第102話 虹の尖塔4
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ん………んぅ。……わ、旦那様が抱き締めてくれたまま眠ってる!
すごく、うれしぃ。ちゅ。。うふ、寝顔はかわいいなぁ~
「むぐ……ん?おはよう、カトリーヌ。昨日も良かったぞ」
「も、もぅ。はず、かしいです、よぅ。ぅにゅ……あ、お茶、淹れますね。」
「ああ、済まんな」
お茶をベッドで飲みながら、今日はどうするのか話してから、お風呂です。
浴場に入って、身体を流した後は、冷たいお水を飲みながらサウナ。
アーシャ様とエリダ様、アウラさんも入って来たので、凍らせたグラスにシードルを注いで飲んでます。
すると、次々に妻連合の皆さんが入って来たので全員に配って朝からノンビリです。
フローネさんとエフロシーネちゃんはお酒に弱いので、水魔法でアルコールを抜きました。
「朝からサウナでキンキンに冷えたシードル。ん~~最高!」
「ターニャさんはお酒がお好きですからね。」
「アーシャ様だって好きじゃありませんか?」
「うふふ。そうね。ワインは大好きですね。ガイアさんとアルテさんもお好きですわ。」
「飲んで無かった反動かしら?美味しく感じるのよね~」
「私もそうかも。ガイアは元々でしょ?」
「……そうかも。てへへ。」
「さっき、旦那様と今日の予定を話してました。」
「何か妙案が?」
「男性陣が狩りや釣りに行くと声が有ったらしいので便乗しようか迷ってます。」
「あら、楽しそうじゃない。旦那様との冒険を思い出しますわね。」
「はい。デッカーはメリヌを誘うと言ってました。」
「まあ!良い事ね?ならダイアナもかしら?」
「かも知れませんわよエリダ様。他にも居るかも。」
「初めてだし参加しようかしら?」
結局、妻連合は全員になったのですが、大人数で狩りの邪魔だし大変なので、合流地点を決めて先回りし、ピクニックと昼食の準備を担当する事に。
だって狩りは私とアーシャ様、冒険者関係以外は全員が略初めてなので。人数も多いし。
場所はこの地、コルトラス川沿いの点在する森と川。男性陣は馬と徒歩の両方なので、別荘から5キロ地点に集合で。
参加者は両騎士団が殆んどと、ジェームズ父息子、ジェシカさんの父・姉夫婦、弟組、メイドが十数名と何故かアーノルド君。
別動隊は旦那様と私達。侍女軍団、ベルナとフェルナとニース。アネッサ・メルル組、
留守番は母連合でシリアお母様、王太后様、シャーロット様、ウチの母さん、ソフィア母、エイミィ母、クラウディアさん、ジェシカ母、ターニャ母。
原野なので皆さん軽装で、私はロングブーツに短パンツ、スリットワンピ、長袖の上着。剣を振るうかも知れないので。
エイミィちゃんも似た格好で短刀を下げています。アネッサ・メルル組は普通にワンピース。
皆で普通に歩いてワイワイやりながらですけど、辛くなった人から旦那様が霊波移動で合流地点に運びます。
テントも出しているので不自由は無いかと。
だったのですけど、出発して直ぐにフローネさんが無理そうだったので、分裂した旦那様がソニアさんと三人で移動。
五分の一でお子様組も霊波移動でテントへ。無理する前にですね!
雷帝宮組とエリダ様、ソフィアさんは半分で足が止まったのだけど、アーシャ様が治癒で治しながら何とか最後まで踏破出来ました。
妾組や私、アーシャ様、はへっちゃらで、後の方も何とかって感じで目的地に到着です。
アネッサちゃんとメルルちゃんも冒険者準備学校で鍛えられて、普通に進めた様ですね。
先に飛んだフローネさんは持ち直して、ソニアさんと旦那様とテントの前に日除けを作って、座って雑談してました。
「アーシャさん?流石ですわね。冒険者としても活動してただけ有ります。」
「まあ、金クラスを授かっていますし、旦那様にも鍛えられましたから。」
「「「それが凄い事なのですが。」」」
「私達、王都に住む者には周知の事実で、当時お見掛けも致しましたから。」
「「「聖女様で冒険者ですか!」」」
「そうですわね。生粋の伯爵令嬢としては信じられない事ですわ。」
「当時は私も必死でしたわよ?聖女の名に恥じぬ様。シリアお母様の期待を裏切らぬ様。旦那様に見捨てられぬ様。いえ、今もでしょうか。」
「そんなアーシャ様だから今の旦那様と私達が在るのですね。」
「最初の頃は、山野で”お花を摘む”だけでも大変でしたよ?慣れない事の連続だし、旦那様は見てるし、鈍いし。うふふ、良い思い出です。」
「そうですわよね~!!とても出来ませんもの!」
「ですが見られてないと危ないですものね?」
「そうなの!見られたら出来ないと申しても、「危ないからダメだ!」の一点張りで。最後にはお漏らししてね……漏らすよりはマシだと諦めましたわ。」
「そんな事も有ったな。済まないアーシャ。だが、不安だったのでな、視界に入れておきたかった」
「いえ、お守り下さったのですから良いのですが、乙女心は別。と、言う事です。」
「女性心理は難しい。俺は永遠に追わなければならんのだろうな?」
「「「「「「「「「「そうですわね?」」」」」」」」」」
「おおっと、やはりか。師匠のせいだな」
「そんな旦那様が大好きですが?」
「そう言って貰えると助かる」
「旦那様。」
「ああ、向かって来るな」
「じゃ、行ってきます。」
「いや、カトリー「「私も行くわ」」え?」
「分かりました。では三人で。」
「一応行くわね?」
「「「はい。」」」
「「「「「「「「「「「「「「「「??」」」」」」」」」」」」」」」」
「いや、アルテまで……」
私はアーシャ様が話している前から魔物を感知してたんです。
数は六十匹。どうと言う事も無いんです。反応からしてゴブリン?大きいのも居るけど問題にもなりません。
ソニアさんとアウラさんの練習には難易度低めでいいかもです。アルテさんも居るし。
旦那様には問答無用で出てしまって心苦しいけど……
「そろそろ姿が見えます。先ずはお二人で。」
「ええ。」
「分かりましたわ。大地の精よ、我等を御守り下さいませ。ではソニアさん。」
「ええ………っ貫け!!」
三人の周囲の土が盛り上がり、草が伸びて柵の様に守り始めたの。精霊の力って凄い。
アウラさんがソニアさんの肩に手を置き、ソニアさんが何やら念じ始めました。
すると、空から光の筋が幾本も下りて来て、ゴブリン達を貫いた!
「燃えろ!」
今度は発火!?炭になるまで燃えるんだろうなぁ。
「はぁ、はぁ、イメージが明確でないと、難しいわ。」
「なら、残りは私が。”装備・第二形態”」
レイピア二刀を自在に操り、残りの三十匹を瞬時に真っ二つにして倒す。
そして、
「闇魔法”奈落”」
ゴブリンの死骸全てを闇の深淵に消し去るの。汚いんだもん。
「すごい。瞬時に倒して消し去ったわ。」
「正に大魔導ですわ。頑張らないと。」
「カトリーヌちゃんは、まぁ、順当ね。二人も初めてにしては上出来よ?本番は私が補佐してあげるから、主に障壁と癒しになると思うの。」
「「はい。お願いします。」」
「じゃあ、戻りましょう。」
何事も無かった様に、ゆっくりと歩いて戻ります。
テントまで戻って、皆が此方を見てます。
「さっき、母さんが来た。母さんの指示だったのか。練習ならいい、カトリーヌなら問題無い程度だったしな。だが妊婦なのだ。大人しくしてないとダメだぞ?」
「「はい。」」
「精霊の協力も問題無く行使できました。もっと交信して力をつけませんと。」
「ま、私が居るから邪神クラスでない限りは問題無いわ。お腹も視ているしね?それより合流までどうするの?」
「そうだな。アルテが居るから安心はそうだが。感知したら、其々が結構獲物を獲れている。ここは大人しく場所の整備と下準備だけにするか?」
「そうですわね。それがよろしいかと。旦那様とカトリーヌで整えて頂ければ、私達で料理の下拵えを致します。」
「はい。では、冷えたラガーとシードルを出しますので。子供達?果実水が有るから、ニース?注いであげなさいね。」
「うん、お姉ちゃん。」
「あい、カティかあしゃま。」
「ありがとう、カトリーヌ母様!」
「日除けの下でも暑いからうれしいわ!」
「そうですわね。風もありますけど動くと暑いですから。」
「あ、氷塊出します。冷気で涼しくなりますから。」
「「「「「「やったわ~」」」」」」
「じゃあ、カトリーヌ?無理無い程度に会場と飯場を作ろう。指示をくれ」
「はい、旦那様。ここに厨房を………」
「うむ、水は………あれは?………そうか」
「私達は、厨房が出来たらです。カトリーヌ?エプロンの代わりは無いかしら?」
「奥様。侍女軍団にお任せ下さいませ。御身自らなどとんでもありません!大事なお身体なのですから!」
「大袈裟よ?偶には私達もやっておかないと。まぁ、お手伝いは頼むわね?人数が多いから。」
「「「「「「「「「「お任せ下さいませ!!」」」」」」」」」」
「あ、アーシャ様。エプロンが有りますから有るだけ出しますね。後は……食器と調理器具一式です。」
「ええ、ありがとうね?では皮むきと煮炊き、配膳。交代で行いましょう。旦那様?獲物以外の食材は?」
「おっと、今出すよアーシャ。」
お野菜や麺の段取りが終わる頃、第一陣がやって来ました。
狩りに出たデッカーの班と、釣りに出たジェシカさんの家族と弟組ですね。武力が無いから無事でほっとしました。
一応感知はしてたんだけど顔を見る迄はね……
「おう、デッカーも気張ったな!」
「御当主様!猪と鹿です。やはり魔物などより、コレですな!」
「もぅ、デッカーったら張り切って暴走手前だったのですよ御当主様。」
「うむ、そうだな。メリヌもお疲れさん。ん?アーノルドも一緒だったか」
「はいっ!総長と御一緒出来る機会ですから!!自分は鳥です。難しいですね」
「だが、大物だ。弓は難しいからな」
「は~い、捌いて下さいね~!調理はこちらで遣りますから!」
「アーノルドさんが無事で安心しました。さ、〆て下さい?」
アネッサちゃんとメルルちゃんも調理に張り切っているみたい。
学校での実習が役に立ってますね。アーノルド君も無事で何より。
「姉上!戻りました。ザガンが上手で教えて貰ったのです!ホラ!」
「まぁ!大きいのね?凄いわよ?」
「ソフィア姉様!僕も釣れました!初めてです!」
「わっ!凄いのね!?ザガンにお礼は言った?早速調理しましょうね。」
「「姉ちゃん!」」
「無茶しなかった?ん、大漁だね。」
「おっ!ザガンは凄いな!セバスもバルデロも頑張ったな!」
「「はい義兄上!」」
「お姉様、大丈夫だった?」
「おお、ジェシカ。いやいや、ザガン君の言う事を聞いていれば大漁で。楽しい時間だったよ」
「本当にね。初めてでしたけど、楽しめたわ!」
「カトリーヌ様の弟殿は色々詳しくて、安全に過ごせたよ!」
「お父様達も楽しめて良かったわね?ザガン君、様様ね?」
皆はマスやイワナ、小魚だったけど、ザガンは一人だけパイルと言う大型魚を釣ってました。
一メートル位で、川魚にしては大型の部類ですね。
後は順次集まって来て、獲物を見せ合ったり自慢したり、揮わなくてしょげてたり。
でも食事になると皆が笑顔!大自然の中、大勢の人が集まり笑顔で食事をして話に花を咲かせるんです。守らなきゃね。
いよいよ明日かぁ。災厄、どんな事になるんだろ。
何処に起こるんだろ。
何人の人が死んじゃうんだろ。
………ううん、私は”わたし”の出来る事、役割を果たす。
「どうしたの?カトリーヌ。最近、何か思い詰めてるわね?」
「………言えません。シリアお母様との秘密なんです。」
「………そう。良く無い事が起こるのね?では、覚悟をしておきましょうか。」
「ごめんなさぃ。」
「貴女が一人で悩む事では無いのよ?さ、今は余暇の一時。楽しむ時間。」
「はい。」
「ザガンは凄いわね?大きなお魚を釣ったり、セバスやバルデロに教えてみたり。旦那様はお仕事も一緒にと、依頼したそうだし。」
「農村の男ですからあれ位は。お仕事も大丈夫とは思いますけど……」
「あの子はセバスと同じ歳にしては、確りしていて既に自立した男性よ?自分の足で歩いて行くでしょう。困った時は相談してくるから心配せずに見守れば?旦那様も居ますからね。」
「そう、ですよね。確りし過ぎて驚いたですもん。頑張ってくれますよね。」
「アーシャ様、カトリーヌさん、どうしたのですか?あ、カトリーヌさんは父が喜んでましたよ?ザガン君のお陰で楽しかったって。姉夫婦も安全に過ごせて楽しかったみたい。」
「そうですわね。ウチのバルデロもザガン君に習ってお魚が釣れたと喜んでいましたわ。」
何だかザガン大絶賛になってますけど、農村では普通なんだけどなぁ。
私がズレてるの?分かんないからいいや~
あ!パスカルとダイアナだわ!注意しとかないとね?
「ダイアナ。ちょっと、いい?」
「あ、カトリーヌ奥様。はい、なんなりと。」
「いえ、実はね?ちょっと、先日~、う~んと……逢引きを、見てしまって。」
「………ぇえ!!いえ、あれは、あの、」
「「「「「「「「「「そこ!詳しくっ!!!」」」」」」」」」」
「私が晩に、お湯の火照りを覚まそうと、夜風に当っていたら…ダイアナとパスカルの逢引きを見てしまって。ごめんね?」
「はわわわ~~ありぇわ、ふにゅ、はにょ」
「「「「「で!で!どうなったの!?」」」」」
「「「「「何してたのかしら!」」」」」
「え?それは、口ではちょっと。はじゅかしいので。想像で……」
「「「「「言えない事!?」」」」」
「「「「「秘め事ねっ!!」」」」」
「火に油です~きゃんべんしてくだしゃい~」
「いえ、私は屋内の方がいいと、注意をしたかっただけなの。外は誰にみられるか、分からないでしょ?」
「「「「「「「「「「ふむふむ。」」」」」」」」」」
「あ、あれは、パスカル様が、外で、隠れて、って。」
「「「「「「「「「「それでそれで?」」」」」」」」」」
「でも、盛り上がってたから。危ないし。」
「「「「「「「「「「続きは?」」」」」」」」」」
「そうなのですけど。久しくお会い出来ませんでしたから。パスカル様が……」
「「「「「「「「「「パスカルが?」」」」」」」」」」
「こう、私を抱き締めて。ぶちゅ~っと…」
「「「「「「「「「「ぶちゅ~っと??」」」」」」」」」」
「ダイアナ?暴露大会なの?」
「はっ!!な、何を!言わせるのですか!は、恥ずかしぃですわ~~」
「「「「「「「「「「いいところだったのにぃ~」」」」」」」」」」
「ダイアナが可哀想ですよ?初心ですから。パスカルも殿方だから分かるけど、外は不味いですよね。」
「そうね。カトリーヌの言う通りだわ。パスカルに注意をした方が良いわね?旦那様?」
「ん?何だいアーシャ。皆も集まって」
「実はパスカルとダイアナですが…―――――事が有りまして。ダイアナは未婚女性ですし、もう少し配慮を注意して欲しいのですわ。」
「ふむ。そうだね、夜の外は良く無いな。よし、俺が伝えよう。お~い!パスカル!!ダイアナと―――――」
「ご!御当主様!!それは!―――――」
「なにっ?パスカ~ル!男らしく、どーんと行かんかっ!ワシが妻を―――――ですよね?御当主様」
「そうだな。どかーんと。デッカーも行ったぞ?」
「そうですな、パスカル殿。私もメリヌにはドカーン!!と行きました故。ですよねケーニッヒ殿」
「ええ、私も妻がどかーんと来ましたから。」
「「「「「「「「「「………デリカシーが」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「………秘め事が」」」」」」」」」」
「ダイアナがかわいそう………ごめんね?」
「……いえ、もういいです。ここ迄暴露されたからには、キッチリ責任取って貰いますから!パスカル様!御覚悟を!!」
「え?いぇひ?だ、だいあな、さん……ぅぐ、」
「パスカル!確りせんかっ!」
「これだけの証人がいるのだ。スパっと決めろ?」
「ダイアナを泣かせたら、承知しませんよ?」
「ふぁ!くぇっ、結婚!してください!ダイアナ嬢!」
「はい。末永く、宜しくお願い致します、パスカル様。義父上様もご指導の程、宜しくお願い致します。」
「い、言えたぁ~~魂が抜けそうです~」
「うむ、よくぞ!ダイアナ嬢も確り、こ奴の首根っこを掴むようにな。戻ったら妻にも報告しよう」
「はい。義母様にもご指導頂きます。」
「うむ。目出度いな!」
「そうですわね。ダイアナ?良かったわね、おめでとう。」
「「「「「「「「「「おめでとう!」」」」」」」」」」
「有り難く存じますわ。」
何だか大事に発展したと思ったけど、めでたく解決したからいいのかな?
私が発端の様な気もするから、心苦しいけど。
あ、パスカルの魂が抜けて……旦那様が戻したわ。良かった~
どれだけ気が小さいのかな?ダイジョウブ?
ダイアナも嬉しそうだし、皆さん笑顔!二人はいじられてるけど祝福だからね。
そんな大騒ぎも十五時で終了して、片付け、収納。
騎士団の人達が大勢酔ってるので、仕方無く”重力転移”で虹の尖塔の前に。
すると、シリアお母様が出て来られて。
指の一振りで酔いが覚め、全員の疲れも癒されました。
何事かと思ったんですけど。一言。
「全員でホールに集まりなさいな。」
気付いたら10,000PV越えって…腰が抜けます。。
驚きと共に、嬉しいです。
お読み下さる皆さんのお陰です!
わたしも励みにして頑張ってまいりますので宜しくお願い致します。
ほのぼのや日常、そんな毎日が多いですが戦いも有りますよ~?
カトリーヌ頑張れっ!急げむ~とちゃん!
他にもイベントを盛り込んで行きますのでお楽しみにです!
さら




