第103話 災厄
更新が遅くなってすいませ~ん!!
「全員でホールに集まりなさいな。」
凄く真面目な表情で。
こんな事、初めてです。しかもお母様から集めろって。
旦那様も只事では無いと感じたのか、家臣達に指示を出して、中に入ります。
私達も慌てて入ったのです。すると母連合は既にソファーを出して座って待っています。
私が慌ててソファーセットを幾つか出して、お母様達にお茶を。
メイド達は私達にお茶を淹れて脇に待機です。
順次、皆が集まる迄に数分でした。
「母さん。どうしたんだい?何か有るのだろ?」
「ええ。カトリーヌには前以って伝えておいたのだけど、明日の正午。大陸各地に災厄が降って来ます。
いいえ、正確にはその予定でした。だけどね、予定外の事が起きたの。
邪神が時間に干渉して、後二時間後に尖兵が攻めて来ます。
大陸の東、トウシュウ国の隣のコルン。次に時間差でソルリアンの東隣フォルス。次も時間差で大陸の西部のモルコリ。
其々が”邪竜”より強力な竜型で魔物も多く連れて来ます。」
「母さん、それは不味くないか?しかも俺はコルンでもフォルスでも冒険者として名が通っている」
「エメラルダさんとも話して、討伐だけしてサッサと引き上げれば問題無いみたいよ?討伐料として、素材だけ貰えば?
この三か所は被害は出るでしょうけど、問題は少ないの。順次倒せば良いだけだから。問題はここよ。」
「ここ?この国って事か?」
「え?お母、様?」
「「「「「「「「「「「「「「「「ぇえ??」」」」」」」」」」」」」」」」
「そ、この国の南にゴリアテと言う都市が有るわね?そこに”災厄”と”異形”が現れるの。
厄介なのが、この”災厄”、聖力を吸い取るの。だからアーシャもガイアもメルも無理よ。」
「は??何だそれは!どうすれば……まさか、カトリーヌなのか?いや、ダメだ」
「カトリーヌ以外に対処不可能な”災厄”なの。おまけに、邪神の僕の中では
上位に位置する程強力なのよ。バハムートでも危ない程だわ。なので、カトリーヌ?
頼むわね。ソニアとアウラも。アルテ?保護と力の供給に着いてなさい。
恐らく、二日は掛かるでしょうから。
それからカトリーヌ………危なくなったら”第四形態”を開放しなさいね?」
「え?良いの、ですか?アレは………」
「貴女の方が大事ですからね。仕方無いわ。」
「バハムート、確りね?」
「きゅい!」
「いや、母さん。カトリーヌとソニアは妊婦なんだが。そもそも、そんな強敵相手!」
「でも、誰も対処出来ないわよ?私はそもそも直接”この世界”に干渉出来ないの。ゼロとの大事なお約束だから。
そうね、もしもの時はカトリーヌをゼロの使いとして扱うしかないかしら?」
「は?父さんの使い?ん?人では無くなると言う事か?いや、カトリーヌで問題無いのか?」
「落ち着きなさい。いい?皆の衆もお聞きなさい。カトリーヌはゼロに選ばれた”光鎧”の装着者なの。世界を閉じ、再生させ得る力の持ち主に成長するの。
その力を以ってすれば、災厄など取るに足りない存在。でもね、アレは本来世界の為の力であって、戦う為のモノでは無いの。
カトリーヌを信じて託したの。まぁ、理由は色々有るのだけど、それはゼロから聞きなさいな。
”第四形態”はゼロの代行者としての力と姿なの。だからおいそれと見せる訳にも、力を揮う訳にも行かないのよ。分かった?
皆の衆?カトリーヌは我が夫であり、世界を創造した”天照大御神”が代行者として選んだ娘!アーシャと対成す存在。
いずれ邪神との闘いが有るでしょう。その時、にここに揃ったメルの嫁達がアーシャとカトリーヌに大いなる力を与えるの。
貴女達もそのつもりで、これからを過ごすのよ?愛を育てなさい。それが力になります。
っと、今は今の戦いのお話ね。
メルとアーシャ、メルとガイアで先ずは飛んで駆逐しなさいね?それなりに強力で、魔物も多いから気を抜いてはダメよ?
モルコリの被害は泣くしか無いわね。」
「いえ、む~とちゃんに、旦那様が合流するまで行って欲しいです。私は大丈夫、ね?む~とちゃん?」
「きゅきゅき~!」
「ダメだ!カトリーヌ!」
「「そうよ!!」」
「「「私達が居るわ!」」」
「しかし……」
「そうね、バハムーおっっほん!!む~とちゃんには先に其方へ飛んで貰いましょう。いいわね?」
「きゅうぅん。きゅぅ」
「む~とちゃんが来てくれるまで、頑張るから。」
「きゅいきゅい」
「それから、騎士団には一緒に行って貰いなさい。多くの民を救うのに人手は必要でしょ?さて、後…一時間半、準備を整えなさい?
エリダちゃんとエメラルダさんは、弟とオジサン連中に連絡と相談をした方が良くってよぉ?カトリーヌとソニア、アウラはいらっしゃい。」
「では、私達は時間迄談話室で過ごしましょう、旦那様。」
「そうだな。デッカーも、クワトロ、カスタロッサ、ストラディ。ここは母さんが居るから最低限でいい。カトリーヌの方を頼む」
「「「「はっ!!」」」」
「私も筆頭代理として行きます。」
「「私達も魔法使いとして!」」
「ギルマスとして!」
「……分かった。が、アルテに着いて、無理はするな。いいな?」
「「「「はい、旦那様。」」」」
私達はお母様の部屋に呼ばれたのですが、何だろう?
「流石に、今の二人だと足手纏いね。だから………ん、これで大丈夫。何とかなるでしょう。
カトリーヌは問題無いけど、無理しちゃダメよ?長時間戦闘になるでしょうけど、冷静に霊性に平静に。光鎧の聖力は誰も触れられないから安心しなさい。
光鎧は貴女の力を引き上げているだけだから大丈夫。第四形態を開放すれば、数秒で方は着くけど、”世界を壊さない”様にね。まだ”時”では無いから。」
お話の後は談話室に向かって、皆で時間が来るのを待ちます。
来た。
「来たか。アーシャ、」
「はい、旦那様。」
そして四十分後、
「来たな?ガイア」
「はい、あなた。行きましょう。」
「カトリーヌ、バハムートが行くまで無茶するな。では、行ってくる」
更に二十分後
「出たねむ~とちゃん。」
{最速で飛んでそのまま突っ込む。案ずるな、直ぐに行くから待っておれば良い}
「うん。気をつけてね?」
む~とちゃんは窓から飛び出し、巨大になりながら高速で西の空に飛翔して行ったの。
凄く早い。あれなら二十分位で到達しそう。
モルコリって、感知でも五千キロは有るかな?
あ、重力感知です。重力の影響を受ける物体は全て感知可能なので。
みんな、静まり返って身動きもしません。
怖くて緊張しているのかな?
「来ました。騎士団を連れて転移しますね。」
「頑張りなさいね。」
「「カトリーヌさん、ご武運を。」」
「「「「「「「「「「「無事に戻ってね!」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「行ってらっしゃいませ、奥様。」」」」」」」」」」
庭で集まっている騎士団に声を掛けて集まって貰います。軍人も入れて総勢二百五十名。
全員が強者揃い。
「行きますよ?”重力転移”」
ものの数分だった筈。でも、ゴリアテは既に半壊していたの。
だって、凄く巨大!頭から尾の先迄で、四百メートル!
竜型の身体に六本足、頭が三つ、尾が二本。
頭の一つは人間みたい。アレが聖力を吸うのかな?
もう一つは鳥型の頭、もう一つは牛みたい。名はヒュドラ。
沢山の人が逃げ惑い、狂乱し、混乱し、泣き叫ぶ。
街は潰れ、火の手が上がり、千切れた死体が散乱している。
子供が、千切れた母親の死体の横で泣いている。
ゆるさない。ヒュドラ、ゆるさないぞ。
「皆は避難の指示と誘導、逃げ遅れの捜索。北門付近で塊ってて。アルテさん、お願いします。」
「ええ、油断はしない様にね。」
私は第二形態のまま、右のレイピアを振って空烈を叩き込む。
ヒュドラは私に気付き、頭が三つ此方を見る。
瞬間、高速で体当たりをかまして吹き飛ばす!
四百メートルの巨体が空を飛び、ゴリアテの街の北の荒野に吹き飛ぶ!
ここは港湾都市。海産資源が生命線だから、海や海岸は戦場にできないの。
街は半壊、海までってなると街にも国にも大打撃。それは避けないとね。
避難も南側だと、もしもの時に津波に飲まれてしまう。
ぶっ飛んで激しい地響きと共にもがくヒュドラに”重力弾”と”鉄塊”を喰らわして時間を稼ぐ。
出方や防御力も視ないとね。早く非難して障壁で防いでて。
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
数分間絶え間無く打ち続けているけど、効いて無いっぽいです。
う~~ん、どうしよっかな?
突然、蛇の様な首が伸びて私に迫る!
早いっ!!
咄嗟に避けたんだけど、右から巨大な尾が迫り!何とか蹴って、防いだ瞬間に左からもう一つの尾に叩かれる!
見えてるのに避けられなかった~
「きゃっ」
軽く数百メートル吹き飛んで、何とか止まったけど
「ごぽっ」
ぐぅ~~かなり痛い。肋骨も折れて内蔵に刺さったみたい。
でも、治癒が始まっているし耐性がついたから同レベルの攻撃は効かないもん!
お返しだぞ~
「六芒星”五重お花障壁”と”隕石落下”くらえ~」
お花吹雪が舞って、ヒュドラをお花の障壁が五つ重なって囲むの。
その中心に、
ド、ドゴン!ドゴン!ドゴン!ゴン!ド、ド、ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
宇宙から絶え間泣く隕石が落下してくる。ヒュドラ目掛けて。
しかも夥しい数なの。永遠にこれでもいいけど、瓦礫をどかさなきゃならないし、小さいのは効き目無しみたい。
第二形態では出力不足みたい。なるべく使いたくなかったけど
「第三形態、開放。」
相変わらず露出は多いけど、水着とドレスが一体になって、鎧になった感じ?なの。
六つの球体は私の後ろで円を描いて回ってるのです。
さて、どうしよっかな?このまま続けても時間が掛かるし、なるべく短期でたおしたいな。
でも、一日は掛かるんだろうなぁ。剣と魔法で攻めよっと!
「はっ!」
私はお花障壁の中に入り、ヒュドラ目掛けて切り掛かるの。
人間の目では見えない速さで。
ヤツの自動障壁すら間に合わない速度で切り続けながら魔法を撃ち込む!
「ふっ、ふっ、ふっ、火土魔法”溶岩地獄”風魔法”気圧操作”圧縮!や~!!」
腕も足も勝手に動くし、魔法発動も順調。いける、冷静に。静かに、叩きのめす!
ゆるさないんだから。
反撃も許さない。
淡々と倒すの。
「ヌアーイリウトエカオンカサキルクユケ~!!」
「よし!真ん中の首が落ちた!水魔法”氷結毒霧”重力魔法”鎖”はっ!」
重力を荷重して縛るの。毒性の氷の結晶が体表を犯していくんだよ。腐って体力と魔力を奪う!
この調子で攻め続ける!何時間でも!反撃はさせないんだから。
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ゴリアテの街の北側では
「街の衆!!ニルヴァーナ家である!此方に避難しろ!早くしろ~!逃げ遅れは居ないか!?」
「た、助けて、くれ。足が。足が」
「子供が下敷きに!誰か~~!」
「ばあちゃんが潰れちまった~」
「旦那が!旦那が食べられて。。。」
「お~い!避難しろ!奥様達が助けてくれる!早く来い!」
「酷い状況です。街が壊滅してるなんて。」
「此処に来なさい!早く~!」
「避難所が足りないわね、”錬木創造”」
「おお!カトリーヌ様がもの凄い猛攻を加えているぞ!行ける!」
「よっしゃ!流石は奥様だ!天女の舞うが如く”怪物”を蹂躙している!」
「俺達も異形を倒すぞ!」
「「「「「「「「「「押忍!!」」」」」」」」」」
「南方軍である!ニルヴァーナ家と見受けるが!?」
「はい、自分が私設騎士団を纏めるデッカー総長でありますっ!」
「筆頭代理のイエネッタよ!将軍は魔物と避難、捜索に回ってくれないかしら?”異形”は高レベルでないと手も出せないわ!早くっ!」
「分かった!第一師団は魔物!第二は捜索・保護!第三は避難誘導だ急げ!」
「負傷者を治癒するわアルテミスさん!」
「ええ、お願いしますね。ソニアちゃんとアウラちゃんは避難所の障壁よ!治癒はイエネッタちゃんに任せて。」
「「私達は避難所の警戒に当ります!」」
「私はエルフの風の守りを掛けます!」
「次々救助されるが怪我人だらけだ!こっち!腕が無いぞ!?何とか…」
「水魔法濃縮【治癒】次は!どんどん連れて来なさい!」
「は、はい!」
「衝撃波が凄いです!これってカトリーヌの攻撃なのかしら?戦況が見えないから不安だわ。」
「精霊の感知では、カトリーヌさんが猛攻を加えています。動きが捉えられない程の加重攻撃ですわ!凄い!」
「このままなら、明日には倒せそうよ。カトリーヌちゃんが頑張ってるわ。」
何とか更新出来ましたっ!
遅くなり、本当にすいません。<m(__)m>
お仕事に体力が奪われて、生きているのがやっとな状態でして(笑)
年末に向けて書き溜めもしたかったのですが…
ですが!
ちゃんと遅れながらでも頑張りますので、見守ってくらさい(*^_^*)
ところで、今話はどうでしたか?
感想など頂けましたら幸いです。
さら




