幕間の暗黒で
全ての時空の流れが停止したかのように、あたしの世界は今、完全に突然の衝撃に吞まれていた。
何?何が起こったの?エメラルドグリーンに怪しく煌めく光が視界を覆い、あたしを包んで何処か別次元の様な世界へと運んでいく。
眩い光が氾濫して、周囲には何も見えない。
声が、聴こえた。
「・・・だから、世界の終末は回避できない。古よりの言い伝えは単なる伝承ではない。それは・・・」
朧気に、光の中に人影が見えた。白髪で痩躯、古めかしい洋装を纏い、鋭い眼光の厳しい顔つきの老人。一体、誰なんだろう?
不意に、老人はこちらを見た。
「そこにいるのは誰だ?この世界のものではないな?お前はどこから来た?・・・!そうか、お前はーーーーーーーーーー」
老人が言い終わらないうちに、あたしの視界を闇が覆った。
深く、ねっとりとした嫌な感じの暗黒。その底知れぬ闇の世界から、低く響く巨大な野獣の唸り声の様な音が聴こえて来る。不快で、不安を増幅する様な、人間に遺る本能的な部分が生命の危険を知らせて来る様な、そんな類の感覚。
これはヤバい_______!
でも、不可視の闇のエナジーの奔流に抗うことすら叶わず、あたしの意識は遠のいていく。
現実感の喪失。でも、それっていつから____?「誰か_____助けて!」
必死に絞り出した声は虚しくかき消される。
そして、完全にあたしの意識はブラックアウトした。




