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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第83話 再編会議

 


 ふむ。今日は朝九時から上級会議室で再編会議なのだが……疲れてるのか?

 これは癒して貰わねばならんな。



「そうですね。では、胸にお顔を………どうですか?目を閉じて、楽に。」

「良く分ったねソニア。いや、起きていたのか。体調は?」

「大丈夫ですから。今は癒しの時間。ね。」



 何と言うか。凄い精神波だな。気持ちが落ち着くし、楽になって行く。

 なんだろう?胎児に逆行して行くような、母体に包まれる様な…………




「んぐ、眠っていたのか。ふむ、心と身体が軽い」

「それは良かったです。癒した甲斐が有りましたわ。」


「お、一時間も眠っていたか。ありがとうソニア。”力”を使ったのか?するか?」

「はい。使い方は寝ている間にお母さんから教わりましたから。旦那様の癒しは

 妻の役目ですから。そうですね、注いで頂けると嬉しいです。」


「寝てる間か。母さんも無茶するな。」

「旦那様?次は私です……ね?」







「ん。らくに、なって来ました。」

「子は大丈夫か?」

「はい。お母さんが守護してますから。平気です。」

「ならばいい。風呂に行こう、抱くぞ?」

「はい。」


 で、何故か風呂で全員集合してる事態な訳で、またガイアとアルテミスが

 じゃれ合っている。仲良しだな「「違います!」」

 アーシャ、ターニャ、ソニア、ソフィアが身体を洗ってくれて

 エリダとジェシカ、カトリーヌが塊ってクリスティとケイティ、

 フェンディとレスティナが同じく塊ってマッサージ。神の二人が頭だな。

 アウラ、ラティーナ、リーリア、フローネ、香油を塗っている。分担が凄いな。

 ん?やはりガイアとアルテミスは仲良し「「違います!」」そうなのか?


 総勢17人の妻に洗って貰う俺って凄いな。イエネッタとクラウディアも居るが。

 湯に浸かると気持ちいい。朝からソニアに癒して貰ったし。

 正妻の三人が横と前で神二人が後ろ、皆が囲んでいる。


「「「私達が会議に出ます」」」

「ああ、済まないな」

「私達は布と抽出の実験でもしましょうか」

「「「「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」」」」

「なら、フェルーナとベルナーラの面倒でも見るわね」

「そうね。そうしましょう」



 風呂の後は皆で朝食を取り、俺と正妻三人は身支度に向かう。

 残りの妻達と娘は居間でじゃれ合ってる。

 俺は基本スーツだが、ドレスの妻達は今日は細身のナイトドレスな感じだな。

 マーメイドラインと言うやつかな?だが、肌は出さない。

 会議だから、過度に宝石も着けていない。最低限だ。


 四人で会議室に入ると、揃っているようだ。伯爵以上を任意にしたのだが

 やはり、今後に左右するので出席したようだな。



「朝から済まんな。一日でも早く道筋を作っておきたいのでな。始めるか」


「総領様、女子供が多いのだが、大丈夫かね?」

「マンチャ―ノ伯爵か。やって貰うしか無いし、遣れる様な体制にする」

「ふん!家もだが、腐ったヤツが多いからの皺寄せだ。我慢しろよな」


「そうだな。北部など全滅だぞ?残ったのは奥方や娘達が殆どだ。一斉に潰すのか?

 この際、女性当主も有りだし、奥方が再婚でもいい。嫡男が幼いなら、代理でも

 務めて貰うしかあるまい? さて、再編の前に不要な者を篩に掛けねばならんが、

 重犯罪は斬首だが家が関わって無ければ考慮する。問題は軽犯罪をどうするか

 なのだが、配った資料の通り、多いのだ。全員労役に課すのは良いが、

 成り立たなくなる。そこで線引きをしたいのだが、どうするかね?個人の意見

 だが、金に汚い者。民の命を意に介さない者は改心が難しいと思うのだが」


「分けるのは良いのですが、基準を作りませんと……」

「その為の意見を聞きたい。俺としては爵位剥奪で良いと思うが」

「それも方法として有りだよな」

「少し厳しいのでは……」

「だが犯罪者を無罪放免に出来ん」

「だが処断すると数が減り過ぎるか」

「そうだ、只の貴族として仕事に励ませ数も確保出来る」

「私は賛成ですわ旦那様。」

「「同じくですわ旦那様。」」

「奥様達は賛成ですか。そうですわね?よろしいのでは?」

「そうだな。面倒だし、いいんじゃね?」


「他は?……では挙手で。賛成は?…………よし、決まりだ。ならば、斬首相当の

 当主以外は爵位剥奪で。斬首家はまともな当主を擁立出来なければ、今回の

 編成からは外れて貰う。次だが、領地割りだ。現状の財務状況と配下の体制

 では無理が有るから縮小して手堅く遣って貰う。残りは直轄領と北部だな」


 そこで、前もって作っておいた叩き台を出した。

 地図に大まかに圧縮した領地割りを線引き、皆の意見を聞きながら引き直す。

 報告書で内容や数字は見ているが、実際の現地を見ていないし、

 風土が分らないので、治めている者に聞かなければ判断が付かない。


 三時間の議論の末、一応は纏まった。

 現公爵家が三家と侯爵が三家だが、ランチャーノとペスカーラを交代。

 ペスカーラ家は配下も女性しか残ってないので負担を減らす為に縮小して、

 ランチャーノ家は年金だけの予定だったが、代官を付けて、領地一つ任せた。

 フレドニア家を中央寄りにさせて圧縮。アゼンツァ、コルバーノも領地圧縮、

 ボンデーラ家も北部で壊滅だが、領地を付けた。

 残りを北部寄りにして直轄領。と、北部の開発を俺が行う。


 ここで一旦、昼食の為に来客食堂に移動する。


 まあ、普段は反発し合う仲でも、食事は和やかに進んだ。

 フレドニア家のジュリアが迫って来たり、アウラが怒ったり、

 アゼンツァ家のロアーナとアーシャが火花を飛ばしたり、デルトロの

 年上好きが発覚して、配下の未亡人達を纏めて面倒見ては、

 と茶化してみたり。エフロシーネが子種をくれと言って来たり。地獄だ。

 後は舞踏会の話が盛り上がったかな。腹を割れば良い連中なのだ。



 午後は細かい協議だ。

 北部の開発に何処がどれだけ支援出来るかだ。

 他にも資料に纏めた俺独自で進めている仕事に参入出来るか?

 直ぐには無理だろうが、一応の目処は立てて動きたい。

 逆にいえば、ニルヴァーナ領でなくとも、匹敵する仕事は有る訳で、領内に

 固執しないならば、収入の手立ては有ると言う事だ。


 後は領内に、本国貴族向けの観光地の提案と、石と海産含む特産品の開発。

 学校と治療院、薬店の充実の為の方策。


 と、まあこんな感じでいいのか?

 するとデルトロが


「あんた、こんなに仕事抱えてんの?一人じゃ無理だろ!つか、軌道に乗れば

 莫大な利益じゃねーの!なんだこりゃ!」

「だな。一つ任せて貰えば、領地に匹敵する」

「私は治療院や学校?を拡充させたいですわ」


「うむ。実は国から剣術や魔法の学校の設立も依頼されててな」

「それって、ニルヴァーナ領から国内に発信できませんか?薬店もです」

「子供の学校もいいよな?給食だっけ?いいと思うぜ。その、学校だっけ。

 そこで教える教員を育てる学校を作って、国内に派遣してくってのは?」


「デルトロ!いい案だ。どの道最初は貴族が対象で金を集め、平民は成績の

 優秀な者を特待生で格安にと考えていた。余剰金で子供の学校運営に。

 治療院と薬店は創神教が絡むから、要相談だな。

 俺としては、個人の仕事も手伝って欲しいが、やはり北部なのだ。

 のんびりやってたら皆が疲弊してしまう。其れ迄に北部復活だ。

 皆は見ていないだろうが、旧オストラバ地区には街道を巡らせて、街の下地

 も既に幾つも構築済みだ。そこから南下して繋げて有るし、北部も同様に

 街道と開拓拠点は作って有る。そこからボルドー領へピレネートンネルと言う

 隧道を建設中でな。後は資料にも乗せた新街道に接続する。

 皆には、それらの題材を踏まえて今後の展望を考えて貰いたいんだ」


「総領殿はスゲーな!なんだいそりゃあ!」

「ちょっと、規模が広過ぎですわ」

「ですが明るい話題です。それだけ後に潤う仕事が撒かれていると」

「貴族向けの観光?それも良いかと」

「特産品はいい発想だわ!」



 細かい意見を出し合って、文官達が書記していく。

 自分が、いや自分が、そこ行きたい等々自分の欲望?いいけどな。

 まあ、色々と話せたのは良かった。

 最後に、アルテンの端に巨大都市の建設を考えている旨を話すと驚いていたが

 全員が喰い付いて来た!そうだろうな。ニルヴァーナ領とアルテン・ナーフェル

 で掛かってもどうかと言う規模だからな。

 この話題はかなり盛り上がったが、今は目先だ。



「月に一度集まって、進捗や意見交換等が出来ればな。」


「「「「「「「「「「「「「「了承!」」」」」」」」」」」」」」


「では、月の頭辺りで。前以って打診する。この場で急ぎ決める事は?」

「無ければ此処迄にしよう」



 と、思ったら。エフロシーネが残った。

 俺を見ているが、妻達三人が見返している。女の闘い?なんだ?


「どうした?エフロシーネ嬢。茶でも飲むか?」

「はい。是非に。個人的にお話もしたかったので。」

「ん。では応接に行こう」



 応接室に移動して、メイドがお茶を出してくれた。

 妻達もそのまま着いて来て、横のソファーに座って見ている。

 俺と彼女は対面だな。



「本日はお疲れ様でした、総領様。この地の為にあれだけの事を腐心下さり

 感謝に堪えませんわ。流石は英雄様です。」


「行き掛かりとは言え、総領主になったのだから責任は果たさねばな。

 ランチャーノ家も今は耐えて貰う雌伏の時だな」


「はい。その事なのですが………私が、そうり、める。メル様の御子を産む

 訳には、ま、参りませんでしょうか!!?」


「「「はあぁ~~??」」」

「なに?」


「ち、ちょっと!あな、エフロシーネさん?お戯れが過ぎませんこと?」

「あ、あ、あなた!エフロシーネさん?何故そこに飛ぶのですっ!」

「小娘が何を言い出すかと思えば……」


「自分が何を言っているのか理解しているか?」


 エフロシーネは一つ頷くと立上り、俺の横に座って手を重ねて来た



「お、女が殿方に触れるなど、は、は、はしたないのは承知です。私の覚悟ですわ!

 本日も我が家に温情を掛けて頂いたのは承知しております。ですが結局は家の者

 が増えない限り女二人の家等、吹けば飛ぶのです。私達も努力は致しますが限界

 は近いのです。婿を取れと仰いましたが、それならば、私がメル様の御子を

 宿せれば、全て安泰で問題解決なのです。婿を取るよりも安心なのです。

 生まれた子が家を継ぐなら婿よりも良い結果です!私も考えた上での事です!」



「「「承知した!」しました!」」


「「え?」」


「そなた。小娘と思いきや、覚悟は本物のようね?家も守りつつ、側室に励むと?」

「勿論です!覚悟が無ければ破廉恥な真似、出来ませんわ!側室のリーゼ母様と

 現状はまもりつつ御子を産みますわ!」

「とは言っても、厳しいわよ?貴女は確か15歳ですわね?肉体も精神も負荷が

 大きいわ。大丈夫?」

「根性で乗り切ってみせます!」

「旦那様。女だけでお話をしたいのですが、宜しいでしょうか?」


「うん。アーシャ達に任せるよ。終わったら呼んでね?じゃ、よろしく」



 何だか突然訳分らない方向に話が飛んだなぁ。

 彼女達が決めたら、拒否権無いんだが、いいのか?俺、いいのか?

 嫁がどんどん量産されて行くのだが。子供をそんなに増やす意味って……

 執務室に飛ぼう。皆が居るから。



 執務室では、妻達が本や沢山の硝子瓶、布?や糸を散乱させて、話し合ってる。

 ガイアとアルテミスは娘二人とオママゴトかな?


 なので会議は概ね成功を伝え、皆が何をやっているのか見る事にした。

 瓶は新しい抽出方法を考えるのに使うのと、カトリーヌが開発した新繊維を

 糸と新しい布生地としての織り方を披露したらしい。

 ふむ。触ってみると、ふんわりと柔らかで滑らか。新触感だな。

 伸縮性も有り、女性の柔肌等には心地がいいやも知れんな。下着用?ナルホド

 ん?これも?次のは柔らかいけど確りした感じだな。だが手触りはいい。

 次のも?ふむ。これは厚手な感じで麻布並みだが柔らかく柔軟だな。服用?


「ソニアさんが考案したんですよ?」

「うん!凄いです!新しい布地です!服を作るのが楽しみですわ!」

「これこれ!絶対に下着にぴったりよね!肌触りが凄く良くって!」

「アルテミスぅ、あれで下着って、期待出来るわね。」

「そうね。衣類は発達すると嬉しいわね。えっちなの注文しなきゃ。」

「貴女は十分エロいから。」

「やはり二人は仲が「「良くありません!」」そ、そうか」


 まあ、ワイワイのキャイキャイで盛り上がってるが、分る気がする。

 あの生地は確かに凄いと思うんだよな。ソニアって凄いな……

 と、なると。これ等を量産する繊維工場を作って、裁縫店や服飾店と

 契約しなければならないな。

 ここにもメルシャー商会を立ち上げて、販売店も用意しなくてはな。

 輸送は本部を王都でオリバーに任せて、ここは基地でもいいのか?

 これも仕事の薄い貴族に任せても良いし、将来の為に此方でやってもいいか。

 そうなると、デザインも妻達主導で商会に販権を持たせないとな。


 メイドが呼びに来たので、彼女達が待つ応接室に行く。

 サッとメイドが開けたので中に入りソファーに座ると


「旦那様。合意に至りました。」

「不束者では御座いますが、可愛がって下さいませ。」

「分かった。俺も大切にすると約束しよう。で、どの様にしたのかな?」


「はい。平日の3日は屋敷で、残り4日は雷帝宮に。補佐として女官を二人

 派遣して、負担を減らしますわ。最初に懐妊の子はランチャーノ家へ。」


「妥当で優しい待遇だと。もう少し支援しましょうか?」

「他との兼ね合いも有る。今は現状維持でいい。状況を見て増やそう」

「有難う御座います。感謝致しますわ。」

「サリーニャには、女官とエフロシーネさんの部屋の手配は頼みましたので。」

「分かった。皆が執務室に居るけどどうする?」

「丁度良いですわね?では参りましょうか。」


「はい。分りました。」



 こうして無事?増えた。いいのかこれで………



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