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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第69話 ニルヴァーナ領での日々3

 


 ちょっと苦しかったがスムーズに飛べた。

 自分の霊力と真神力が上がっている証拠だろう。



 正面玄関前に飛ぶと、全員が勢揃いして待っている。騎士団も後ろに整列だ。


「「ようこそわが家へ、おかえりなさい。正妻のアーシャとエリダです」」


「「「「「「「「「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」」」」」」」」」」




「では、久々に合一だ……よし。行こうか」




 先ずは玄関ホールに入り、廊下を進んで広間に行く。

 人数が多くなるので、この部屋を談話室に仕上げたのだ。



「初めまして、アーシャ様、エリダヌス様。雷帝宮での妻連合を纏めております

 アウラ・ビエッラ・フォン・ニルヴァーナで御座います。新参者ですが

 何卒宜しく、お願い申し上げます」


「「「「宜しくお願い申し上げます」」」」


「べるにゃら、れす。おねしましゅ」


「まぁ、良く御挨拶で来たわね?宜しくね?ベルナーラ。皆様も宜しくね」


「す、凄い美形ですわ。流石に聖女様」

「ええ。噂の方が霞みますわね」

「芸術品の如き美しさだわ」

「故郷の魂を開放して頂き、感謝に堪えません」


「私としても、もっと早くに動きたかったのですが………まあ、先ずはお座りに。

 皆さんに遺恨も不満も無いようなので安心です。ですが、今から統治貴族と

 揉めると予想しておりますから、皆様にも可能な範囲で旦那様の統治を

 お手伝いして頂きたいの。ですが無理はなりません。絶対にです。

 結果、旦那様の御心を煩わせる事になりますからね?勿論、私達も出張って

 お力添えをする所存ですから、力を合わせて参りましょう。

 女が一枚岩にならなければ、旦那様のご迷惑にしかなりませんから」


「そうですわね。私も女王としてまだ半年有りますし、暫くは摂政位は残り

 ますから、最終的には強権も止む無し。ですわね。ただ、それをすると

 結局のところ混乱して困るのは民なの。なるべく早期に、穏便に対処が

 望ましいわね。そう、上手くは行かないでしょうけれど。ただ…………

 この世の治世はまだ良いけれど。アーシャさん、ガイアさん?」


「はい。旦那様?もうお話に?」

「いや、まだだ。概要は今から俺が話す。細かい部分や母さんの事、統治も

 家の事に妻連合の事は女同士で頼む。では、

 母さんが創世神で、俺が人間では無いのは分ったと思うが、母さんは何時も

 謎掛けを残すだけで、ハッキリした中身も全体も分らない事だらけだが

 どうも俺は、いや、俺達は、世界の存続か何かに係わっているらしい。

 そこに俺達家族の秘密と邂逅が絡んでいるみたいだ。その途中に試練も有るし

 先日の”邪神”の復活も有るだろう。俺も更に進化しなくてはならないしな。

 そんな訳で色々と実生活や仕事以外も大変なのだ。これは皆の協力が無いとな」


「では、後は妻連合の話になりますから、旦那様は自室でお寛ぎくださいまし」

「うむ。そうするか。アーシャ、少し良いかい?」

「はい」


 戸惑いながら返事をするアーシャを廊下に連れだして強く抱き締めた。


「え、だんな、様。?」


「アーシャ。不安にさせて済まなかった。これからは毎日言え。傍に居るから

 俺とアーシャは何万年先でもずっと一緒だ。いいね?”霊分”も慣れてきた。

 必ず一人は俺が傍に居る。安心しろ。いいね?」


「………はぃ。うれしいです。ぐすっ。ずっとです。」



【真神治癒】で精神と魂を癒して落ち着かせ、中に戻した。

 俺は自室で寛いでいたら、控え目なノックと共にマリアンヌが入って来た。

 何と無く察した俺は偉い!分裂して、もう1人の俺がテントを出したので

 彼女を抱いて入って行った。真っ赤だが、目を瞑っているぞ?


 中の自室のベッドに行き、口付けをしながらゆっくり服を脱がせ………




 失神している彼女を抱いて、風呂に行き治癒を掛ける。

 まだぐったりしているがそのままはげしく…………




 2度目の治癒で漸く自分の状態に気付いたのか、赤くなって恥じらっているが

 抱かれたまま湯に浸かっているのだがな。何度も口付けを交わす。


「君はこの関係が良いのか?まあ、どうにも難しいが

 身体は平気か?マリアンヌが望んだからしたのだが。大丈夫かい?」


「はい。アーシャ様も、今更難しいのは分っているからの黙認です。

 後は何時かこっそり御子を産めれば幸せです。仕事も熟しますから………

 それまでは、お時間が有る時に乱して下さい。お願いしますから」


「うん。分った。希望は叶えるよ。相性もいいしな」

「まだ、大丈夫でしたら…………」

「ああ、いいよ」




 彼女は身嗜みを整えて、化粧をしている。髪の毛は俺が乾かした。

 マリアンヌの細い背中を見て思った。


「マリアンヌ。最大限、幸せにするし守ってやる」

「勿体無いお言葉「情事の時位、男女の関係でいい」

「はい、メル様。嬉しい言葉が聞けて十分だわ。でも期待しておくわね。ちゅ」


 抱き着いて来て、唇が重なり舌が絡む。

 まあ、好きにさせてあげよう。



 その後は執務室に行き、書類に目を通したり、マリアンヌが淹れたお茶を

 2人で飲みながら話をしたりだな。

 昼前に彼女は準備で食堂に向かってしまった。

 マリアンヌの事もちゃんと向き合って考えてあげないとな。

 彼女の一途な気持ちに失礼だよな。

 とか考えながら仕事をしていたら、ナターシャが昼食を呼びに来てくれた。





 食堂に入ると皆が既に座っている

 と、言うか丸テーブルがならんで中央が俺とアーシャ、エリダ、アウラ。

 おまけでベルナーラ。

 右はターニャとソニア、リーリアとフローネ

 左はソフィアとジェシカ、ラティーナとクラウディア

 前はクリスティとケイティとカトリーヌとガイアとイエネッタ。

 回りは侍女達のテーブルだ。


「では、頂こう。妻達に感謝を」


「「「「「「「「「「「「「旦那様と創世神様に感謝を」」」」」」」」」」」」



「うん。ベッヘルの料理は美味い。3人共、これから頼むね?女同士結束して

 至らない俺を支えてくれ。鈍いからな。君達の不満や不安が出ない様に霊分で

 なるべく夜は人数分に分裂する。俺の訓練にもなるしな。昼間は4~6だな。

 王都と雷帝宮と2~3人で常時別れて皆が何方に詰めてても移動も出来るし

 そうするつもりだ」


「はい。お任せ下さいまし旦那様。ただ、無理はなさらないで下さいね?」

「ええ。4日の王宮以外は当面は雷帝宮につめても良いですわね」

「正妻様を立てて、上手く宮内を回します。貴族とも可能な限り調整しますわ」


「アウラさん?貴女、本当に妖精っぽく儚げな印象ね」

「そうですわね。不思議な空気を感じますわ」

「実は、本物の妖精族に進化が始まってる。驚いたよ」

「「「ええ?」」」


「あ、あの、身体は何とも無いのですが………」

「は~シリアお義母様にはいつも驚かされます」

「でも、必要な措置。と、言う事なのでしょうけれど」




 食休めのお茶を歓談と共に楽しんで、屋敷と敷地の案内になった。

 屋敷は本館と別館、舞踏会のダンスホールと旧館。

 敷地の移動用でドア無しオープンの平馬車が有るので、キンブリーに御者を

 頼んで、引いて貰う。

 ゆっくり走りながら、林や泉、ユニコ達。エリダの離れ、教会、等を回る。

 中でも興奮していたのは、ユニコ達と薔薇庭園だった。

 確かにここは女性陣のお気に入りで、手間暇掛かっているからな。





 夕食は同じテーブル配置だが、俺達のテーブル以外は席次が変わってた。

 まあ、その方がいいよな?顔合わせの懇親が目的なんだから。

 どうにもウチの奥さん達は皆、優しいんだよな。物腰が柔らかい感じでね。

 母さんがほんわりしてるから、似た感じの人を選んでるのかな?

 そうなのかも知れないな。アーシャなんて完全に母さんの波長だし。


 食事が終わったから、俺の自室の居間かな?

 と、おもったら、先に風呂だった。え?全員なの?ちょ…………

 俺に拒否権なんて無い訳で、当然の様に皆に揉みくちゃにされながら洗われた。

 これは男の本懐なの?それとも罰ゲーム?新たなプレイ?謎だよ。

 深く考えたら負けなので、楽しむ事にした!

 そう!最高の美女達が生まれたままの姿で俺に絡みつくんだ!凄いぞ俺!

 何か虚しいからやめだ。大人しく湯に浸かり、妻達の笑顔で癒される。




 風呂から上がり、今度こそ居間かな?

 当たりだった。急遽配置替えしたようだな。皆済まない……


 な、訳で其々が好きな酒を片手にワイワイやってる。

 ベルナーラはホットミルクだがな。俺の膝でチビチビ飲んでる。ウトウトだが。

 ガイアを中心に、俺の子供の頃の話で盛り上がっている。くそ、やめれ!

 人の恥ずかしぃ幼少期を暴露しおってからに。今晩攻めまくってやるの確定だな!

 おい!漏らしてねーよ!それはお前だろ!勝手に変えるな!

 そこも違う!おっぱい吸ったが、毎日お前が吸わせたんだろ?

 ファーストキスが誰かだと?サラちゃんじゃ無い!お前だ!お前が無理矢理だ!

 まったく。ガイアの捏造にも困ったもんだ。可愛いヤツだから許すが。


 仕方無いので18分裂して1人1人を抱き上げて各部屋に連れて行った。

 正妻と側室で12人、妾2人、愛人2人、黙認マリアンヌとベルナの世話だ。

 皆の目がキラキラして、期待に満ちた目が眩い!ん?サリーニャが暗い。何故?

 一応もう1人分裂して、司令塔をアーシャとベルナの俺にしておいた。

 ん?サリーニャが喜んでる?何故?

 最後、俺とサリーニャが部屋に残ったのだが……”私待ってます”的な感じ?

 暫く悩んだのだが、こうしてても埒が明かないし動く気配も無い。彼女の手を

 取って立たせ、抱き上げて彼女の部屋に向かう。小さく”きゃ”とか言ってる。


「君も、なのか?」

「はい…………お、おばさんは、だ、駄目。です、か?」

「いや、そうではなくてだな。ま、いいか。可愛がってやるから安心しろ」






 其々の妻達との熱い夜を過ごして、若干おまけだが。皆が嬉しそうだから

 正解だったと言う事だよな?マリアとサリーは凄く喜んでいた。すんごくだ!

 アウラを始め、雷帝宮の妻達は仲良く出来て、安心したようだ。最初は不安が

 有ったそうだ。打ち解けて、皆が優しいしキツイ人が居ないのが救いだったと。

 こうしてると性格って出る。例えばアウラは控え目で、俺が腕で包む感じだが

 アーシャやエリダは自ら腕枕にして寄り添ってくる。入り込んでくる?

 ジェシカやターニャもそんな感じだよな。あ、雷帝宮の妻はそんなだな。

 ガイアやカティ、ソニアにソフィアは、自分からしがみ付いて来る。


 そんなこんなで朝の霊波通信で補完完了して活動を………無理だな。

 ベルナの寝顔が可愛くてな。ほっぺがぷにぷにだし、小さくて、体温高くて

 時折り寝言で”とうしゃま”とか言ってる。うん、大切に育てるぞ!

 屋敷の中なので苦労も無いし5分置きの通信で補完して。

 6時半迄ベッドで、それから浴場に。勿論全員でだ。風呂では”合一”する。


 何事も無く朝食を済ませて、分裂してからサリーと俺だけ先に雷帝宮に飛ぶ。

 先に行って、迎えの準備をしなければならないから。

 途中抱き着いて来て、激しく口付けされたのは秘密だ。

 サリーニャが凄く嬉しそうなんだよな。まあ、良い事なのかな?



 屋敷の皆を集めて塊って貰い、8人に分裂した俺が囲んで霊波移動を掛ける!





 目の前に白に塗り替えた雷帝宮が聳える。

 アクセントラインでバハムート同じ様に、黒青、赤金を使ってある。



 入口には雷帝宮ニルヴァーナ騎士団が両側に並んで待っている。



「お帰りなさいませ城主様、奥様方。お初にお目に掛かります正妻様方、

 雷帝宮での騎士団長を務めます、カスタロッサ・フォン・バルデルベルデです」


「「ご苦労様です、正妻のアーシャとエリダヌスよ。宜しくね」」



「「「「「「「「「「「宜しくお願い致します、奥様方」」」」」」」」」」」



「では、参ろう。サリーニャ、カスタロッサ」

「「はい」」



 先ずは入って真っ直ぐ大廊下に入る。

 そこで城の使用人達が全員両側に並んでお出迎えだな。



「「「「「「「「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」」」」」」」」



 大廊下を進み真っ直ぐ低い階段を何度か過ぎて巨大な扉の中。謁見の間に入る。

 ここでは政務を行う貴族・爵位持ちの文官衆が両側に並んでいる。



「「「「「「「「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」」」」」」」」



 ここから横の通路に出て、サリーニャとアウラ主導で見ておいて欲しい

 場内設備を案内して回る。流石にドレスとヒールの女性陣を連れ回せないので

 外周通路に出て、俺の霊波移動で上に飛ぶ。


 そこは居住区の外周で、見晴らしも良く、景色が一望出来るのだ。


 城下にはバハムートの街が広がり、大防壁の外は西側は広大な海へと。

 南北側は草原と丘陵地帯で緑が眩しい。東は石切山地が南北に流れ、真っ白な山

 と言った不思議な景色だろう。そこの斜面からも、街が広がり城下へ繋がる。



「うわ~!旦那様!広大な海です!水平線?が綺麗~アーシャ感動です!」

「うんうん!いいわね?城下から海へ。きれいだわ!」

「ああ、俺も”トウシュウ国”で育ったが、海が近くてね。好きなんだ」

「そうよね?あそこも懐かしいわ」


 暫くはそこでワイワイやってたが、中に入り居住区の案内に。



「―――――――と、なっておりまして、此処が旦那様のお部屋になっております。

 アーシャ様とエリダ様が両隣で――――――――――で皆さんのお部屋です。

 私達が廊下の向かい側になってまして、侍女の皆さんはお隣の区画です。

 大急ぎで区画割りと改修を行いましたから、行き届かない場所も有るかと

 思いますが、ご容赦下さいませ。直ぐに手直し致します」



 居住区と執務区を見て回ってから俺の部屋に集まる。

 居間のソファーセットを足して、急遽対応した。談話室より此処を選んだ。

 昼迄は此処でお茶を飲みながら歓談だな。

 色々と感想も聞きたいのだろうし、何人かはこっちに残るのかな?

 あれこれ話を聞いていると、やれ部屋が…庭が…区分けを…仕事が…と聞こえるが

 午後も色々と見て回るのだろうな。

 俺は分裂して、1人が執務室に行き、仕事をする。報告書が溜まってるし文官の

 纏め書類もだな。決裁は少なくて助かってる。



 ノックが聞こえて、サリーニャとマリアンヌが入って来た。


「ん?どうした?2人共」

「「あそこは奥様達の空間です。私達は家臣ですから」」


「いや、そうだが。余り関係無いと思うがな」

「いえ、ここなら気兼ね無く城主様と」

「何をしても大丈夫ですから」

「え?」

「「駄目ですか?」」


「…………いい、けど。」



「「ん。ぁっ。」」



 この人達は………欲求不満なのか?色々と、不満なのか?





連投しちゃいましたがどうでしたか?

まだまだなのは自覚しているのですけれどね~

精進有るのみですね!


そろそろ少しづつ区切って行きたいな?なんて。

頑張ります!

暑い日々ですが、気を付けて下さいね。


さら


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