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79日目 声のお仕事

「私、女子アナになろうかしら」

「姉ちゃん美人だし、頭いいしなれると思うけど……なんで? プロ野球選手と結婚とか憧れてるの?」

「いえ、まったく。むしろ国家を転覆させて法改正させる側の人間だと思ってる」

「完全にゲリラの思考だよ」

 その目的は今さら語るまでもない。

「でも、女子アナってなんで?」

「例えばの話よ」

「うん、例え話でいいよ。今までずっとそうだもん」

「私はすごくモテるから、イケメン俳優とかマサヤの言ったようにプロ野球選手とかから言い寄られるじゃない?」

「嫌味にならないのがすごいよね」

「女の憧れるイケメンたちを手中に収めて、手篭めにしてしまえば、みんなが私を支持するじゃない? そしたら私の考えに賛同するじゃない? そしたらその男たちのファンの女たちが私の味方になるじゃない? そしたらもう完全にこの日本は私のものよね」

「果てしなく壮大だけど、できそうな気がする姉ちゃんが目の前にいる」

「日本は法治国家で民主主義なんだから、絶対数の多い意見が通る。つまり私の思うままの世界ができあがるって寸法よ」

 女子アナになろうとも、なにになろうとも結局、世界を掌握することしか目的にないヒカリであった。

「世界平和のためには多少の犠牲はつき物よ」

「国一つ滅んでるけどね」

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