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D-Life!!  作者: てぇぽん。
新人戦編
54/85

決戦 Ⅵ

前回の話をしっかり更新しましたので、申し訳ないのですがそちらもご覧いただけると大変うれしいです。

前回しっかり更新できず申し訳ありませんでした…!

『さて!未だテンパイできていないチームKNITは絶体絶命です!』


 実況が煽る。プレーヤーとしてはこのアクシデントに対してどこにもぶつけられないもどかしさを感じていた。


 残っている点数は183点。一応なんとかテンパイさえすれば先が見えるようになる。樹へのプレッシャーが突然のしかかる。この荒波の中を往く船のように、緊張と緩和が耐えず繰り返され、舞台に慣れていない樹は疲弊しきっていた。


「樹!テンパイしてくれたら透が今日の昼ごはん奢ってくれるって!」

「……………何勝手なこと言って…!」

「自分なりにいってきますよ。」


 皆の心配を他所に、樹はアクシデントで変わってしまった試合の雰囲気を打破するために秘策に出る。


 …ピュン『SINGLE 19』

 …ピュン『SINGLE 19』

 …ピュン『SINGLE 7』


 敢えてBULLを狙わない。それが樹の答え。これはダーツを始めたばかりの時、入学してきたときに初めて出会った練習方法の1つ。


「スコア上げたければ左下の部分をとりあえず狙ってみると点数減らしやすいよ!!ボク背が低いから元々よく狙ってたんだけど、途中からBULL狙いに変えたんだよね!

 ほら、遊びでやるぶんには左下狙いっていう秘策が通じるけど試合ではそうはいかないから…背が低いと大変だよ…透が羨ましい!!!」


 急にポンと脳裏によぎった記憶から、樹はなんとか3本、ダーツを投げ切る。狙いがしっかりと点数が高いところに入っていたのは日頃の練習の成果か。


「NICE DARTSだよ!!」

「悪手だったかもしれないですが…初心者の身にはあれしか方法が思いつきませんでした。」

「……………NICE PLAY。でも空閑くん次第。」


 樹を出迎える。しかし次で決めなければおそらく後攻の神城が絶対に決めてくる。それを誰よりもよく知る透はボードを真っ直ぐに見つめていた。


 …ピュン『SINGLE 18』

 …ピュン『SINGLE 1』

 …ピュピュピュン『TRIPLE 19』


「くっ…!」


 新聞部チームは24点。ダーツ経験者であればほぼ外さない、アレンジでよく見る点数だ。


 対して俺のチームは樹の奇策で45点を減らし、残った点数は138点。


 …ピュピュピュン『TRIPLE 18』


 SINGLEへのミスでとカバーし切れる18を狙う。あとはBULL2本の後のDOUBLE 19が背の高さ故やや狙いにくいというのもあるのだろうか。


 タイムアウトを取り、一呼吸を入れる透。俺たちは祈るようにその姿を見つめていた。


『おや、御影選手、消極的ですね。DOUBLEへのHIT率が低いわけではないと思うのですが…』

『これで84点。おそらく20へスイッチするのではないかしら…』

『BULLをこのまま狙わない、ということでしょうか?』

『御影くんの強さはTRIPLE HIT率の高さとコントロール力。それに加えて安全な道をを極力選ぶ冷静な判断力。普通はBULLで安心したいというのが人情、でもBULLからDOUBLE19という位置へスイッチするのは大変。だからこそあまり高さの変わらない3本で勝負を決めにいったのね。』


 何度もエアスローでフォームを確認し、再びボードに向かう。


 …ピュピュピュン『TRIPLE 20』

 …ピュピュン『DOUBLE 12』


『WONDERFUL !!』


「「「「「わぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」


 会場の静寂が一瞬にして歓声に変わる。


「いやー優勝してくださいよー?その時はまた取材よろしくねー。」

「……………ここで勝ったからには次も勝つ。」


 チーム同士で互いのプレーを称え合う。そして舞台裏へとはけた瞬間に、聞き慣れた声が俺たちの耳に飛び込んできた。


「随分と遅かったな。さぁ!僕たちの戦いを始めようか!」

「やっぱりね…」


 そこにいたのはピシッとタキシードを着た貴公子(?)、西園寺 昴であった。周りにいるのはファンの女子たちだろうか。


 決勝で戦うチームはRaven Wings。盗難事件で振り回されて一時はどうなることかと心配したが、やはりチームの団結力はどのチームにも負けなかったようで、準決勝をストレートで下し、早々に試合が終わらせていたらしい。


 女子の決勝が終わった後、最後の試合として俺たちが試合をする形になるようだ。


『っとここで!学園長から、決勝戦のルールについて説明があります!どうぞ!!!!』


「皆よくここまで頑張ってくれた。負けたチームも、これからいろんなプレーヤーと戦い、自身の力を更に磨き上げて欲しいと切に願う。

 決勝だが、試合のフォーマットを大きく変更しようと思う。せっかく新入生全員が見ているのだから見応えのある試合を期待したい。試合内容は―――」

なんとか決勝への切符を掴んだチームKNITですが、決勝で当たるチームは一体どこになるのでしょうか…次回もお楽しみに!


ブックマークや感想などなどよろしくお願いします!!!!!!


大学の講義がオンライン講義に変わり、ベッドの中で布団にくるまりながらパソコンで講義の動画を見ています。

ネット社会がどんどん浸透していく中で新しい講義のシステムが図らずもできたようです。講義をしてくださる講師陣の負担は大きいとは思いますが、しばらくオンラインだと生活しやすいのでありがたく思う、今日この頃です。


良い一週間を!

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