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【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
二章

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67 試練のダンジョン

前回のおはなし:ワイバーンに乗った。


「最強の魔導士。ひざに矢をうけて~」の4巻とコミカライズ1巻が発売になりました!

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 俺もゼノビアのワイバーンを追って空へと上がる。

 ちょうど太陽が西の空に沈むところだ。上空から見る夕日はとても美しい。


 ワイバーンで飛びたってから数十分経ち、太陽が完全に沈んだころダンジョンに到着した。

 白い石造りの五メートル四方の立方体が地面の上に立っている。

 そこに扉が付いている。恐らくダンジョン本体は地下にあるのだろう。


 そして、ダンジョンの入り口にはレジーナがいた。

 その近くにはレジーナが乗って来たらしいワイバーンもいる。


「待っておったぞ」


 レジーナは相変わらず全身金属鎧にフルフェイスだ。そして声も野太い。

 だが、武器が大きな斧から、巨大な大剣に替わっていた。

 刀身だけでレジーナの身長より長い。刀身の幅も〇・二メートルはある。

 一体どのくらい重いのか。


 試練が終わったあとにでも、レジーナに見せてもらおう。

 最近、武器づくりが趣味となっている俺は変わった武器を見ると調べたくなるのだ。


 俺の武器に対する熱い視線を気にすることもなく、レジーナは説明を開始する。


「ここは竜人族(ドラゴニュート)が成人の儀を行う遺跡だ。各地に似たようなものがある」


 それを聞いて、俺は昔の記憶を掘り起こす。

 そういえば、ディオンも十五歳の時に成人の儀とかいうのをやっていた。

 だが、ここではなかった。

 このダンジョンは俺の知らない遺跡である。


「我が兄弟子のディオンに頼んで、使用許可をもらっているので安心するがよい」


 ディオンは竜人族の中でも偉い立場のようだ。

 ディオンを通せば使用許可も簡単に取れるのだろう。


 そしてレジーナは説明を続ける。

 今回の試練は、基本的に竜人族の成人の儀を模したもののようだ。

 ダンジョンの中にレジーナが置いたあるものを手に入れて戻ってくればクリアだ。

 ただ、竜人族の成人の儀は一人でやるもの。


「それゆえ、四人ではぬるいと思ってな。色々加えているから退屈することはあるまいよ」

 そういって、レジーナは笑った。

 レジーナが笑うと「シュコシュコ」という音がなるので笑わせないで欲しい。


 恐らくだが、ロゼッタの技能が必要なようになっているのだろう。

 罠を仕掛けたり、扉に鍵をかけたりしているに違いない。


「それと……。シロとフルフルは置いて行くがよい」

「……わかりました」


 俺は素直に応じることにする。


 レジーナは試練の難度を色々調節したはずだ。

 そして、シロとフルフル込みで難度を調節するのが非常に難しかったのだろう。

 シロ、もしくはフルフルの参加を前提にすると、簡単になりすぎる何かがあるに違いない。

 いわば試練マスターであるレジーナからの指示ならば、それは従うべきだ。


「めえ?」

 置いて行かれそうな雰囲気を感じたのか、シロは俺の太ももに頭突きを繰り返し始めた。


「ごめんな。シロとフルフルはここでお留守番していてくれ」

「めめえ!」

「なるべく早く戻ってくるから。レジーナさまと一緒に待っていてくれ」

「……めえ」「……ぴぎぃ」


 俺は、寂しそうに鳴くシロとフルフルを撫でまくる。

 そしてレジーナに言う。


「フルフルは基本的に有機物なら何でも食べます。シロはミルクと野菜を食べます」

「ああ、わかった。我が責任をもって面倒をみよう」

「特にシロは食い意地がはっているというか、まだ赤ちゃんなのですぐお腹を空かせます」

「わかった。心得ておこう」


 その間もシロは俺の太ももに頭突きを繰り返していた。

 俺はシロを説得するのに数分かけた。


 一方、お兄(姉)さんのフルフルは聞き分けがよい。

 シロに優しく寄り添っていた。


「フルフル。シロを頼むな」

「ぴぎ」


 一声鳴いて、フルフルは俺の肩の上に飛び乗った。

 そして、俺の顔に体をこすりつける。

 十秒ぐらいそうしてから、フルフルがぴょんと地面へと降りた。


「ぴぎっ」

 フルフルはシロの体に優しく寄り添う。


「……めぇ」

「ぴぎぃ」

「シロ。フルフル。いい子にして、待っていてくれ」


 名残惜しいが、このままではいつまでたっても出発できない。


「ごめん。待たせた」

「いやいや、大丈夫だよ! じゃあ、いこっか」


 ロゼッタが笑顔でそう言ってくれた。

 俺たちがダンジョンに入ろうとすると、ゼノビアが声をかけてくれる。


「気を引き締めていくのだ。無理はするな」

「はい。がんばります」

 気合が入った様子のロゼッタが返答する。


「もしもの時は通話の指輪で呼ぶがよい。すぐに向かおう」

「ありがとうございます」

 ロゼッタの返事にはやる気が満ちている。


 それを聞いて、レジーナがうなずいた。

「とはいえ、いつでも、どこででもゼノビアが助けてくれるとは思わぬことだ」

「はい。心しますわ」

 ティーナの返事に、レジーナは満足げにもう一度うなずいた。


「うむ。気を引き締めていくがよい」

「気を付けなさいね」

「めえめえ」

「ぴぎいぴぎい」


 レジーナ、ゼノビア、シロ、フルフルが見送ってくれる。

 俺たちは隊列を確認すると、ダンジョンの中へと入っていった。

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[良い点] シロかわいいな
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