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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第41話 ボルドー2

 

 全員で朝食を済ませて、居間でまったりと食休め。出るにはまだ早い。

 アーシャとターニャのお腹に手を当てて治癒を掛ける。


「今日はどんな感じだい?」

「特には決めておりませんが、久しぶりのボルドーなので街中を見て回りたいですわ」

「アーシャ様!果実の甘味も堪能したいですわね?ボルドーは果実と水は絶品ですから!」

「石をあしらった小物も魅力です!ピレネー山地の宝石も質が良くて豊富ですから」

 《私も甘味に行きたいです!》

「では、その辺りを回ってみましょう。お母様やお姉様方はどうされますか?」

「「「旦那様とイチャイチャします」」」


「え、ええ。分かりましたわ………私達と、セバスとバルデロは当然。ね?」

「「はい!是非!」」

「まぁ、素直ねぇ。殿方は素直が一番だわ」

「そうか?2人共、女性の買い物は大変じゃないか?男2人で出掛けても構わないぞ?」

「あっ………旦那様。もしや、お嫌なの、でしょうか………」

「俺は自分の妻や義母の為だ。嫌な訳が無いよ?皆が笑顔だと俺も嬉しい」

「ぁゎ、わ、私も、旦那様とご一緒なら、何処どこへでも………」

「「「「「「私達も何処迄も!!」」」」」」

「まあ、希望が有るなら其処そこを回ろう。君達が楽しければいい。セバスとバルデロは2人で遊べばいいさ。

 事務員とケイティ親子も連れて行こう。仕事だけでは可哀想だ」



 寛いだ後、馬車で連れだって城下へと降りる。

 結局ウチから来た殆どが来た。まあ、息抜きだからな。

 当然騎士団もだ。今回はデッカーが率いている。理由は、メリヌが侍女で来ているからな。


 繁華街に着いて馬車から降りると騒然となった。

 そりゃ俺と騎士団が率いるニルヴァーナ家の淑女の面々が揃っているから当然だが

 此処はボルドー。アーシャの影響力は凄まじい。


「あ!姫様!アーシャ姫だ!!」

「ボルドーの聖女様!!こっち向いてー!」

「おお!姫様!お顔が見れて光栄です!!」

「アーシャ姫ぇ~結婚して~!!」

「持って帰りたい~」

「姫様~お近付きになりたいわ~」

「きゃ~~姫様!!!」

「ぼきの聖女たんだおー!!」


「アーシャは何時も凄い人気だ」

「はい、流石はアーシャ様です!!」

「ええ、ええ。超絶美形ですもの!女の私でも鼻血でますわ!」

「おっぱいだし!!」

「聖女様だし!!」

「あ、あそこの石屋に入ります?評判は良いのですよ?旦那様……宜しいでしょうか」

「皆の好きにしなさい。楽しめないぞ?」


 皆が嬉しそうに様々な宝石を眺めている。指輪やネックレスだけじゃ無く、ジュエリーボックスや化粧品箱?財布に小物入れ。色んな小物に宝石が嵌っている。

 アーシャが申し訳無さそうに此方を見ているので、店主に話を付けて商品を全て買い取った。


「皆、店主の厚意により店内の商品は買い取ったから、今身に着ける物を好きに選べ。丸ごと運ぶから後でゆっくり楽しみなさい」


「「「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」」」


「あれ?間違えたか?」



 まあ、混乱もあったが、皆が嬉しそうに選んでいるので良しとしよう。

 アーシャが笑顔を輝かせて指輪を見ている。サファイアだな。

 同じ石を嵌めたネックレスを選んで胸元に当ててみると、嬉しそうに俺を見る。正解だったようだ。


 皆がキラキラと飾って出ると昼前なので、ボルドー家御用達のレストランで昼食に。

 此処ここたたずまいも好きだが料理も絶品なんだよな。

 大所帯で動いているが、皆が満足ならいい。


 昼からは雑貨や流行りのドレス、新しい柄の生地などを見て甘味を満喫しに行く。

 やはり女性は甘い物には目が無いようだな。

 この場で男は、俺とケイティの父親しかいない。騎士団は離れた所で珈琲を飲んでいる。

 俺も向こうが良いのだが、此処に俺が居なければ意味が無いしな。


 夕方は早目に戻ってテントを出し、中の一室に宝石店の商品を棚ごと並べて店にした。

 留守番組だったボルドー家の女性陣も混ざって第2回戦が夕食まで繰り広げられた。



 風呂から出た後に、妻達だけとシードルを飲んで雑談していたのだが、丁度良い。と、思い付いて其々に渡して有る結婚指輪を外させた。

 これに俺の霊力を練り込んで………うん、出来た。これで安心だな。


「さ、めてごらん」

「はい。ぁ…………旦那様を感じます!包まれてます!嬉しいです!」

「あ!凄いです!旦那様の心を感じます!」

「」コクン

「はわわ~魂の繋がりですぅ~」


「旦那様?これは一体。しかもリングの中に文字が浮かんで……この金属は?」

「俺の霊力を練り込んで、常に君達と繋がっている。これで何が有っても守護出来るし、瞬時に移動出来るから安心だ。金属はオリハルコンで、其々に俺と君達の名が入ってる」


「あ、の………オリハルコンと、聞こえた。のですが………」

「それって、文献に出て来るあの”オリハルコン”でしょうか?」

「そうだ。そのオリハルコンだ」

「えっと、旦那様?それは、実在しない神の金属と呼ばれているのですが…………だ、大丈夫なのでしょうか?」

「ああ、俺の種族が、【魔人/神人】に上がっていたから可能になった」

「「「「「「「………え?」」」」」」」

「ん?どうしたんだい?」

「「「「「「「いえ」」」」」」」

「まあ、深く考えたらダメだ。あの母さんだから」


「ちょっと、メルちゃん?母さんいじけちゃうわよ?」

「やあ、久しぶりだね。一緒に飲もうよ」

「ええ!可愛い子ねぇ。大好きよメルちゃん!」

「あ、シリアお義母様。どうぞ。あの……これって、大丈夫なのでしょうか………」

「ありがとっ。アーシャちゃん?深く考えちゃダメ。いいわね?あら?メルったら、まだこのピアス付けていたのね。感心感心」

「ま、孤児院でガイアに貰った物だし、師匠もおそろいで………あれ?何故、母さんも同じ物を?って言うか、ガイアと師匠も何故お揃いなんだ?ん?4人お揃い?母さん?」

「んもう、鈍いわねぇ。アーシャちゃんも苦労するわね?」

「いえ、旦那様が大好きですから大丈夫です」

「あらあら、熱々ね!メル?何故お揃いか分からない?うふふ」

「母さん、あの2人の正体は何だ?師匠は分かる。普通じゃ無いからな。ガイアは?神道女じゃなかったのか?いや、何だか混乱してきた」

「はぁ~。鈍チンのメルちゃんに大サービス!後ろを見て?」


「!!!!ラーん、師匠………ガイア。なんで」

「め~る~!!早く私をお嫁さんにしなさいよ!もぅ。む~ちゅっちゅ!こんなモノじゃ足りないわよっ!ん~ちゅ~~~~ぷはっ!まだまだよ!んん~ちゅう~!」

「おいガイア、その辺にしとけよ?坊主の嫁達が呆けてるぜ?坊主!久しぶりだな」

「んはっ!ちょ、ガイア、辞めろ、落ち着け!んぐっ」

「辞めないわよ!やっとなんだからぁ!んちゅう~~~ちゅちゅちゅちゅ~~全部吸い取るんだからねっ!むっちゅ~」

「ガイア?アーシャちゃん達が固まってるし話が進まないわよ?」

「だぁってぇ~アーシャちゃん達ばっかりズルいわよぉ~私だってメルが産まれた時からお嫁さんだもんっ!!ね~メルぅ?んちゅ~」





「やっと落ち着いたか。母さん、師匠、何だこれは?俺の膝の上の物体も何だ?」

「むぅ~メルのイジワル!折角嫁が来てあげたのに!」

「何ってオメェ、見ての通りよ。俺達ぁシリア様のしもべだからよ。俺は坊主の教育係りさ」

「ちょぉっとラーン!あんたのせいでメルが女心の分かんない唐変木になったじゃないよ!ど~してくれんの!やっぱり私が着いてなきゃダメだったわぁ。そしたらず~とメルとイチャラブだったのに!ね~スリスリ」


「いや、それはどうか知らんが、何が起こってる」

「メルちゃん?1歳までは私が母乳で育てたのは教えたわね?それ以上はあなたが”あの場所”に耐えられ無いから地上で過ごす必要があったの。此処迄はいい?

 で、誰を傍に付けるかって事で、嫁のガイアが孤児院に居たのだけど、皆が不公平だって揉めてね。選抜戦でもぎ取ったのがラーンなのよ。其処からは分かるでしょ?」


「………ああ、分かってきた。だが、師匠は渦に消えた。何故だ?」

「そりゃオメェ、何時かは離れて独り立ちするもんだろが。いいタイミングが無くってよ」


「それならそうと言って」メルちゃん?先に説明出来ないって言ったでしょ?それだけで色々と大変なんだから、お父さんの苦労を増やしちゃダメよ?」


「そうだ。天照様の手を煩わせるな」

「私の唇は煩わせていいわよ?ねぇ~シリア様ぁ~もういいでしょ?ずぅ~っと我慢したんだから!」

「はぁ~仕方無いわね、好きになさい。でも!地上に手を出してはダメよ?」

「やったぁ~~メルぅ?ずっと一緒だね!だ~い好きぃ!んちゅ~」

「アーシャちゃん?悪いけど、このバカ娘の面倒も頼むわね?あくまで正妻は貴女なんだから」

「あの、私達。お話に着いて行けて無いのですが…………」


「そうね。えっとね?この2人は私と夫のしもべで【大海神だいかいじんラーン】と【大地母神だいちぼしんガイア】なの。私の息子の嫁としてガイアは決めてはいたけど正妻はアーシャちゃんなの。それはどうやっても変わらないの」


「え、でも、ガイアさんは神様ですよね?良いのですか?」

「ええ。貴方には私のカケラが入ってますからね。誰も逆らえません。そろそろもう一段解除出来そうね?じっとしてて。えい!」


「ふぁ!!何か、えっと、」

「私のカケラの封印を一つ外したの。今迄より大きな神聖力が宿ってるから、上手く使うのよ?」

「アーシャちゃん?私はメルとイチャラブ出来るなら揉めないわよ?や~っと一緒になれるんだから」

「俺の意志は無視かよ」

「嫌なの?メル………ぐす」

「別に嫌じゃないが、俺を無視して話を進めるな」

「じゃあ、お願いします。ダーリン」


「分かった。知らない仲じゃ無いしな。ん~このタイミングは何か意味が有ったりするのか?」

「ああ、有るな。特別サービスだ坊主。明日の晩まで此処ここに居ろ。ガイアは口も手も出すなよ?」

「あの、お師匠様。初めまして嫁のアーシャです。何か起こると言う事でしょうか?」

「明日の晩には分かる。坊主!れからは霊力の神聖感知を常に上げておけ、いいな?バハムートも上手く使え。なるべく、お前とアーシャとカトリーヌは残れ」


「………わかった。ありがと師匠、母さん。皆も新しい嫁?最初の嫁?のガイアだ。宜しく頼む。ガイア、お前も挨拶しろよ」

「嫁のガイアよ!宜しくね?地上では只人にんげんとして過ごすから」

「「「「「「「宜しくお願い致します」」」」」」」

「なあ、今思い出したんだがアルテミスって女居たな?まさかあいつもか?」

「メルちゃん正解!【森林聖神しんりんせいしんアルテミス】植物の神よ。呼ぶ?」

「いや、今は疲れたからいい。今度にしてくれ」


「つれないですわね?メル。久しぶりだと言うのに」

「のわッ!!急に現れるな!頭の整理が追い付かん!師匠だけでも驚くのに」

「ガイアですからね。ふふ。私の方が嫁向きですわよ?」

「なによ~文句有り」喧嘩はいけませんわよ?」

「「は~い」」




「まあ、私達は戻るから仲良くね?」

「じゃあな、坊主」

「メル、またね」


「では、旦那様。女の会議きめごとが御座いますので」


 彼女達はテントの中の宝石店で、シードルを飲みながら密談おはなしするらしい。

 俺は1人取り残されて………何故かソファーで母さんに膝枕されてる。嬉しいけどな。


「あれ、どうしたんだい?」

「静かに親子のスキンシップよ?かわいいメルちゃん」

「いや、いいんだけどさ。この”意味”は?」

「特に無し。よ?明日の晩の忠告とガイアの開放位ね。びっくりした?」

「そりゃね。この時間ひざまくらはいいね」

「そ?じゃあ、おねんねりなさい?」





 目覚めるとベッドの上だった。左にアーシャ、右にガイアが寝ている。

 何故か俺とガイアは裸だったが、深く考えたら負けだ。

 2人を抱き寄せ、額にキスをしてベッドを出る。

 身支度を整えてカトリーヌの部屋に向かう。

 今晩に備えておかなければな。


織姫と彦星は会えたかなぁ~


気温も下がってますから体調に気を付けてお過ごし下さい。


さら

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