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16話 追い上げ前夜。

 ケイは、急いでいた。

 人類に進捗を、かなり追い越されていたのだ。


「パウル、律速になってる大型機械昇圧しといて」

「わかったけど、発電は大丈夫か?」

「質量発電機を大量に増設しておいたよ」

「そうか、それなら大丈夫そうだな」

「そんなことより、手を動かしな」


 進行状況としては、


 人類側は、私がXtreme Larger Assembler Matrixを作ろうと無駄に、5日浪費していた間に、

 大型機械をクエストの順番で、4個完成させていたらしい。

 なお現在は、各種大型機械を揃えた後、最初の超大型機械を作った段階らしい。


 それに対して私は、それから5日程が経ち、

 大型機械を、一通り揃える程度までは進んでいた。

 だが、あの5日の間に人類に追い越された、

 あの優位性は未だ、帰ってこないようだ。


 私も早急に、最初の超大型機械を作ろう。

 クエストを見た感じ、発電がかなり増強されるようだ。

 ありがたい。


 人類側はその超大型機械を作ってから、かなり開拓が加速したようだ。

 かなり期待が出来る。


 発電が増強できれば、

 それだけ大型機械の加工速度を高められる、ということだから楽しみだね。


 パウルの報告によれば、『レッサープログラマブルロジスティクス』は、

 かなり扱いが面倒らしいから、このまま超大型機械を作れさえすれば、

 開拓速度では負けなさそうだね。


 それこそ、『レッサープログラマブルロジスティクス』の、

 ラッパライブラリでも出来てなければ、私の勝ちだろう。


 今はとりあえず無限に発電を増強しつつ、

 レシピの確認でもしておこうかな。


 個人的に、天金魔鋼を圧縮した物を発電に使うことが、今のマイブームだ。

 大型機械の全面的な導入で、鉱石の採掘から既に超高速になっているので、

 貴重寄りな素材も、惜しみなく発電に回せるので、

 発電量がどんどん伸ばせるようになっているのだ。


 大型機械は、消費電力が増える代わりに性能が比例して上がる、

 アップグレードを際限無く載せることが出来るので、

 発電量の増強はそのまま直接、ラインの高速化を意味する。


 そして現状、発電を増強すると、発電に必要な機械も強化できる。

 その様な正のループが発生している。

 つまり、私の勝ちってこと。


 でも、ストレージにある電力バッファは、あまり余裕がないから、

 一気にまとめて増強ってことは出来ないね。

 そんなことしたら、速攻で電力バッファが死んで停電まっしぐらだ。


 そんなこんなで、私は楽観的な思考に身を委ねていたのだった。


-人類の進行度-


83%

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