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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
32/117

第32話 カトリーヌの魔人

同日連投です。

 

 俺とカトリーヌは、屋敷の地下空間に来ている。

 ジェシカも居るが隅で座っている。


 ここは本館の地下倉庫とも繋がっていて、元々は避難空間として作った場所の横に訓練用として作った。

 大人数で天候関係無く鍛錬や模擬戦も出来るし、魔法の行使にもある程度は堪えれる。

 弓と水属性魔法を見てから話をしよう。


「この弓を使って、あの木板を狙ってみてくれ」

「はい…………よいしょ、えい!えい!えい!」


 コーン!コーン!コーン!


「うむ、狙いはいい。感触はどうだ?」

「えっと、何だか、軽い感じ?です」

「やはりか。次は魔法だが、カトリーヌは何が行使出来る?」

「はい。水の治癒ヒールと水弾と水壁です」

「では、俺の手を切るから掛けてくれ」


 スパッ


「あわわ~治癒ヒール!!」

「――――ふむ。合格だ。大きな怪我でも時間を掛ければ大丈夫だな。どう感じた?」

「これも、軽いって言うか、抵抗無くすんなりでした」


「じゃ、次はあの丸太に水弾だ」

「はい!~~~水弾ヴァッサーゲショス!!えい!」


 ドバッシャ―ン!!


「中々の威力だな。詠唱は方言か?」

「はい。村の地方で。感じが楽なので。さっきのもすんなり出てきました」

「魔力とイメージに慣れてくれば、詠唱は必要ない。これからもっとスムーズに魔法行使出来る」

「魔術師になれますかぁ?」

「いや、魔人だ。………お前は一度死んだ。間違い無い。それは話したな?

 俺の力、主に霊力なんだが、それによってお前の身体は人間よりも強い身体・魔力・霊力・精神力を備えて生まれ変わった。結果、半人間半魔人になってしまった。

 俺と全く同じでは無いが、魔人として覚醒しているから、魔法も属性は全種類使えるはずだし、創世神の加護の様な神聖魔法と呼ばれているモノも使えるようになるはずだ。

 で、一番の特徴は時空術だ。空間を操るのだが、俺は生まれと同時に有った様だしソウルイーターも入っていた。お前にも時空術の中にカトリーヌだけのが入っている筈だ。

 魔力を常に練っていろ。そうだ。そして空間を掴め!イメージだ!いけるぞ!掴めっ!!」


「えっ?これ…………」

「それが時空術だ。中に何か無いか?」

「――――あ、これ」

「鎧と剣?レイピアが2本?これがカトリーヌのか」

「…………光鎧リヒトパンツァー私の。鎧。これは世界を守る鎧………」

「装備、と念じてみろ」

「は、い――――――――あっ」


 女性用のかなり細身の全身甲冑で頭は額当て。腰からは前掛けと後ろ掛けが垂れ、白に縁取りが金と青で施されている。腰に2本のレイピアが下がり、ピンクで可愛らしい。

 世界を守る鎧。カトリーヌはそう言った。意味はそのままか?


「カトリーヌ、鎧の力は分かるな?」

「はい。わたしが魔人としての力を出す為に補ってくれます。

 もう一つ有って、世界が危ない時にこの子が守る為の力を集めて行使してくれます。

 わたしが、完全な魔人になれないから…………

 でもこの子、凄い力を感じます。世界が切り割けそう……あ!今朝の御当主さまは世界を切ってしまいそうでした!びっくりしちゃって。あ、解除」


「ああ。危なかったよ。もう少しで世界を消す所だった。俺は今、半魔人で半神人と言う種族らしいから気を付けないとな。カトリーヌが俺の様になる事は無いから安心しろ。

 軽く全属性魔法も確認しておくか。後は追々練習すれば良いし体力や剣術もそうだ。少しずつこなして行く内に能力が向上して行くだろう」


「はい。えっと、どうやれば」

「火の属性ならそのイメージを。炎とかな。風もそうだし土もだが、錬金は少し違う」

「えっと、炎、ほのおっと、わきゃあ!!~~~びっくりしたぁ~」

「ははは。だが出せるようだな」


「ふぁい。えっと……かぜ、風、風よ舞え!っかな?きゃっ!いやん、えっちぃ………見ましたぁ?」

「ああ。だが風呂もなにも一緒で”見たか”と言われてもな」

「それはそれ。なんですぅ。もう、御当主さまのえっち」


「む?そうか。済まない。気を付けよう。土は今度地上でやろう。錬金は慣れやイメージと魔力操作が緻密だから、少し難しいかもしれん。レイピアを抜いて切り掛かって来てみろ。剣技より、筋力や動態視力を見たい」


「はい、よいしょ。どうすればいいですか?」

「好きに振ればいいぞ見よう見まねで」

「よ~し、、たぁ~」


 ギン!!!


「あう」

「落とさないだけ凄いぞ?重さも中々乗ってる。さ、何回かやってみよう」

「はい。え~い!や~あ!わ~」


 カン!ギン!ギン!


「お、いいぞ。それ、それ。うむ、魔人だな。これからは朝、一緒に鍛錬するか?カトリーヌは30分」

「はい。バハムートもユニコも可愛いから。でも、パンツは恥ずかしいです」

「そこは見ない様にする。そろそろ上がるか?夕食の時間が近い」

「はい!がんばりました」


「お2人共お疲れ様でした。ですが、ぱんつはダメです」

「ぐ、そうか。可愛い臀部だったが」

「い!い、言わないでくらさぃ~」

「御当主様、それはダメです。口にしないのがルールです」

「疎いのでな。気を付ける」



 カトリーヌが魔人として結構な水準で覚醒している気がする。

 これは中々に期待が出来そうだ。研究も有るし、充実した日々を送って欲しい。

 しかし、あの”光鎧”は凄い性能だな。まさに魔人としてのモノだな。




 食堂に行き、全員で夕食を食べる。

 うん。今日も美味いな。皆に感謝しなくては。

 鯛に蟹と茸の餡かけが美味いな。食欲をそそる。


「カトリーヌはどうでしたか?」

「うん。思った通りに俺と同じだ。まだまだだけど、急激に成長して行くと思う。背も伸びているし色素も薄くなり始めてる。魔法も弱いが全属性が仕えたし、剣の振りも中々の重さだ。時空術も備わってるし、肉体年齢も上がってる。特にあの鎧は世界の為のものだ」


「そうですか………カトリーヌ?それでも無理をしてはいけませんよ?折角旦那様に拾って頂いた命だから、大切にしなくてはね。女の子なのですから、傷もダメですよ?その肌も旦那様のものでしょ?」


「はい、アーシャさま。元々こわいの苦手です。お肌も御当主さまのですから大事にします」

「ええ、いい子ね。セバスはどうですか?」

「うん。普通にこなしてるから、大丈夫だ。覚えも早い」

「安心しました。心配で」




 食事を終えて、居間で食休めに話の続きをしている。


「アーシャ達の店、そこに置く商品と開発も有る。行く行くはセバスが商会を。と、思っている」

「まあ!」

「バルデロも成人したらフェルメル辺りを直轄領で与えて、代官見習いを考えてる」

「そのような大役をあの子に!」


「俺達の子も直に出来るだろう。街道の宿場町を大きくして分けたり、現状の余ってる町を分けてあげたりな。それに、領地の把握が終われば、コトブス・コトラスの向こう、コトブキ河の向こうに第2王都的な街を作りたいと思ってる」


「「「「「「ええ!!!王都ですか?」」」」」」


「ああ。あの辺りならストラスバルトの国土の中央に近いからな。国土の東側の者には助かると思うし、将来的に遷都するかも知れないだろ?今の王都は西よりだからさ。子供達が大きくなる頃には形になってるだろうから、遣り甲斐も出るだろうし」


「「「「「「私達の赤ちゃん!!!」」」」」」


「ああ、そりゃあ作らないとな。ダメじゃないか?」


「「「「「「うんうん」」」」」」


「もう少しだけ先だけど」


「「「「「「ええ~~~」」」」」」


「いや、今はダメだろ。ソフィアの解禁辺り位かな?」


「「「「「「ぃよっしゃあぁぁ~」」」」」」


「で、明日は?」

「よくぞ聞いてくれましたわ!」

「午前は観劇です!」

 《お昼は例のレストランで昼食。予約済》

「その後はあまいものがたべたいです!」

「最後は宝飾品を!!」

「私は皆様のプランで」

「なら、ソフィアとカトリーヌに服を新調しないとって思ってたから

 全員追加で頼んでしまえば?有って困る物でも無いし」


「「「「「「やったあぁん」」」」」」


「じゃ、風呂に行こう」

「「「「「はぁ~い」」」」」



 で、入った訳だが。俺1人を妻達が全員で洗うわけだが

 妻達6人をバスメイドの4人が流れ作業の様に洗っている。まさに職人だな。

 俺がしてもいいが、肌を痛めてしまいそうでな。待たせてしまうし。

 仲良く湯に浸かって明日の話でキャッキャしてる姿は素直に可愛いと思ってしまう。





 今、ベッドの上で動けない。

 なぜなら、6人がしがみ着いて寝ているからだ。

 しかも、其々の頭の位置の布団が空いている。凄く緻密な計算だ。

 作った奴は何の疑問も抱かなかったのだろうか…………謎だ。

 しかし!こんな事も有ろうかと。実は霊力を細胞単位で移動して再構築に成功しているのだ。


 よし、衣装室に移動――――で、かんりょう………


「ぁ…………ぃや…………やん…………」


 マリアンヌが下着を身に着けている途中だった。見ないでおこう。


 落ち着いたマリアンヌにスーツを着せて貰っている。

 何故か彼女は下着のまま、真っ赤な顔ではあるが。何がしたいんだ?

 そのまま熱い口付けと言う名のご褒美を、たっぷりと堪能していた。たっぷりだ。

 きっと彼女は疲れているのだ。


「マリアンヌ。ここで休んでいなさい」

「……はい…………」


 ソファーに横たえ毛布を掛けた。正解のはずだ。


 本館を回り別館へ。異常無しなので外へでて、いつもの様に林沿いを回る。

 今日は良い天気だ。静かな林と緑を堪能しながら歩く。

 小鳥達の周りを走るリス。

 泉に静かな水の音と、時折り吹く風にそよぐ緑達。

 ユニコは教会の近くで寛いでいるし、バハムートは泉の脇の芝で寝転がっている。

 平和だなあ。


 ジャケットを脱いで魔法剣を2本取り出し振る。

 いつもの繰り返しだが、鈍るからな。鍛錬は大事だ。



 カトリーヌが近寄って来る。光鎧の気配が凄い。


「御当主さま、おはようございます。剣の練習します」

「おはようカトリーヌ。では俺が遣る様に振ってみるんだ」

「はい――――えい、えい、やあ、えい、たあ~どうですか?」

「そうだ。それを15分、土魔法を試して霊魔力循環だ」

「はい!えい、えい、えい、や、たあ~」

「そうだぞ。身体の軸がブレない様に」

「たあ、たあ、えい、やあ」




「おお!麗しき戦乙女!」

「カトリーヌ嬢!なんと可憐な」

「中々の剣圧!先が楽しみですな!」

「そのレイピアで突いて欲しい!」

「御当主さま~恥ずかしいですぅ。これ、お胸の露出がちょっと……」

「「「「おおおっ!!」」」」

「い、いやぁん………」

「こらこら、お前達も巡回に急げよ」



「そうだ、それでイメージしながら……どうだ?分かるか?」

「は、い。なんとなく、内側から出てます。あ、あふれそう!」

「素早く抑え込んで魔力と練り併せろ。そうだ。それで魔法行使が格段に楽になり、威力が増す」

「ふええ!なんだか力が漲ってましゅ~」

「よし、今日は此処までにして。循環は常に無意識で出来る様に頑張るんだぞ」



 ジェシカが来たので、3人で汗を流してから身嗜みを整える。

 俺はスーツだが2人はこの後女性陣だけで衣装室に籠もるようだな。


 茶でも飲んでのんびりしよう。


いつも読んで下さっている皆様に感謝です!


ですが執筆が大変で、中々誤字修正や書き溜めが………


内容も濃ゆくしたいのですが、沢山詰め込んでも

表現が追い付きませんし、時間や体力が。


ご意見、ご感想等頂ければ参考・励みになります。


応援宜しくお願い致します。


さら

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