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第十一話 試合!?
穂月視点です★
会場がざわめいている。
黒いドレスを着た熾音を見る。
髪はアップにされていて、細い首が嫌でも目にはいる。
「勇者させて貰ってます、穂月です。本日はきて頂いてありがとうございます。えーっと、色々思うところはあると思うんですが受け入れてもらえると嬉しいです」
受け入れられるはずもないのは百も承知だった。
だから……ざわめきの中に受け入れる言葉があったのには驚いた。
それでも、反感が多い。
一際大きな声が響いた。
「僕に勝ったら受けいれてやるよ」
言い放ったのは貴族の風貌をした男。黒い衣装を上品に着こなしている。
「剣王ルサ……」
近くにいるギスターがつぶやいた。
周りの反応からして、かなり高位の魔族でらしい。
「分かりました。今から試合をしてください。ルールは……どちらかが降参するまで」
熾音はきっぱりと言って自ら結界を編み始める。
ダンスホールに編まれた結界は外から様子が見える、試合でよく使われるものだった。
剣王か……。
まぁ、大丈夫だよな。
身体強化魔法をして、武器は持たない。
結果内に入ると、ルサはすでにいてすぐに
「始め!」
の合図があった。




