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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第26話 宴会と決め事と

 

 王都の屋敷に戻った俺は真っ先にカトリーヌの部屋に行き、ステータスを見て問題無い事を確認した。

 次に、ジェームズとマリアンヌを呼んで、全員が居る事を確認。

 敷地にユニコ達とバハムートを放して警備を頼み、騎士団も含めて全員参加で立食パーティーを行う事にした。

 出す物は基本先に作り、並べる。ホールの隅に魔石で動く魔導キッチンを設置。

 一応テーブル席も容易はさせて御婦人方に対応出来る様にする。

 女性陣は調理系以外、仕事を切り上げ身支度を整える様に。

 男性陣も会場設営班以外は正装準備。

 給仕が0だと困る可能性も有るので、王宮にアルバイトのメイドと下働きを頼んでおいた。



 時間になり、会場のダンスホールに全員が集まり、先頭にはジェームズ、マリアンヌ、デッカー(メリヌ)、クワトロが並び、皆の前。一段高いステージに俺と妻達が並ぶ。


「皆、日々の勤労に感謝する。今日も突然だが急がせて悪かった。我が家の重大発表が有る。

 此度、ナーフェルベント領とアルテンメルン領、周辺の未開王国地がニルヴァーナ伯爵家の領地として決まった!」

「なんと!!!」

「素晴らしいですお館様!!」

「やった~大貴族!」

「移るんですか?」


「それでだ、ジェームズにはメルン・コトブス・コトラスを直轄領とし、アルテンメルン領の代官職を頼みたい。伴って子爵に昇爵とする!受けてくれるか?」


「お、お、お館様!!有り難き幸せ!謹んで御受け致します!」

「ああ。執事に困るが息子も連れて鍛えろ。会計官吏も宛てが有る。直ぐに顔合わせさせる」

「はっ!お任せくだされ!」


「次はジェームズが居ないと困るな?それで、マリアンヌを女家令スチュアーデスとし、女男爵とする。どうだ?マリアンヌ」


「私にまでその様な厚遇を!有難う御座います。ぐっす……一生離れません。うぅ。ぐす」

「まあ、頼むよ。だが嫁には行けよ?」

「いえ、行きません!」


「で、だ。この2つの領地を統合した領軍を結成し、領内は勿論、王都の最終防衛隊として整える。これは国からの意向でも有る。その軍団長にデッカー!男爵に昇爵し頑張って貰うぞ?」

「押忍!お任せ下さいお館様!!」

「で、お前アレ言うの?」

「え?ここで?ここですか?」

「デッカー?この前啖呵を切りましたわよね?」


「う!ぬぐ、ぬぬぬ、お!俺は!め、め、メリヌ嬢!!!結婚してくれ!!!言えた~」

「は!はぃ………宜しく…………お願い致します」

「ぅおおおおお!!!」

「マジかたいちょおおおお!!」

「メリヌ良かったわね~」

「おめでとう~メリヌ~」


「と、言う訳でメリヌはアーシャに付いて侍女に。ナターシャを侍女長に!ナターシャは手薄になるアーシャの侍女の補充とメリヌの代わりも、来客も増えている現状パーラーメイドも頼む。ジェシカは俺の面倒を頼む。それで屋敷の騎士団隊長にはクワトロに入って貰い、騎士爵に任ずる!任せたぞ?」


「はい!お任せ下さい、お館様!!」

「と、まあ、人事はこんな感じだ。俺としてはもっと1人1人と面談して話を聞いたり、慰安の類をして親睦を図りたい。旅行とかな。これから忙しくもなったりするが宜しく頼む!

 それから、まだ目覚めてないがカトリーヌを正式に家族として迎えるから併せて頼む。

 後は皆で楽しんでくれ」


「旦那様、お疲れ様でした。此れから大変ですわね?」

「私達もお支え致します」

 《癒して差し上げます》


「ああ、ありがとう。皆で一緒に頑張ろう。ところで、ジェシカの事は黙認するの?公認するの?」

「バレていましたか。悩んでおります。公認でも黙認でも良いのです。ジェシカは真面目で堅物ですから…………」

「私は公認が良いと思いますわ。黙認だと今後、他に黙認されるからと。思う子が出るやも」

 《私も公認。ジェシカは真面目過ぎだから悩ませたくない。個人的にも好きだし》

「お2人が公認なら、そう致しましょう。あくまで女のルールを乱さないのなら問題有りませんし。ジェシカ――――と、言う訳で公認に決まりましたからね」


「有難う御座います、奥様。私には他に望みは御座いませんので十分です」

「いいえ?公認なのですから、妻の次に準ずるのなら問題無いと言ってるのよ?貴女を不幸にしたく無いのだから。いいわね?ちゃんと相談して。もしかしたら余計な縁談を断る為に側室入りして貰う事も有り得るのだから」


「分かりました。ご相談致します」


「解決かい?なら俺は順に皆の所を回って来る。仲良くしててくれ」


「ジェシカ?貴女もだけれど、旦那様も誠実な方で良かったわ。こうして、女同士が揉めなくて済みますからね」


「ええ。本当に。でもアーシャ様もですよ?私とソニアさんだけの時はやっぱり不安が有りましたから。上手く纏めて切り盛りして下さったから、今があるのですよ?」


 《そう。私は話せないし、世間知らずで迷惑掛けてたし。ターニャさんと2人、不安が有ったの。アーシャ様で良かったもの》


「私は今まで通りにお仕えして、偶に寵愛を賜れば幸せですから」

「それは今。お子が欲しくなればおねだりしても良いのですよ?公認なのだから。悩ましいのはカトリーヌさんとエリダ様よね………あ、これは4人の時にしましょう。私達も其々に顔を出しましょう」

「私はお館様に着いておきます」





 妻達が話をしているので、使用人の所を回る。先ずはやはりジェームズ達だろう。

 家令、執事、コックたちが居る。


「お館様、いえ、当主様。この度は有難う御座います」

「無理をさせるが頼むな。商会は商業ギルドとウチの婦人会で回して貰う」

「おやか、御当主様。私も父と領地で宜しいのですか?」

「ああ。将来、パスカルが継ぐのだから当然だろう?いきなりジェームズ1人では無理だしな」


「執事は私1人ですか。頑張りませんとな!」

「ペルルは大変だが頼む。マリアンヌを補佐してやってくれ。ベッヘル、ジェームズに同行する料理長格の弟子は居ないか?全て現地調達はキツイ」

「そうですな~。パーセルにしましょう。2人調理補佐を付けます。コイツなら安心です」


「会計は会わせるとして、向こうの領主館は内外装の工事と領内の家紋の交換手配はしてある。

 各ギルドと警備隊も、代官が赴任したら挨拶と街の現状説明や確認、打ち合わせを指示した。

 自分のホームになるメルンに屋敷を新築しろ、金は気にするな。俺達は新興だ、舐められる訳にはいかんからな」


 ジェームズ達には領主挨拶の時の方針を基本として進める様に頼み、研究は必ず成功するからコトブスとコトラスの村を一大生産拠点にする考えを説明した。


 さて次は脳筋軍団だな。ん?ジェシカ?俺に着いてるのか?笑顔を向けておいた。嬉しそうだ。


「デュッフェンバッハ男爵殿、此れから大変だが頼むぞ?」

「はい、御当主様。命に代えましても」

「取り敢えず、騎士団60名を半分に分ける。それから第2期募集で集まった者は入団基準を少し甘目にして数を確保したい。入ってから地獄の扱きだ。最終のアレは希望者のみで行くか?

 それから領軍もだな。取り敢えずは500づつ増やせる様に頑張るか」


「楽しそうですな!心躍りますぞ!」

「新人の扱きもですが、やはりドラゴンです!」

「俺も参加します!」

「その前に新人育成なんだがな」

「私も、御当主様と、行きましょうか」

「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」


「いや、それは、流石に」

「ジェシカ嬢、それは無茶ですぞ」

「そうです!危険ですよ?」

「女人は無理です」

「着いていかないと、御当主様の、面倒が、見れませんが……」

「ジェシカ、そこ迄はしなく――――考えておく。ま、まあそんな感じで頼む訳だが、結婚式も楽しみだな?メリヌを幸せにしろよ?」

「本当ですよ団長、抜け駆けだもんな~」

「いや、まったくけしからん団長だ」

「メリヌさんって癒し系なんですよね~」

「俺にも誰か紹介して下さいよ!」

「嫁欲しい~」


 話が変な方向に向かっているので、抜けて別の所だな。

「ジェシカ。どうしても行くのか?」

「だめ、でしょうか……」

「――――背負うか、バハムートに頼むよ」

「はいっ!」

 御者と庭師、大工と下男・厩舎係りだな。


「確り飲んでおけよ?ボルドーのワインは美味いからな」

「御当主様のラガービールも最高ですよ!苦味とパンチが!」

「そうそう!これ、凄いですよ?エールは廃れそうですぜ」


「お前達には、余り出世の機会が無くて申し訳ないが、その分、確りとした働きに対しては給金や賞与で応えるから頼むな。面談もして、変えたい事や挑戦したい事が有れば教えてくれ」


「あっしは十分でさ。庭と林に囲まれて弟子も居る。罰が当たりますわ」

「大工も旧館で古い技法が学べるのは貴重なんですわい。修繕技術も上がるってもんよ親方!」

「厩舎、御者も不満何て。ユニコ達など世界中見ても此処だけですよ。家紋を背負って走るのは誇りですから」


 皆、自分の仕事に高い意識を持って臨んでいる。頼もしい連中だな。

 男性陣は終わったから、女性陣だが。。

 何故か分からないが、その、グループがこわ…おばちゃんグループに行こう。そうしよう。


「いつもご苦労さん。何か有れば行ってくれ。改善する。

 メイド長が良くやってくれるから無いのかな?」

「御当主様のお屋敷で働けるんなら不満なんて有りませんよ」

「そうだね。もう、おばちゃんだし、若い子に教えるのも楽しいしね」

「ジェシカちゃんは嬉しそうだねぇ。念願叶ってって感じかい?」

「そうさねぇ。熱い視線だったからねぇ」

「御当主様はいい男だから分かるけどさぁ」

「ありゃ、真っ赤になって初心だねぇ。若い子はいいねぇ」

「お手付きして貰えたのかい?あたしも若い頃に仕えた旦那様とそりゃあもう、燃える様な想いを―――」


 話が長くなりそうだ。俺もジェシカも辛い。ジェシカ真っ赤で泣きそうだ。撤収する!

 だが、次はメイド達だが、若い子はグループが二つか。正解はどっちだ?

 いや、結局全員なんだから無意味か。なら、近い方で。きゃぴきゃぴなんだよな……


「あ!御当主様ぁ!すごいですぅ!大貴族ですぅ」

「お勤め出来る私達も自慢だにゃん!毎日頑張ってるにゃん!」

「御当主様は毎日格好いいきゃぴ?私も可愛いきゃぴ?」

「一緒に此処でお話したいるん!もっと私達にも構って欲しいるん!」

「やだやだむりむり御当主様ぁ~」

「む、先輩に習って頑張るのだぞ?立派なメイドになれんからな」


 次だ次。誰が彼女達を選抜したんだ?悪い子達では無い。分かる。

 だが!アレは………最近の若い女子は、ああなのか?疑問だ。

 ジェシカのこめかみがぴくぴくしている。



「ここは普通で助かる。皆、これからも頼むな。落ち着いたら領地や海など巡るのも良いな」

「わ~旅行ですか?行きたいです御当主様!」

「私も!海って見た事無いですから」

「メリヌとデッカーさんの結婚式も楽しみ~」

「本当よね!おめかししないと!」

「メリヌも男爵夫人かぁ~いいな~」

「ならば、お前達も見習って捕まえれば良かろう?」

「御当主様!そんな簡単じゃないんです。女は安売りしたら最後なんです」

「そ、そんな簡単には。慎重に選らばないと」


「ジェシカ、ジェシカ、上手くやったわね?どうだった?」ひそひそ

「え?上手くって。えっと」こそこそ

「こないだ。夜、部屋に帰って無かったじゃない?お手付きされたんでしょ?」ひそひそ

「そ、そんなじゃ、無いけど。でもお傍に置いて貰えるから」こそこそ

「頑張んなさいよ?真面目一筋で来たんだから。お妾でも、幸せ間違い無しよ?いいわね?」ひそひそ

「え、ええ。頑張るね。ありがとう」こそこそ



 最後はマリアンヌを始め、侍女、メイド長グループだな。

 ここは安定が有って宜しい。姦しく無くて助かる。

 妻達はジェームズ達の所か。アーシャも此方を見てる。きゃわいい。以上。

 ぬぅ?いや、ジェシカもかわいいぞ、拗ねるな。


「マリアンヌとナターシャは連携して上手く纏めてくれ。皆も支えてくれよ?」

「「「「「「畏まりました、御当主様」」」」」」

「侍女の補充が急務ですわね」

「ええ。他は持ち回りで凌げますが」

「王宮に問い合わせてみます」

「俺も宰相とイエネッタにでも聞いてみる。多めに雇いたい」

「カトリーヌ様ですか?」

「それも有る。妻達と君達の為にも余裕は欲しいし、明日辺りにヴァラント家が来ると思う。

 長女を売り込んで来るだろう。妾や側室と言うのは保留にしても、政務が増えるからな。

 領地の事も詳しいだろうから抱えた方がメリットが多いのは確かなんだよ」


「そうですわね。頭に入れておきます」

「明日から士官を求めて人が殺到すると思われるから、デッカー達と裁いてくれ。

 武官は騎士団で文官は俺とマリアンヌで見よう。14時頃にジェシカと用事で出る。

 ジェシカも扱いは執事と同じに。俺の世話と仕事も手伝って貰う予定だ。明日からドレスで頼む。

 部屋も君達と同じ本館でな」



 皆はまだ宴会の最中だが、俺はジェシカと引き上げる事にして妻達を探す。

 アーシャ達を見ると目が合い、3人共頷いていたので承知した。



 ジェシカは緊張してたが、2人で風呂に入り身体を洗い流してやる。

 長い金髪に細目の身体。胸は服の上から見るより大きいのに驚いたな。


 俺の寝室に連れ込みソファーに座ってワインを飲みながら髪の毛を撫でて乾かしてやる。

 初めて見るのか驚いていたが、嬉しそうだった。


 抱き抱えてベッドに寝かせて口付けを交わす。

 緊張の震えが止まる迄解してからゆっくりと夜着を脱がせて絡まっていった。


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