第50話 掌握
進みが良すぎて北半分を更地にしたので一旦戻って来た。
予定通りに昼からの行軍開始を伝言させて、風呂に入った。サッパリしたい。
何故か奥さん達も入って来て、癒して貰った。
凄い上機嫌なんだもん!女性は褒めてあげるのが効果的だと学んだ。
ま、俺も嬉しいから良いのだがな。
風呂から出て、朝食を取りながら大まかに説明してベッドに横になる。
少し慣れない力で疲れた。2時間眠ろうか…………な。何で皆ベッドに入るの?
いや、言葉にしてはいけない!笑顔で一緒に居て欲しいと表現するんだ!
ここで怒らせてはならない、拗ねさせてもダメだ!正解は”一緒に横になる”だ。
「うふふ。言って頂けたら何時でもお傍に。アーシャは旦那様のモノですわ。シュル、パサ」
「もう言わなくても抱き着いちゃうの。ガイア我慢出来ない!ぬぎぬぎ」
「常にお傍に居りますわ。ジェシカ、脱ぎますね」
「もっと可愛くなりたいでしゅから一杯可愛がってくらさい!んしょ、」
「ん?あれ?まぁ………いいか」
眼が覚めると11時だった。
うん。少しスッキリした。奥さん達には癒されるな。感謝だ。
俺の左右で寝ている彼女達を起こす。
「アーシャ?起きないと悪戯しちゃうぞ?つん」
「ぁ……んぅ。イジワルです…………あ、起きないとなりませんね。癒せました?」
「ああ。何時もありがとう。皆、愛してるよ」
「「「「私達もです!!」」」」
で、また風呂に入り、急いで支度をしてから軽めの昼食を取る。
アーシャは何時もの改造司祭服。カトリーヌは光鎧。ガイアも地母神の神官着を改造してる。
化粧もして髪の毛も整えてキリっとしている。
ジェシカ含めて他の女性陣は馬車内に避難で御者含め護衛に5名が馬車に就く。
先ずはそのまま進軍して国境線を超える。
ちらほら魔物が出て来るが、軍にお任せなので手は出さない。内部に10キロ。
丁度、俺とバハムートが絨毯爆撃を始めた辺りに差し掛かり、アーシャ達も出て来る。
「これは…………」
「更地よりヒドイ…………」
「遣り過ぎです…………」
「いや、皆の負担も減るし、これだけ遣ってもホラ、魔物が出て来るんだ」
「「「はぁ~仕方ありませんね」」」
「では、【広域聖浄化】【広域聖解呪】!!」
「私も、【天地創造】【母神の息吹】!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「おおお!」」」」」」」」」」」」」」」」」
「凄まじきお力!天からの祝福!」
「大地が平地に!芝が!草木が!」
「おお!大地が光っている!」
「林が生えて来た!」
「み、見渡す限りの草原が現れたぞ!!」
「凄い、神の力だ!」
「おおお!聖女様がお二人!!」
「我等を祝福して下さるぞ!」
「聖女一人欲しい!」
「うん。流石はアーシャとガイアだ。凄いな」
「「はい!旦那様」あなた。感覚的に50キロ四方位かしら?もっと広げます?」
「いや、大地に関しては今位かもう少しだけ広くていいかな?」
「流石はアーシャ様とガイア様だね?こりゃ駆逐も移動も掌握も楽出来そうだわ」
「姉御は怠惰だなぁ。もう少し働かないと」
「今回は爺さんの代わりに私が頭。だからパ~ス!宮廷魔術師5席~10席迄連れて来て、治癒に水属性魔術師団員も引っ張って来たんだ。楽するよ」
「そうかい?少し馬車で先行する。今晩の陣地構築も必要だろ?」
「分かったわ、気を付けなよ?」
そんな遣り取りをして、魔物はユニコ達が跳ね飛ばし要塞馬車で進む。
進軍速度を考えて更に10キロ地点に直径500メートルの防御壁で囲み
四方に櫓と共同の風呂・トイレ、ぐるっと簡易宿舎代わりの簡素な建物を錬金し
炊事場も要所に。中央も司令部棟を錬金した。
俺達の要塞馬車も脇に止めてユニコを離してテントも出す。
事前の話通りに奥さん達女性陣はテントへ。従軍の女性も夜はテントで面倒見る為だ。
そうしないと、各部署で男女分けや気遣いが発生して手間だからだ。
そんなに大した人数では無いからな。
魔術師団員で8名、西方軍で21名。と、イエネッタ御姉様だから30名。
そんな事をしている内に軍も合流して今夜の準備が始まる。
「流石だなメル、助かったぞ」
「まあ。これ位は。それより将軍。国境をこの地に設定して居座るのなら、西方軍の全てを此方に進軍出来ませんかね?人数的に中央軍も一部。仮物資は順次来る手筈ですが、本物資を運んで駐屯地を正式に作った方が良くないですか?」
「それは他国からの横取りを懸念してかね?」
「はい。それに進軍速度も上げられないなら着実に陣地を残して本拠地構築時の為にした方が良い気がして来ました。それに、中途半端な人数だと攻められても守れないでしょうし。最初は魔物と異形は駆逐するも、土地の掌握は北半分ないし四分の一だったのですが、異形を掃討すればスパンダルとロマーノは攻め入って来ます。感知で把握した限りですが」
「悩ましいな。掃討はしておかんと我が国にも脅威。かと言って土地まで押えなければ奴らに取られる。さてさてどうするかな…………メル?今の各国との国境内側、5~10キロ入った位置に防壁は作れるか?」
「可能ですね。2日も有れば。ははあ、そう言う事ですか」
「そう言う事だ。どうだ?」
「それで行きましょう。内側5キロに高さ5メートルの防壁を600キロ。2国に渡って作ります。その後に内側の残党殲滅と防御陣地構築。同時で西方軍は進駐してこの地の本丸とその他の国境線警戒。いいですね。将軍はこのまま家の馬車に泊まって下さい。快適でしょ?」
「楽では有るな。そうさせて貰おう」
でだ、良く良く考えると、馬車側の世話役が誰も居ない。最低限すら居ない。
なので、要塞馬車の談話室にテントを入れて遣り取りが円滑に済む様にした。
これなら問題も無いだろう。それをアーシャ達にも伝えた。
「なら、旦那様と一緒に寝ても良いですわよね?」
え?そっち?いや、笑顔だ。抱き締めて愛情を表現するのだ。
「ああ、いいよ?俺も離れて寝るのは寂しいからね」
「…………だ、だんな、さま………うれし、ぃです…………離さ、ないで。ください」
アーシャが真っ赤になって、泣きそうな瞳で見上げてくる…………自然に距離がゼロとなり重なる唇。
一頻り堪能したら、アーシャが立てなくなっていたので、そっとソファーに座らせてハーブティーをのませる。落ち着かせないとな。
「続きは後だよ?それとも今がいい?」
「ぃ…………いま…………ほしぃ、です」
時空術で自室内を隔離し、優しく脱がして…………
何だかこのパターン多いから自重しないとな…………
でも奥さん達が喜ぶからついつい。
アーシャは俺のベッドでぐったりしている。
”素晴らしかったよ”そう耳元で囁くと、ピクっとしながら、うっとりと見つめて来る。
廊下に誰も居ないのを感知で確認して、アーシャを抱いて風呂に連れて行く。
アーシャを俺のベッドに寝かせ。次はガイアだ。
軽く夕食を摘まんでバハムートと一気にロマーノ国境手前5キロ。
ピレネー山地に飛ぶ!そこから錬金で防壁を一直線に立ち上げる!
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン!
感覚的に30キロ届いたかな?よーし、張り切って行こう!
で、これを繰り返す事10回。約300キロか、もう少しやるか?
結局390キロで辞めて戻ったのが朝5時。疲れた。
馬車に入ってバハムートに肉を出し、風呂に行く。
身体を流していたら、入って来たのはガイアだった。
「お疲れ様、あなた…………大丈夫?無理しちゃやだ」
「待っててくれたのかい?可愛い顔が寝不足で台無しになるぞ?ありがとうな」
「ぅ………ううん。ちょっと寝たの………心配で起きちゃって」
「綺麗な肌が荒れるぞ?何時も綺麗で居て欲しいからね」
「ぁぅ………じゃあ、お願い。したいの。だめ?」
「いいよ。おいで」
ぐったりしているガイアを乾かしガウンを着せて俺のベッドに一緒に寝る。
アーシャも熟睡してるし、ノルマ達成だ。
7時に目覚めると、左右に居るアーシャとガイアが柔らかい笑顔で俺を見ている。
「おはよう2人共、俺は君達の可愛い寝顔をみたかったな」
「「もぅ………嬉し過ぎます!」」
「後10分こうしてても?天使達を眺めていたいからね」
「「何時迄でも見てください!」」
「そうしたいものだな。今は頑張らないとね?可愛い妻達を守らないと」
「「大好き!旦那様!」あなた!」
テントの朝食はメリヌが面倒見ながら女性軍人が作り、騎士団と将軍、俺達のは
俺とカトリーヌ、ジェシカで作った。
こうして今日も日中の行軍兼魔物の駆逐が始まる。
昨日の陣地は当面は使用する為に維持管理で500名が残る。
アーシャもガイアも適宜、神の力を使用して大地を正常化して行く。
漸く4日目にして当初の目的地に到着し、俺は錬金で防御陣地を作る。
増援と物資は2日前に出てるので、明日には到着しそうだな。街道を敷いて良かった。
明日からまた、本格的な殲滅に移れるぞ!
しかっし奴等も防壁が出来ているとは思わんだろうからな!くくく。様を見ろ!
本日の女性陣はテントで女子会なので、気兼ね無くバハムートと攻撃に出た。
そろそろ大規模で無く中規模魔法で荒く潰して速度重視で行く。
ん?前方の林に人間を感知。他は…………居ないな。降りるか。
周りの魔物はバハムートに任せ林に入ると襤褸い小屋が有った。反応は9人。
小屋に近づき、竪板を一枚外す。小屋の隅に女達が固まって震えている。
「心配するな、助けてやる。良く生き延びたな。無事か?怪我人が居るのか」
「…………だ、誰、ですか?…………騙すの?ど、どう、するの…………」
「お前達を騙して得が有るのか?怪我人を見せろ」
近づいて触れようとしたら
「触らないで!また、犯すんでしょ!辞めて!」
「女に不自由はして無いのでな。どれ、【治癒】――――どうだ?落ち着いたか?
2人骨折と一人は………酷いな。直るから心配するな【神霊治癒】もう大丈夫だ。誰にやられた?と、言うか何処から逃げて来た?」
「…………私達、国境線の、難民キャンプを………転々と。地獄だった。助けてくれた。男性も、まものに、たべられて……」
「先ずは此処から脱出するぞ。動けるか?彼女は俺が運ぶ。そうだ、ゆっくり歩け。ゆっくりでいい」
小屋の外に女達を出し、錬金で石の箱を作り、中に入れる。
{バハムート、陣地まで運んでくれ}
{おう!任せろ!}
魔法で箱内を明るくする。見ると皆ボロボロの服で肌が殆ど見えている。下着すら無い。
パーテーションを立て、ワンピースを取り出し女に渡す。
着替えている間に時空術の中を漁る。果実水とパン、串焼きかな。
「これを食べろ、喉を通るか?身体に異常が有れば言え、治癒を掛ける」
「…………あ、ありが、とう。何故良く、してくれる。の?売るの?」
「ふむ、俺はストラスバルトの貴族で大陸唯一の白金冒険者でもある。弱きを助けるのは基本だ。今回、事情によりこの地を平定すると決めて掃討戦の最中なのだ。お前達はこの地で初の生存者だ。今は陣地に移動中で、俺の妻達や女性軍人が居るから安心しろ。理解出来たか?」
「は、い。なんと、無く…………たすかる。ううぅ。助かる、ぐす。助かった!うわああぁぁぁあん」
女達が泣き始めてしまった。
地獄を見て、酷い扱いを受け、頑張って生き延びたのだ。
陣地に着地し、馬車に入る。アーシャの部屋に入り
「アーシャ、済まないが起きてくれ。アーシャ?」
「うにゅ?旦那様ぁ。だいすきぃ~早く入ってくらさい」
「いや、掃討の最中に生存者を保護した。女性9名だ。皆を起こして手伝って欲しい」
「分かりましたわ。直ぐに。馬車の外ですか?」
「では、直ぐ行きます」
流石はアーシャだ。状況を把握すれば頼りになる。
俺は箱に戻り、一人づつ抱き抱えてテントに運ぶ。先ずは怪我を治した女達からだ。
四人目でアーシャ達が部屋から出て来たので、事情説明して俺が運び世話を頼む。
全員運び終わって箱を消し、バハムートにも串焼きを出して時間を見る。2時か。
殲滅に行くには半端な時間だ。
テントに入り様子を窺うと、風呂に入れて身綺麗にしながらアーシャが治癒を掛けている様だった。
ジェシカとナターシャが話を聞いて受け答えして、カトリーヌはシチューを作っている。
残りで服や部屋の準備をしているから、俺は用事無しかな?一応テント内の部屋でお茶を飲む。
少し気分が疲れた。行軍に殲滅に陣地に妻のフォローに救助。
屋敷の妻達や商会、領地も気にはなる。
エリダも泣いてないかな?
明日は皆にスフィアで連絡を取ろう。
それが、正解。だろ
頑張ってますが、内容や表現が中々です
1話当たりもダラダラ長くなってて………
練習有るのみですね。
明日はどうかしら
さら




