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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
99/117

第98話 禁断魔法



予定外ですがどうぞ~

 


 朝は普通に起きて、旦那様と鍛錬です。

 晩は悲しくて泣いちゃいましたけど、もう元気です!明るく、前向きに!

 お腹の赤ちゃんにも可哀想だもんね?


 ザガンとロブスも出て来て旦那様と剣を振ってます。

 母さんも昨日と一緒でジェシカさんとマリアンヌさんで

 お茶しながら眺めてます。

 私は霊魔術循環と霊力操作ですよ?でも、お母様の言葉が気になるの。

 ”近い内に”……何時だろう?何週間も先じゃないのは確か。

 お母様の言い方からして数日から十日の間かな?

 新魔法・新能力の練習しようかな?でも、皆に止められそうだなぁ。

 おまけに、ちょっとエッチなのよね………本番で頑張るしかないかなぁ?



「カトリーヌさんは、何時も真面目で熱心ですね。感心しちゃいます。」

「あれは何をやってるんですかねぇ?」

「霊力と魔力を混ぜ合せて、体内を循環させてるらしいのです。」

「後は霊力の操作訓練ですね。色々な力の源になるらしいので。」

「おはよう、皆さん。早いのね?私も神聖力操作の鍛錬です。」

「私も剣の鍛錬に。あっ!カトリーヌちゃぁ~ん」


 アーシャ様とエイミィちゃんも加わって、朝の鍛錬活動たんかつですね!

 皆でやると楽しいかも!

 ここは自然が凄くいいし、朝から海の波打ちの音も聞こえて

 気持ちが落ち着く感じ。空気も澄み切っておいしいし、言う事無し!

 頑張ろぉ~~!




「大蛇の時にも思ったが、ザガンとロブスは剣の筋がいいな!」

「「やった!!」」

「二人共、調子に乗らないでよ?ロブスは昨日甘えたばかりじゃない。」

「だって姉ちゃん好きだもん」

「いや、カトリーヌ。本当なんだがな」

「でも旦那様。程々に、ですわよ?カトリーヌの心配も分かりますし。

 二人も無茶はなりませんからね?」

「「「はいっ!」」」



「おはよ、朝から精が出るわねぇ?」

「「おはよ~~」」

「お母様にガイアさん、アルテミスさん。おはようございます。」

「「「「「「「おはようございます。」」」」」」」」

「母さんと二人もおはよ。どしたんだい?朝早くに」

「いえね。カトリーヌ?を実際に見たいのよぉ。

 二人はイザと言う時の備えね。どう?」


「………分かりました。」

「アレってなんだ?」

「見てれば分かるわぁ。さ、見せて頂戴。人類初で最後の魔法を」



 いきなりこんな流れになるなんて………

 でも、やらなきゃ。皆が見たら腰が抜けないかな?



「じゃあ、始めます………”装備”。四大元素、精製!」


「な、何?力を感じるわ!」

「初めて見ます!グランドマスターって居たんだ……すごい、カトリーヌちゃん!」

「グランドマスターは、人類史上カトリーヌだけなのぉ。

 メルちゃんを除いてねぇ。さて、ここから。」


 私の目の前で、火・水・土・風の球体が回り始めます。

 ここから更に


「第五元素精製”光”………第六元素精製”闇”」



 六つの球体が私の頭上で周り始め準備完了。

 本邦初公開。ちょっと恥ずかしいけど。



「”光鎧・第二形態、開放”」


「えっ?”光鎧”が変化しました!凄い力を感じます!」

「こんな秘密が有ったとは。まだ進化するのか!?」

「でも…お肌が出過ぎです!」

「さあ、ここからよぉ?」



いちの原初”重力”掌握!!”重力魔法”【重力転移グラビティワープ】」


「何だアレは?黒い珠が。ぬお!これは【移動】か?」

「「わわっ!」」

「どうなっているの?」

「「「きゃっ」」」

「か、カトリーヌ、、」

「凄いわよ、カトリーヌ。」

「「初めて体感するわ!」」


 私は第六元素迄を元に取り出した、新たな源。それが”重力魔法”第七の元素でも有り、原初魔法でも有るの。その効果を見せる為に、皆を無人大陸に移動させたの。ここなら被害は出ないから。



「ここは?カトリーヌ?」

「正に移動魔法だ!凄いぞカトリーヌ!」

「「旦那様以外に出来るなんて。」」

「じゃあ、見せてもらおうかしらぁ。桁違いの力を。」


「はい………”重力魔法”【隕石落下メテオストライク】!」



「………ん?何も起こらないが……上かっ!!」

「「「「「「えっ?」」」」」」

「さ、障壁よぉ。」

「「聖障壁!!」」



 数秒後に、天空から大気で燃えている、無数の。夥しい数の大小様々な隕石が

 落下し始める!



 ヒュー―――――ン ドゴン!!

 ヒュー―――――

 キュー――――ン


 ドドドドドドドドドドドドドドド!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!


「ぬを!!何て数だ!これが魔法だと!?」

「「「「「「「きゃぁ~」」」」」」



「”重力魔法”【重力震】」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


 バカッ!バキバキッ!バカン!!ドゴゴゴ!!!


「今度は地割れか!」

「よ、溶岩が吹き出てますっ!」

「「「「「「いや~~」」」」」」



「”光鎧・第三形態、開放”………”禁断魔法”【時空再現】」



「な、何が起こった………幻か」

「え?全て元通り。そ、そんな事って。」


「「「「「「………夢、みたい。」」」」」」


「凄いわね。”禁断魔法”まで操るなんて、予想以上だわ。」

「「カティが凄過ぎる!!」」


「ちゅかれましたぁ~~」


「悪いわね。悪いついでに”重力魔法”を展開しているなら、アレを見たいの。

 出来るかしら?」


「えっ?アレです?………出来ますけど………」

「完全に制御出来ているか、確認したいの。”究極の重力魔法”をね。」

「こんな魔法が存在するなんて、初めて知りました!」

「シリア様。恐ろしい威力だわ。」

「母さん。カトリーヌは大丈夫なのか?こんな魔法を授けて。」

「私は授けて無いわよ?カトリーヌの努力。今は確認したいの。さ、お願いね?」


「………はぃ。」



「では、隔離をお願いします………”重力魔法”【特異点】!」



 ズ、ズズ。ズゴゴ、ゴゴゴゴゴキュー―――――ン!!!!


 重力の黒い珠が発生し、小さな小さな点へと収縮して………

 光さえも呑み込み始めるの。全てがこの、”事象の地平面”からは出られないの。



「砂塵が、樹が、周りが黒い球体に吸われている!!」

「光が!吸われて行きます!そんなっ!」

「何が起こってるの!」

「「コレを魔法制御してる!出来るのっ!?」」

「凄いわ、カトリーヌ。ここ迄出来るとは。さぁ、仕上げよ?」



「はい。”重力中和”………”消滅”…………ふぅ。成功です。」


「良く出来ました。人類初で有り、最後の使用者。誰もこの第五元素にすら辿り着けないの。カトリーヌしか扱えない魔法なの。でも、それで良いのかも知れないわ。人類には危険すぎるから。四大元素魔法以上は妖精族以上でないとね。でも、原初魔法は誰も到達出来ないの。カトリーヌだけ。」


「何でこんな凄い力がカトリーヌに。母さん?」

「それは”終焉の観測者”で有り、”実行者”なのだから。でも、カトリーヌだからここ迄習得出来たの。全ての者に同じ力を与えても無理。カトリーヌだからこそなの。ゼロがそう決めたの。」


「父さんがっ!!」

「「「「「「「「「えええっ!!!」」」」」」」」」


「そっ。今はここまで。アーシャと同じく特別な娘なの。世界にとってね。貴女達は恐らくだけど。カトリーヌに導かれる事になると思うわ。この娘の導きによって決断し、世界を、自分達を、救う事になる。どんな形でか、その時次第でしょうけど。」


「え?お母様?私と同じく。と仰いました?」

「ええ。当たり前でしょ?私のカケラが入っているのだから。」

「その、役割と、言いますか。何をすれば良いのですか?」

「それは自ずと分かるから。」

「分かりました。時を待ちます。」

「そうね。それからカトリーヌ?」

「はい、お母様。」

「第四形態も開放出来るのね?」


「…………はぃ。」


「そう。あれは最後にとっておきなさいね。」

「はい。」



「朝から難しいお話はここで辞めて、外で朝食もいいんじゃない?

 空気も美味しいし。どう?」

「そうだね。皆を誘って楽しくやろう!ここは別荘なんだし!」

「はい、旦那様!賛成です、シリアお母様!」

「では、準備に掛かりますので、お茶でも。メイド達を寄こしますわ。」


「やった!お庭で朝食してみたかったので、嬉しいです。」

「エイミィちゃんも?お庭に凝って良かったぁ~」

「カトリーヌさんの趣味は可愛らしいので安心出来ますね。あ、お茶は私が。」


「ウチの娘が………何だか御心配をお掛けしまして……済みませんです。」

「いいえ、カナリーさん。貴女の娘は世界を託されたの。全知全能である私の夫に。

 胸を張って下さいな。」


「母さんの言う通り。父さんが選んだのだ、カトリーヌも母上も何も臆する事は無い。妻の一人として大切に想っている」


「そうですわ。カトリーヌが来てから屋敷が明るくなりましたし、研究の成果も凄いモノなのです。妹の様に甘やかしたくなりますしね?」


「そうですね、アーシャ様。私も何だか妹の様で構いたくなるのです。」

「私はお友達からですけど、確り者で頼りになりますわ。でも、可愛くて構いたくなるのは同じです。うふふっ。」

「そうなのですかぁ?可愛いのはエイミィちゃんですよぉ?」

「皆、可愛いぞ?一人一人に良い処が有る。俺は皆を頼りにしている。」

「「「「嬉しいお言葉です!!」」」」



 そんな話をしながらお茶を飲んでいたら、段々と妻連合の皆さんが起きて来て、お庭で談笑しながらお食事が始まりました。給仕のメイドさん達以外はゆっくりして貰ってます。だって別荘だからノンビリしないと勿体無いですっ!そんな楽しいひと時の談笑中に、ちょっと気になる事が。



「シリアお母様?アーシャ様のお腹って……もしかして。」

「ん?どれどれ?……あら、ほんと!良く気付いたわねカトリーヌ!よしよし。

 アーシャ?おめでたよ?守護するわね。えい!これでよし。」


「なに!!マジかっ!」

「えっ?ええ?あ、その、え?わた、私が………やっと。だんなざばぁ~~!うれじいでじゅ~~!うわぁぁぁぁん!!」


「「「「「「「「「「「おめでとうございます!アーシャ様!」」」」」」」」」」

「「「「「「おめでとう!アーシャちゃん!」」」」」

「おめでとうございます!聖女様!」

「アーシャ、良かったわね。おめでとう。」

「うんうん。めでたいわね~」


「あじがと~~みんな~~!」

「折角ですからお祝いしたいですね?向こうで。」


「そうなのか?カトリーヌ?」

「もう、旦那様は鈍いのですから。カトリーヌが”虹の尖塔”って名付けたのでしょう?」

「はい、ターニャさん。」

「なら、アーシャ様のお祝いは、向こうが適切ね?ターニャさん。」

「ええ、ソニアさん。カトリーヌはちゃんと覚えてて、優しいのね。アーシャ様が大好きなのね。」

「はい。大好きです!私には旦那様と同じ位に英雄なんです!」

「カトリーヌちゃん?何のお話なの?」


「四人の秘密って訳では無いのですけど。まだ、ソフィアさんが輿入れの前にね?カトリーヌの気分を解す為にアーシャ様が旦那様との冒険のお話をしたの。その時にお二人で見た虹が美しくて忘れられないって。カトリーヌはそれを覚えてて、名前を付けたのでしょ?と、言う事なの。優しい娘ね。」


「そうだったの……ありがとう、カトリーヌ。嬉しいわ……涙が止まらないわぁ……」

「楽しみにしてて下さい!自信作です!」

「そうだな。あそこは、凄いぞ?俺も驚いたからな!」



 そうして、過剰な迄の過保護な皆の反応に、アーシャ様も戸惑いながら屋敷で過ごし、妊婦三人でゆったりと過ごさせて貰ったのですが、私は旦那様と完成確認をしなければいけないし、ソニアさんアウラさん、エリダ様、ターニャさんで、家の皆を虹の尖塔に呼んで、アーシャ様の御懐妊のお祝いをする運びとなりました。

 勿論、アーシャ様には内緒で。王都の屋敷と雷帝宮、アルテンから家臣は当然で、主だった使用人の皆も集めるのです。凄い人数になりそうですね?む~とちゃんにも頑張って貰うし、私の魔法、”重力転移”も使う予定です。




 完成予定日に旦那様と二人で”虹の尖塔”へ行き、ジェームズ達と最終確認をしたの。


 私の想い通りの仕上がりで言う事無しの合格でした!

 ジェームズも監督も、かなり神経を使ったみたいで可哀想な事をしちゃったかな?奥さんも細かい確認をしてくれたみたいで感謝ですね。やっぱり細部は女性の目が入ると安心だし、優しい気遣いが見て取れます。


 そんな訳で、私はスフィアでエリダ様、アウラさん、ソニアさんと連絡を取り合って一番大所帯になる雷帝宮の面々と王都屋敷の皆を移動させる事に。む~とちゃんは、アルテンに行ってジェームズ達の領主館の皆を。旦那様は王宮の方達とソフィアさんの母と弟、商会の皆、ボルドー家ですね。旦那様とここに一泊して、ジェームズが手配した使用人の人達と受け入れ準備で忙しく今朝、お迎えに動きました。



 最初は屋敷の皆です。マリアンヌさんとジェームズが張り切って凄いんです!ジェームズって、本当に旦那様がお好きなんですね?もう自分の事以上に喜んでますよ?

 マリアンヌさんが屋敷の皆に指示を出している間に雷帝宮に飛んで、サリーニャと皆を運びます。転移に驚いていたけど、今は忙しいから相手出来ません!

 旦那様がお迎えの方達は、一度ジャクオ島で寛いで貰ってから、一度に私が転移で運びます。でないと、アーシャ様を驚かせたいのにできないから。

 陛下がいらっしゃるのに、先に御呼び出来ないし、一緒にって事にしました。



「そろそろお昼ですから参りましょう。皆さん御用意はいいですか?

 ………重力魔法 ”重力転移”」



「さ、到着です。ここが”虹の尖塔”の正面ですが、塔を見上げて下さい。」


「えっ?」


「「「「「「「「「「「「「「ええ!?」」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「「「なんと!!」」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「どうなってるの!!」」」」」」」」」」


「カトリーヌ……ありがとうね。嬉しいわ!本当に!」


 アーシャ様が私に抱き着いて来て、嬉しいし恥ずかしいし、照れちゃいます!



「どんな手品か魔法か分からないけど、とっても素敵だわ!」

「本当に。本物の虹を掛けるなんて………」

「この娘は何処迄凄いのよ!本物の魔法使いだわ!」



 そうなのです。塔の天辺から水を霧状に噴射して、光の反射で虹を作っているのです。位置等を確認して、お昼頃が一番角度的に良かったので。

 これなら皆さんも、子供達も喜ぶかなって。


 正面入り口から、ホールの中に掛けて屋敷や雷帝宮の皆が並んでお出迎えです!



「「国王陛下!ようこそいらっしゃいました!アーシャ様、御懐妊おめでとうございます!」」

「うむ、歓待感謝する。が、今日の主役は聖女殿だ。実に喜ばしい」

「有難う御座います、陛下。丈夫な子を産み、この国をお支えする所存で御座います。」

「ああ、期待している。姉上とも仲良くして貰っている様子だし、感謝に堪えん」

「有り難きお言葉ですわ。」


「さ、中に入りましょう」


取り敢えず、皆さんで中に入って昼食です。





どうでしたでしょうか?

段々とカトリーヌも強化されてますよ?


御意見・ご感想、お待ちしてま~す!


さら

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