表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/18

第十六話 王vs勇者

穂月サイドです

「よくも戻って来れたな。裏切り者の勇者」

「人々に頼まれたんですよ。助けてくれって。貴方でなくて、俺達に。この意味、わかります?」

つまり、この王では助けてくれないと見限られてるってことだ。


「私は、人を助ける人間じゃないんだ。私は王だからな。」

「それで踏ん反り返ってなにもしないと?」

「あぁ。当然のことだ」

「随分と余裕ですね。あなたの城下の民が苦しんでいるというのに。」

「はっ下々のものがどうなろうとも私には関係ない」

どこまでも愚かだな。民が日々心も体も汚して働いた金で生活しているのは誰だ。


「ほんとうに?それは、本心からの言葉ですか?」

最後に尋ねる。

「そうだ。当たり前だろう」


ーー バンッ

弾丸が部屋に飛び込んできて、俺の結界に弾かれた。

俺はさっきからの会話を、光魔法を使って街全体に流している。

この術は魔城の図書館の古書に書いてあったんだけど。

城内の 館内放送として酷使されてたためコントロールはかなりの精度で出来る。


「貴方はーー王として失格です」

それを言ったのは俺じゃない。

「久しぶりだな。ルアン王子」

ルアン王子と熾音が部屋にはいってきていた。おそらく熾音の幻術を使ったのだろう。俺と王の会話は王都中に聞こえているはずだからな。

「お久しぶりです。穂月。随分と可愛らしい姫君を手に入れられたようで」

「魔王だけどな。確かに可愛い。」

「……堂々と惚気ないでください」

そう言って顔をしかめたルアン王子は以下にも「王子」という見た目をしている。金髪碧眼で今はボロボロの軍服のような格好だが、真っ白な衣装が似合う。


「ルアン王子はさっきまで何をしていたんだ?」

答えはわかっているけれど。この会話は王都中に広がっているんだ。

「仲間の騎士達と学校を回って子供たちを助けていました。途中から魔族の皆さんがすごい勢いで救済してくれて、もうほとんど魔物はいないと思います」

「それは良かった。じゃあ、俺たちは街の修繕を手伝ってくるから。その王、なんとかしといてくれ」

そう言うと、ルアン王子は苦笑して分かりましたと言った。





ここまで読んで頂いてありがとうございます。第二十話くらいで完結する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ