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W・M・S (Warlock Magus System)  作者: 渡野さら
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第111話 始動と顕現




カトリーヌとエイミィは、アネッサ・メルルとお茶して帰って来た。

もう頻繁には会えないだろうしな。

いや、王都に居れば別だしカトリーヌから行けばスグだよな。



「では、始動するか。先ずは現地に飛んで場所の選定と森を切り開く。

ガイアとターニャ、ソフィア、ジェシカは一緒に来てくれ。初動を把握して欲しい。」


「「「「はい。」」」」


「アルテとカトリーヌはストラス平原の森を一緒に頼む。【霊分】行こうか」





先ずはコトブス、コトラスの向こう、コトブキ河の東岸に飛ぶ。


「先ずはここから街道を通すからガイア、巾二十メートルで木を抜けるか?十キロ程だ」

「ええ、大丈夫。【大地細動】!」


「で、街なのだが川を挟むつもりだが、先に学校の位置だな。街道は街を横断で貫くのだが、中心部はやはり貴族街。

外側に商業区・工業区。ここに学校を入れる。それから住宅地だな。貴族街は広目に取るつもりだ。

王都の様にね。中心も余地として空けておく。街道は南寄り、こんな感じだな」


紙に簡単に図を描いて、皆に見せる。

そこに思い思いに書き込んで行く。


「旦那様。こんな感じでしょうか?」

「そうだね。大筋はそれで行こう。先に学校や商業区の一部からの開発だ。

後で修正は可能だしね。じゃあ、ガイア、悪いがこの辺りの木を抜いてくれ。

そうしたら街道を通してから測量しよう。俺が分裂で測って行くから記入を頼む」


「「「「はい。」」」」






「んん~~っと、今日はここ迄にしよう。じゃ、帰るか」



霊波移動で雷帝宮に戻り、夕食と風呂を済ませて今に至る。





「旦那様、今日はどうでしたか?」


「うん。アルテとカトリーヌが居たから向こうは無事終わった。実地は取り敢えず問題無い。

討伐は出るか出ないか魔物次第だから、ま、仕方ないね。

ストラーナは街道を通して学校付近の木を抜いて測量の途中。引き続きだね。

カトリーヌとアルテも明日は来て欲しい。

抜いた木は角材や平板に加工してほしいんだ。

ここの手間を短縮したいからさ。材木と基礎が進めば皆を呼んで工事に入れる。

あ、仮宿舎は作らないとダメか。お店はどう?」


「はい。商会に連絡して店舗の準備に入って貰いました。

それとマダムの店と天の羽衣に提携して貰いまして生地や縫製をお願いする事にしました。

やはりパンはパン屋と言いますし、変に商売敵になっても困りますから。

大事な基幹部分はこちらで行います。」


「私は戻って小冊子の準備です。元々考えてたので数日で纏まります。

後は縫い機の量産と化粧品等の容器の量産。

隣の喫茶で使う器等の試作ですね。皆さんの意見を貰います。」


「後、ジャクオの金山なんだけど、少し先にする。

この仕事は誰かに頼むと必ず周囲と揉めると思うんだ。

だから、直轄領から信用の置ける者を集めてから、こちらで行う。」


「それが良いと思いますわ旦那様。基本的に金鉱や銀鉱等の希少採掘は国家管理ですから。

それから、ゴリアテの処理も落ち着いて来ましたし、年内の政務は今日で最後です。

以降は要請が有れば出宮、になりましたわ。私も出店や都市、領内政務のお手伝いに専念出来ます。

何故かお母様もずっとここに居ますしね?困った”王太后様”だわ。」


「まあ!長きに渡り国家を支えて頂き、感謝します。お疲れ様でした、エリダ様。

エリダ様が参入とは心強いです。」


「「「「「「「「「「お疲れ様でした、エリダ様。」」」」」」」」」」


「うん、頑張ったねエリダ。分裂出来るとは言え、彼方此方の数字を見るのは大変なんだ。

助かるよ。少し甘えさせて貰うよ」


「ありがとう皆さん。こうして理解者が居て下さっただけでも、頑張って良かったわ。

後はアウリッヒのお仕事。旦那様をお支えしますわ。」



「お祝いに、少し深酒しようか?」

「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」



「お母様?王宮には戻られないのかしら?」

「あら?不満でも?シリア様やカナリーさん、クラウディアさんと楽しく過ごしているだけよ?

ボルドー家も、来てくれますしね。世に言う隠居のおばさん。ですからね。」


「ま、俗っぽい御言葉ですこと。」

「いいじゃない?エリダちゃん。エメラルダさんも一人の人間。人生楽しまないとね?」


「うむ。母さんも楽しそうだし嬉しい事だが?ああ、そうだ。

暫くはここが拠点になる。店が開けば王都もだろうけど、家としての拠点だね。

学校が開校すれば順次向こうも。将来的に二か所だね」


「じゃあ、私は春から向こうですね。」

「私もそうなるわねカトリーヌさん。」


「そうだね。カトリーヌとクリスティ・イエネッタは基本向こうかな?通ってもいいけど。

魔法学院はウチに詰めてる宮廷魔術師とニルヴァーナ魔法師団が持ち回りで見る事になる。

剣術学校は近衛・聖騎士・ウチからの人員で。校長は魔法学院はカトリーヌに。

剣術学校は近衛で。デッカーは特別顧問だ。

ま~ったく、ウチが国の養成機関みたいになってくなぁ」


「仕方有りませんわ旦那様。カトリーヌは当然ですがデッカーは人でありながら人を超えてますもの。

今やニルヴァーナ私設騎士団は大陸最強騎士団。国の意向も理解出来ます。

富国強兵。ソルリアンを除く周辺国家では領土、軍備、共に最大です。」


「アーシャさんの言う通りですわ旦那様。諦め下さいませ?」




【そうだ、諦めろ。我が息子よ】




「「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」」

「え?だれ?」


「ゼロ!!会いたかったけどどうして!」


【シリア。我もだ。いや、息子に顔を見せてやりたくてな】



突如として母さんの座るソファーの前に身の丈二メートル程の男が立っていた。

目?額にも斜めに二つ有る。金色の瞳。髪の毛は灰色で見た事が無い衣装を纏っている。



【息子よ、大きくなったな。一人にさせて悪かったが、事情が有ったのだ。許せ。さ、此方に来い】


「あ、ああ」



俺はフラフラと立ち上がり父さんの前に立つ。デカいな。

目を見てると吸い込まれそうだ。

ガシッっと抱き締められ、俺も抱き返す。

これが父親なのか。なんだか落ち着く。



【一緒に居てやれず済まなかった。だが、いつも見ているぞ?全てに存在するお前を。

嫁や子も出来たか。我も孫を抱いてやらねば。さ、今度はシリアの番だ】


「あぁ…ゼロ。嬉しいけどどうしたの?」


【フフッ。梨衣那のヤツが来たな?案外平気だったのでな。我も試してみたのだ。だが、ずっとは難しい】


「義父上様。妻のアーシャです。宜しくお願い致します。此方が……」

「エリダヌスです。アウラです。ソニアです。ターニャです。梨衣那です。ソフィアです。ジェシカです。大地のガイアです。ラティーナです。リーリアです。フローネです。森林のアルテミスです。エイミィです。エフロシーネです。クリスティです。ケイティです。フェンディです。レスティナです。

「あ、エリダの母でエメラルダです。カトリーヌの母でカリーナで御座います~。ラティーナの母でクラウディアです。イエネッタです……」


【うむ、我がメルの父ゼロだ。梨衣那は問題無いな。】

「はい、天照様。」


「父さんにも会いたかった。子供の頃、家族と言う物に憧れがあったんだ。一緒に旅や冒険もしたかったし」


【ああ、我が少々特殊な存在なのでな。シリアは覘いてただろ?】


「少々って。普通はいないよ?親が全能神なんて。まぁ、仕方無いんだけどさ」


【突如現れて驚かせたか。済まんな。我は人では無いのでな、疎いのだ。許せ。

目付けにラーンを行かせたがまずまずだったろう?ガイアでも良かったのだが、やはり女の身だ。

この世界ではラーンで正解だった】


「何だか話したい事が沢山有り過ぎて言葉にならないよ」


【大丈夫だ。我は全て識っている。そうだな、例えばここに居る全員が今何を考え何を思うのか全て分かる。

この世界全てでもそうだ。だが、我が手を差し伸べる事は無い。それは弱き人間にとって甘美な毒だからな。

と、言う訳でだ。これより先は干渉を控える。先日の件でお前達の頑張りは見た。梨衣那も戻ったしシリアも居る。

お前達の世界だ。”この先が変化しようとも”自分達で乗り越えるがいい。ギルガメッシュが暴走せぬ限り何とかなるだろう】


「父さん、ギルガメッシュって?」


【人間の言う邪神だ。我やシリアにとっては古き仲間だがな】


「「「「「「「「「「「「「「「「ええ!!」」」」」」」」」」」」」」」」


「なのに世界を終わらせようとするのかい?」


【それは我も変わらん。生物が、世界が、不要と判断したらな。その役目は李衣菜に任せた。我より良いだろう。

なるべく世界には存続して欲しいがな。人類、いや、知的生命体の進化が望まれるな。】


「う~ん。分かる様な………」


【時間切れだな。メル、頑張りなさい。これからは定期的に来る。シリアではね】



父さんは言うや否や銀色の粒子を残して消えてしまった。

やっと会えたんだがな。

沢山親子の会話をしたかった。

だがまぁ、これから会えるんだ!今までよりは遥かにマシだ!



「ゼロったら。皆が放心しちゃってるじゃないのよ~」


「母さん。父さんが来たのは予定外?何と言うかさ、存在が凄いね。

これからも会えるんだし、俺は嬉しかった。

やっと会えたって気持ちが大きいからさ。皆、大丈夫?【真神ノ癒】ふん!」


「私は大丈夫です。記憶の中に有りますから。」

「ふぅ~~。強大な存在感に圧倒されました。ですが御挨拶出来たので一安心です。」

「「これ程とは思いませんでした!」」

「「「「「「「「「「「「「「「「凄かったです!」」」」」」」」」」」」」」」」


「シリア様。全能神様と言う存在は途轍もないのですわね。魂迄見られている。そんな感じでした。」


「うふふ。もうちょっと気を付けて欲しいわね?ゼロは人間では無いから人間の事が良く分からないのよ。

ごめんなさいね?一緒に暮す様になればお互い慣れてくると思うのよ。

ああ、ゼロが来たのは突然よ?メルちゃんは平気なのねぇ。やっぱり親子だからかしら?」


「そりゃそうなんじゃない?早く次が来ないかな?待ち遠しい、うん」


「子供みたいにソワソワしちゃって、可愛いわね?状況が変わっては来たけど

基本は変わりません。ギルは封印を解いて世界を滅亡へと導きます。

それを貴方達で阻止する。勿論それ迄にも災厄は降って来るし魔物や命無き者も増えます。

犠牲を減らすなら、人間の武力も増えないと手が回らないわよ?いいわね?」


「そうだね。俺達だけでは限界は近い。人々の危機感と努力も必要だな」


「はい、旦那様。その為の学校や指南ですわね。」

「そうねアーシャさん。アウリッヒにも伝えておきましょう。」


「しかし、そうなるとこの先どうなるんだい?」


「そうね、ゼロは干渉しない。自分達で乗り越えろと言ってたけど、まだ全てを話すべきでは無いでしょうね。

時期を見て話す事にするわ。無暗に”先”が変わってもね。カトリーヌもいいわね?」


「分かりました。シリアお母様。」







お待たせいたしました。

中々体調が優れず遅い更新で申し訳ありませんです。


普段、大容量HDを持ち歩き、ネカフェ等でも作業出来る

環境にしているのですが、先日

ネカフェのPCに接続して使用し、帰宅したのですが

な、なんと…………完全に破壊されてました。。。


仕事も執筆も様々なデータが入っていたのですが

全て消えました。

と言うか使用不能になりました(泣)


な訳でして一から書かなきゃです。

自暴自棄でしゅ。

皆さんもデータの保管、防衛には気を付けて下さいね?


さら

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