決戦 Ⅴ
翔視点に戻ります。
更新間に合わなくてすみません…!
『さあ!両者一歩も譲らずゲームは最終LEGまでもたれる結果となりました!
最終LEGのGALLON 901は4人が順番に投げることになります!』
透曰くダーツの団体戦で最後、または最初に大抵くるのがこのGALLONというルールのようだ。
第4LEGではなんとか調子を立て直した樹が加点を決めるおかげで俺も攻めやすく、先攻の優位を活かし切って決勝進出は望みをつないだ。
「お昼何食べるー?ね!ボクお腹すいた!」
この震える緊張感の中突然放たれた言葉に急に肩の力を抜かされたじろぐ。
「もーほらほら、これが終わったら休憩に入れるから頑張ろう?」
「……………ごめん…唐突すぎて力抜けた…」
どうやら透も同じだったようだ。
しかし意図していたのかそうでないのか定かではないが、見える景色が変わる。すこしだけ明るく見えるような、と同時にボードに集中できるようになった。
練習スローを両チームがした後、審判からのCORKの指示で透がスローする。
…タンッ
「「うおおお…!」」
『おおっとー!!!これはINNER BULLですね!しかも上の方につけているのでこれを避けてさらに内側に入れるとなると…』
会場がこの一投でだいぶ湧く。
そして神城はスロー位置を悩んでいるようだったが、スラーラインよりもかなり左側から狙い、ねじ込もうと試みるが…
…カシュッ
透のフライトに弾かれ惜しくもIN BULLを逃す。
『決勝の舞台に駒を進めるのは一体どちらのチームなのか!FINAL LEG、GAME ON !!』
2日目の大きな山場が俺たちに訪れた。
前半、順調に点数を減らし、中でも先程のLEGで感覚を取り戻した樹が覚醒し、驚異的な削りを見せていた。
ROUND4終了時点で、俺がHAT、そして他の3人全員がLOW TONで432点まで削り切る。
「……………良い意味で予想外だったけど…できれば次の一周でなんとかテンパイまで持っていけると良いかな…」
「テンパイ確定ラインは162点なのであと270点ですか…現実的に不可能ではないかもしれませんが…私がミスしなければ、ですが。」
「もー!!1LEG目の試合まだ引きずってんの!?今回は透も翔もいるし大丈夫だって!」
やや初戦で敗北したことを悔やんでいる様子の樹だが、虹渡の底抜けの明るさにかなり救われているようだ。
「ボク翔と透に任せておけばなんとかなるって思ってるもんね!!」
「……………いや、少しは責任感持って頑張ってよ!」
「って言いつつめちゃくちゃ点数削ってるじゃん!あ!翔がONE BULLかぁ…じゃあボクの出番だね!!!」
ROUND6終了時点でチームKNITは263点まで削る。しかしここで、ギアを一気に上げた神城、等々力の両者がHAT TRICKで繋ぎ、260点残しまで追い上げてきた。やはり2人ともAクラスで実力者と競り合うだけあるようだ。
しかしここでアクシデントが発生した。
『ROUND 7』
…ピュン『SINGLE 15』
…ピュン『SINGLE 15』
…バギュン『DOUBLE BULL』
…パシューン『BULL』
…パシューン『BULL』
…ピュピュピュン『TRIPLE 20』
「「「「!!?」」」」
『HIGH TON』
皆の目が点になった。
Thirdを担当していた新聞部チームの風早 良平はBクラス上位の猛者だ。勿論BULLを狙ってある程度外したといっても流石にTRIPLEまで外すことはあり得ない。しかも、体制的には上にずらしてあったようにも何も感じられなかった。
では何故、みんながここで驚いているのか。
それは、ダーツがボードに刺さらなかったからだ。
ルール上、こういったソフトダーツは機械誤差というものが生まれることが往往にしてある。例えば、DOUBLE BULLへ刺さったがSINGLE BULLにずれたり、TRIPLEの数字に入っているのに反応したのがSINGLEだったりする。こういったケースにおいて、ルールでは、刺さったダーツを優先するというルールであるため、大抵はそのROUNDを一度キャンセルし、その上で審判が正しく刺さったダーツを手で押し、ゲーム再開するのが普通だ。
しかし、今回はダーツが入ったであろうところからボードの反応が大きくずれたものの更に刺さらなかった。
この場合はゲームを続行するというのがルールであるようだ。
『風早選手、何故止まってしまったのでしょうか…?』
『こればかりはわからないわね…』
実況や会場が混乱する中、ゲームはルールに則り続行となる。
この理不尽なアクシデントによってゲームの風向きが大きく変わってしまったのであった。
申し訳ありません!!!!!
更新をしているはずがしておらず未完成のままあげてしまいました…申し訳ありません。
ブックマーク等々、よろしくお願いします。
自粛が続きますが、自分自身、そして大切な人を守るために、一人ひとり自覚を持って行動しましょう!




