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第十五話 救済軍始動

剣王ルサ視点です


魔物は主に住民区に発生しているらしく、軍隊は城から少し離れた下町の広場らしい場所に飛ばされた。

素早くレオ達がこの広場に結界を貼る。

熾音様はここに転移をした後

「とある人を探してくる。各自部隊長たちに従って救助をして。決して人を傷つけないように。そして絶対に怪我をしないように」

と言い残して何処かに消えた。


俺もこのような城下の下町で育った。

広場の周りには 小さな家が密集し、慎ましいけれど活気のある生活をしていることがわかる。

所々から悲鳴が聞こえる。

目の前に狼のような魔物が道の半分を埋めるほど発生している。

どのようなタイプの魔物なのか…少し様子をみるか。

逃げ遅れたのだろうか。まだ若い娘が小さな細い道から魔物が横行する通路へと飛び出してきた。



剣を抜き、少女の周りの魔物を斬る。後ろの仲間たちも俺の真似をして魔物を斬っていった。

魔物をすべて斬りおわった辺りで

少女が出て来たのと同じ路地から数人の人々が出てきた。

「セフィア!無事かっ?ーーひっ魔物!?」

「違うのおじさん。この魔族は私を助けてくれて」

「だが魔族は魔族だ!魔族が魔物を使役して襲わさせているんだろう!?」

恰幅のいい親父が大声で喚いている。魔族は魔物を使役することが出来ない。ーー大きな誤解があるようだ。

「それは、誰が?」

「国王様だ!そうか。なるほど。セフィアは魔族に操られているのだな。」

バッと恰幅のいい親父が襲いかかってくる。余裕で避けられるスピードだが。

「全員とりあえず撤退!!魔術が使える奴は広場に結界を張れ!」

声を張り上げてセフィアを庇いつつ、広場に行く。300人が入った広場は少し手狭だ。

「あの……」

セフィアと呼ばれた少女がこちらを見上げる。

長い栗色の髪に白い肌。細くて折れそうな腕。

「えっと皆さんは魔族なんですよね?」

「あぁ」

「私たちを助けてくれるのですか?」

「そのつもりで来たんだが、歓迎されていないようだな」

「みんな、誤解しているだけなんです」

「わかっているつもりだ。まだ逃げ遅れている人が居そうな場所はあるか?」

聞くと数カ所の学校や市場、などを教えてくれた。

「ならば、俺とレオの部隊は民の救助と魔物の駆除を。レモードたちは半分ここに残って運ばれてきたものの治療を。剣5人魔術1人治療2人でチームを組んでバラけろ!」



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