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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第99話 虹の尖塔



100話目前ですっ!

 


 陛下に王太后様、宰相様と外務卿、筆頭様、近衛騎士団の団長がいらっしゃるので

 失礼に当るのですが、事情説明して、王太后様が了承されたので、王宮の皆様と

 シリアお母様旦那様、アーシャ様、エリダ様、ソニアさん、私、アウラさんが

 同じテーブルで妻連合、侍女軍団、爵位持ちが周りのテーブル。

 その他の皆はホールにズラリと。

 実はこの食堂ですが、急遽旦那様が時空接続で広げたのです。でないと入れなかったのです。



「では、失礼して。皆、忙しい処を済まない!この別荘、虹の尖塔のお披露目で客人をお招きする予定であったが、陛下がお越し出来る運びとなったのでな。こうして皆にも集まって貰った訳だ!併せて、アーシャ、ソニア、カトリーヌが懐妊したのでな、まあ身内でのお祝いをしたかったのも有る。これからも皆頼りにさせて貰うから宜しく頼む!アーシャ達には個別に挨拶してくれ。陛下には粗相の無い様に!ジェームズ、音頭を頼む」


「お任せを。奥様方の御懐妊並びに、国王陛下の御来訪を記念して、、、、、、乾杯っ!!!」



「「「「「「「「「「かんぱ~~い!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「おめでとうございま~す!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「創世神様!!!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「シリアさまぁぁ~~!!!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「ようこそ国王陛下!!」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「王太后様~~~!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「国王様ぁ~~!きゃ~!!イケメ~ン!!」」」」」」」」

「「「「「「「「最強の御子を!!!」」」」」」」」

「「「「「「「「「「ロイヤルファミリーよぉ~~!!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「アーシャさま~~~」」」」」」」」

「「「「「「ソニア様が見てくれた!きゃ~~」」」」」」

「「「「「「「「「「戦姫様~~!!是非扱いて下さ~い!」」」」」」」」」」



「すいませんね。ウチの者達は皆、ノリが良いので」


「いえ、楽しくて羨ましいです。姉上と母上ばかり楽しんで………自分も呼んで欲しいです」

「いやいや、陛下はそうそう抜けて貰っては困るのじゃよ」

「そうですな。まあ、息抜きが必要なのも確かですがな」

「ロマーノ地区が落ち着き、スパンダルも大人しい。少しはいいのではないか?」


「少しはなじゃな。しかし、この別荘はとんでもないの!虹にも驚いたわい」

「全くです。どんな魔法かと驚きました。流石は義兄上です」

「いや、この別荘の全ては妻のカトリーヌが仕掛けたのです。俺も驚きましたよ」


「「「「なんと!奥方がっ!!」」」」」


「ええ。世界最強の魔法使いですよ。カトリーヌ?」

「はい。恥ずかしながら、私が仕掛けました。実はこの明かりも自然光で、火や魔道具は使ってません。」


「「「「「「「「「ええ!!!」」」」」」」」」


「全館室内の温度も魔道具や魔法で無く、自然の風です。」


「「「「「「「「「えええ???」」」」」」」」」


「夜も勿論、お手元以外は自然光の灯りです。」


「「「「「「「「「ひゃあぁぁぁ???」」」」」」」」」


「全室新しい形のお部屋を実現してます。」


「ちょ、カトリーヌ?遣り過ぎじゃない?驚き過ぎているのだけど。」

「新しい形って?」


「室内に家具類はベッド以外一切有りません。全て壁や床の中に収納されてます。お楽しみ下さい。」

「それって一体………」

「尖塔にも何かした様だが?」


「はい。見る時間によって、形が変わって見えるのです。」

「どうやってそんな事が可能なのだ?……」

「うふふっ。女の秘密です。」


「魔性の女性だな。奥方は……」

「ええ、妻達に翻弄されてますよ」

「別荘中に仕掛けが御座いますので後程、御体験下さいませ。」




 昼食会兼お祝いも無事に終わって、客間にシリアお母様と妻連合と王宮のお客様方、ボルドー家の面々が

 応接室に集まって雑談とお茶のお時間ですね。私の母弟妹と、ソフィアさんの母弟、セバスさんは別室で寛いでます。

 早速、仲良しになったみたいで安心ですね。フェルナとベルナはニースが子守りしてます。



「お初にお目に係ります、創世神様。国王を務めます、アウリッヒ・フォン・ストラスバルトで御座います」

「同じく、宰相のグリッチ・フォン・スタットガートで御座います」

「同じく、宮廷魔術師筆頭のディート・フォン・イッツェハーフェンですじゃ」

「同じく、外務卿のウェズリー・フォン・ヒッテンバイトで御座います」

「同じく、近衛団長のディートリッヒ・フォン・ベステンゼーで御座います」


「ご丁寧にありがとうねぇ。まぁ、地上ではメルちゃんの母親って事でお願いしますねぇ?あら、貴方は良い因果を持ってるわね?名君になるわね。」


「「「「「「「「「「おおっ!!」」」」」」」」」」


「エリダちゃんの弟だし、祝福を授けるわね。特別よぉ?それ!」



 お母様が右手を振ると、陛下の頭上から何かキラキラした粒が舞い降りてます。

 神様からの祝福なんて凄いです!



「な、お、恐れ多いです!創世神様に直接、祝福して頂けるなんてっ!

 有り難き幸せに存じます!善政を敷ける様、精進し国民を大切に致します!!」


「うんうん。頑張ってね?」

「はっ!」


「おお!創世神様に祝福を頂くとは!国も陛下も安泰ですぞ!」

「なんと素晴らしい事ですじゃ!」

「歴史的瞬間ですぞ陛下!」

「これからも着いて参ります!」

「わ、我が子に!シリア様!感謝致しますわ!」

「シリアお母様!有難う御座います!嬉しくて堪りません!」


「良かったですね陛下。後は嫁ですね」

「我が国が千年、万年、平和で有ります様に……旦那様、私達も頑張りましょう。」

「そうだなアーシャ」



 感動の一幕でしたが、一応安心です。でも、私達には試練が有ります。

 それを無事に乗り越えなきゃいけませんから………怖いですけど。

 でも頑張ります!それが役目ですから。




「そう言えばニルヴァーナ領はどうかね?」

「ま、何とか。先日の報告から日が経ってませんから。北部の開拓と新街道の宿場を整える第一陣が

 出て、街道の巡回警備を開始。ピレネートンネルが開通して、再編した新体制の領地運営が始まった

 ばかりってとこですね」


「トンネル内の運営をボルドーが行いますので、その準備中です。運営開始は来週明けかと。北部はボルドー家も手伝いますので、一陣が来週にも出立します」



「ふむ。順調じゃな。宮廷魔術師は一年預けておくでな。後はその都度じゃな。スパンダルが再々騒いでおるが、子供の喧嘩にもならんで、放置じゃ」


「その調子で頑張ってくれ。オストラバ地区の開発はやっと纏まってな。いよいよ開発が始まる。そこで、彼の地平定の立役者であるニルヴァーナ家への褒章だが、邪竜の買い取り金額の残が後二年残っておるが、一年分更に加算して且つストラス平原を領地とする案が有るが、希望は?」


「「「「「「「「「「まあ!!」」」」」」」」」」

「「「「「凄いです!!」」」」」

「「「「「流石は旦那様です!!」」」」」


「そんなに貰っていいのかい?」


「先を考えれば安いモノだし、お主の敷いた街道や陣地宿場も、大いに役立っていてな。新街道も自領内ならば好きに出来よう?」


「では、謹んで御受け致します」



 旦那様は凄いです!光金貨で五万枚が追加されて、ストラス平原まで!広大な平原で肥沃な土地ですから、農地にも適してますし、そのままでも素晴らしい土地です。湿地帯も有って、珍しい植物や水生生物も群生してる希少な所も有るんです。林も有るけど僅かですね。冒険者学校で習いました。


 この後は自由時間なんですけど、


「カトリーヌ?色々説明が欲しいのだけれど、案内をしてくれないかしら?」

「はい、アーシャ様。皆さんでですか?」


「「「「「「「「「「「勿論!!!」」」」」」」」」」


「はい。じゃあ、先ずはこの先の通常のお部屋が有りますから、そこからで。」





「えっと、ここは普通の客間です。只の何も無い空間ですが、床の取っ手を引いて下さい。」

「ん?これか?よっと。うお!ひっくり返ってソファーが!」


「はい。其々テーブルや、あ、壁も引いて下さい。」

「これ?わ!棚とテーブルが!お茶セットが入ってるのね!」

「こっちは?執務机が出て来たわ!」

「はい。お隣に入ると――――――ここは鏡台が出ます。」

「ここはクローゼットなのね!」


「はい。この様に家具類が全て床や壁に収納されているんです。」

「ふぁ~こんなの良く思い付いたわね?」

「斬新過ぎるな!」

「王宮でも備えたいぞ!」

「そう言えば、照明はどうなっているの?」


「外壁に採光用の穴が有って、鏡で反射しながら中に届くんです。で、間接照明にして優しい灯りに。その通路には特殊な塗料を塗ったクリスタルが有って、昼間の光を溜めているんです。それで夜も変わらず明るいのです。」


「「「「「凄い事よ!!」」」」」」


「室温はどうなってるの?」

「北風と南風で取り入れ方を変えて有って、空路を通す事に依って冷たい風と暖かい風とを作り出しているんです。

 それを全館全室に運んでますから夏は涼しく、冬は暖かいので薪や油も魔法も必要無しです。」


「そんな事が可能だなんて、初めて知ったわ!」

「誰も思い付かないわよ?」

「発想が斜め上過ぎるわ!」

「これは……とんでもない建物だ!」

「正に自然に優しく調和が取れてるわぁ。エコよ?いいわね、カトリーヌ。」

「確かに世界が変わるのも頷けるな」


「え~っと、次は」

「この扉は何かしら?他と変わってるけど。」

「そこは”驚きの間”です。」


「え?なになに?入ってみましょ?」

「そうね。」

「面白そうだわ。」

「ふむ。驚くのか」




「え?カトリーヌ?先が見えない程、長い廊下なのだけど………」

「しかも扉がびっしりならんでいる!こんな場所、作れなかった筈だ!」

「この廊下長~~い!!」


「この廊下の扉は手前以外全て偽物です。廊下も錯覚です。」


「「「「「「「「「「えぇ~~!!!」」」」」」」」」」


「どう見ても本物にしか見えんのじゃが」

「錯覚とは………凄いしか出ん」

「では扉を開けて入りましょう。」




「ん?何の変哲も無い部屋だが」

「そうですわね。ねぇ、かとり………えっ!!どうなってるの!?」

「アーシャ、どうし………なに!!」

「ええ!!カトリーヌが巨人に!筆頭様が小人に!!?」


「それは目の錯覚を利用した部屋の作りのせいなんです。」

「錯覚?そんな事が出来るの?」

「旦那様。天井の取っ手を引いて下さい。階段が出ます。」


「む、コレか………よし、出てきたが、上がるのか?」

「はい。皆さん上がって、通路を進んで下さい。」




「カトリーヌ?通路と階段の上り下りだけ。何が有るの?」

「この先の階段を下りたら終わりです。どうぞ。」


「ふむ。下りたが、この扉を開けるのか?―――――何!?ここは三階のルーフバルコニーだぞ!」

「なぬ!ワシ等は下った筈じゃ!何故三階に出る!?」

「そんなバカな!魔法か?」

「頭が混乱したきたわ………」

「え、え、、何で??」

「えっと、上って、下って、上って……」


「コレも目と感覚の錯覚を利用しているんです。実はずっと上ってるのです。」


「「「「「「「「「「えええ~~~!!!」」」」」」」」」」

「「「「「なにぃ~~!!」」」」」


「驚き過ぎて疲れてくるわ……」

「まさに、”驚きの間”だな。おどろいたぞ」


「最後は左隣の扉に入って下さい。」

「うむ。では開けるぞい?」



「「「「「「「「「「うわあぁぁぁ~~!!」」」」」」」」」」

「薔薇の園が何処までも続いているわ!!」

「凄い花園!!どれだけ広いのっ!」

「ここって三階なのでしょ!?どうやって……」

「凄く奇麗だわ!」

「見事だ!!だが、これだけ広いとは!!」

「なんと!!入って来た扉の後ろも花園とは!!」


「カトリーヌ?嬉しいのだけど、いったい………」

「この室内庭園は、それほど広く無いのです。壁一面に鏡を貼って屈折させた景色です。

 中央でお茶会も出来ますので。」


「ひゃあ~!驚きました!」

「こんな事が可能なんて!」

「凄いぞ?カトリーヌ!」

「有難うねカトリーヌ!!凄く嬉しいわぁ。」

「アーシャさん?ここでお茶飲みたいわね?」

「ええ!エリダ様!」


「驚き過ぎて飲みたいですぅ~」

「エフロシーネちゃん、座りましょ?」

「いいわね、リーリアさん。」

「フローネも疲れたろ?」


「ならば、お茶セット出しますので。」

「ええ、二人で淹れましょ?」

「はい。ジェシカさん。」


 一旦ここでお茶の運びになりました。

 皆さんが驚いて満足ですけど、アーシャ様が喜んでくれて嬉しいです!

 早速、ジェシカさんと二人でお茶を注いで配ります。



「ラティーナ?カトリーヌさんは凄いのね!」

「ええお母様!こんな事誰も思い付きませんわ!」


「カティは天才ですね、アルテミスぅ。」

「そうね。繊維や下着にトイレとコレですからね。驚いたわ。」

「うんうん。カトリーヌの様な智恵者が平和利用だけを考えてくれるとぉ、楽なのだけどねぇ~」

「「そうですよね。」」

「シリアお母様、お茶をどうぞ。」

「ありがとね、ジェシカちゃん。」


「しかし姉上。カトリーヌ殿には驚かされます!確か異形や魔物の討伐も出ていたとか」

「そうよ。旦那様以外では地上最強の力を持っているの。でも、おっとりして優しいのよ?」

「そうだな。アーシャにも似ている」

「それはそうよぉ。アーシャと対を成すのだから。」


「なにっ!?」


「「「「「「「「「「「「えええっ!!」」」」」」」」」」」」


「なら、カトリーヌにも母さんのカケラがっ?」

「いいえ。ゼロのカケラよ。」


「「「「「「「「「「「「はあぁ???」」」」」」」」」」」」


「はいはい。ここ迄よ?」





中々進まず、自分でもぐったりです。

100話以降も戦いも日常も、詰め込んでいきます!


さら

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