。


「でも、MPが0になると軽いめまいや、吐き気などを感じるらしい……です。」

「それ、問題じゃないか?」

「HPに比べればマシ……ですから。」


 そりゃあHPに比べたらな。0になった瞬間死ぬのと、0になったら気持ち悪くなるのでは差がめっちゃあるけど。問題ないわけではなくないか?


「とにかく、MP管理はしっかりしておいたいいってことか。」

「そうね。私もドロー使いすぎないようにしなくちゃね。」

「お二人さんが……うらやましいです。」


 ててってってててって♪


 昼休みの時間が終わる予鈴が鳴った。このネタ、もう飽きた。


「そういえば何か食べる予定だったのに食べれなかったね。」

「あ!」


 今日も昼食は抜きになった。喋ってるとつい時間忘れちゃうよな。これは致し方なし。僕はこっそいカ〇リーメ〇トをストレージカードからだしてちょびっと食べた。これで何とかしよう。


「希心。私にも頂戴ね。」

「私も欲しい……です。」


 ばれてしまった。結局二人にも分けてあげた。


「抜け駆けはできないか。」


 僕はそうつぶやいた。


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