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【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
三章

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128/185

128 戦後処理

『八歳から始まる神々の使徒の転生生活』一巻がついに発売です。

『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた』コミックス2巻も同日発売です!セットでどうぞ!

 俺は魔人のコアを見ながら少し考える。


「人が魔人になったり、魔人が獣の眷族になったりするってことは……」


 それに、この肉に覆われた魔人の魔石。


 テイネブリス教団は、肉体改造の魔法を研究しているのかもしれない。

 いや、改造と言う言葉が適切かもわからない。


「……変質、変換。……いや『進化』か」


 人から魔人になることを「進化」ということには抵抗がある。

 だが、少なくともテイネブリス教団は「進化」と考えているに違いない。

 それに人から魔人に、魔人から獣の眷族に「進化」した結果、戦闘力は格段に上がるのだ。


「この魔人もコア、つまり急所を体外に出したおかげで強くなっていたしな」


 コアの周囲に埋め込まれた他の大量の魔石が、魔力タンクと化していたのだろう。

 これならば、魔石の分だけ魔力をブーストできる。

 隙をみて魔石を交換することで連戦することも可能になるだろう。

 そしてなにより戦闘の中心から急所が離れるというのも大きな利点だ。


 仮にコアの位置以外全て同等の戦闘力だったとしたら、シロの魔力弾で勝負はついていた。


「戦闘力増強の研究が進んでいると考えた方がよさそうだ」


 今は救世機関側が戦況を優位に進めることができている。

 だが、研究が進んで教団側が一層強くなったら、どうなるかわからない。


 俺はコアを魔法の鞄に入れると、崩れ切った魔人の肉体の方へと戻る。


「魔人の肉体も魔法の鞄に入れておくべきだな」


 あとでミルトと一緒に調査しよう。


 一通り後始末をすませると、俺は上空のルーベウムを見る。

 ルーベウムは上空を旋回し続けている。

 俺は迎えに来てもらおうと、ルーベウムに向かって手を振った。


「おや?」


 だが、ルーベウムは旋回を続ける。

 ルーベウムが俺に気付いていないわけがない。

 つまり何かあったのだろう。


 注意深く観察していると、ルーベウムは口から連続で魔力弾を撃ち始めた。

 全部で五発。ルーベウムは闇雲に撃っているわけではなさそうだ。


「……何かあったな」


 俺は急いで魔力探査を開始する。

 ルーベウムの魔力弾が着弾したところを中心に念入りに調べる。


「まだ敵が隠れていたのか」


 俺は最寄りの敵の元へと一気に走る。

 すぐに隠ぺい魔法で魔力と気配を隠している敵の姿が見えた。


「ひっ」


 俺の接近に気付いた敵が顔を引きつらせる。

 一瞬、人間かと思ったが、人間ではない。少し魔人の特徴を備えていた。

 半魔人と言った感じだ。

 恐らく、魔人の細胞を埋め込んだ人間だ。


 俺は一気に距離を詰めると、その敵の首を魔法の刃で落とす。

 隠ぺい魔法の精度は高いが、明らかに雑魚。

 テイネブリス教団の諜報部隊だろう。


 諜報部隊ならば、絶対に全員を速やかに倒さねばなるまい。

 わずかでも情報を持ち帰らせるわけには行かないからだ。


 死骸を調べたいのはやまやまだが、そんなのは後回しだ。

 足を止めずに次へと向かう。


 上空のルーベウムは魔力弾を撃ち込み続けている。

 おかげで、どこに敵がいてどちらに逃げているかわかりやすい。


 半魔人の逃げ足自体は、そう速くはないようだ。

 正確に言えば、普通の人族よりも速く、普通の魔人よりも遅い。

 つまり、魔法で身体強化した俺に比べたら、ずっと遅いということだ。


 すぐに二匹目に追いついて、一撃で始末する。

 始末した直後、ゼノビアがやって来た。


「流石に速いな。いい動きだ」


 周囲には敵はいないはずだが、ゼノビアは総長としての口調で話してくる。


「総長。もう眷族の方はいいのですか?」

「レジーナが対応している。そろそろ全部倒している頃だ」

「さすがですね」


 レジーナは、三匹の獣の眷族を圧倒していたようだ。

 だからレジーナに任せて、ゼノビアが走って来たらしい。


 ゼノビアは俺が何者かと戦っていることに気が付いた。

 俺と魔人の激しい魔法のおかげだろう。


 ゼノビアが俺の方へと向かっている途中、ルーベウムの魔力弾が降り注いだ。

 それゆえ、状況が変わったことを察知。

 諜報部隊殲滅に動いたようだ。


 俺が半魔人を二匹倒している間に、ゼノビアは三匹倒してくれたようだ。


「ウィル。ルーベウムは頭がいいな。魔力弾のおかげで状況がよくわかった」

「まったく。助かります」


 俺は上空を見る。

 ルーベウムはまだ巡回していた。

 今はもう魔力弾を放ってないので、敵は近くにはいないのだろう。


「ルーベウム自身、隠ぺいが得意なので、見破るのも得意なのかもしれませんね」

「それは心強いな」


 そして俺とゼノビアは手分けして半魔人の死骸を回収する。

 それが終わると、レジーナの元へと向かう。


 なにかレジーナ側に急変があれば、上空のルーベウムが教えてくれる。

 だから、特に急いではいない。

 とはいえ、もたもたして待たせるのもレジーナに悪い。

 それなりに急いで向かう。


 レジーナのいる場所、つまり獣の眷族たちとの戦場に近づくほど、風景が変わる。

 木々がなぎ倒され、地面はえぐれていた。

 プスプスと煙を出して、くすぶっている木々も沢山ある。


 そして、さらに進むとレジーナの姿が見えた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] シロちゃん達も成長しているケド…ルーベウムってば、戦力として一気に成長しちゃったなぁ… 力技だけでなく、感性と頭脳を使って着実に半魔人どもをあぶり出していくなんて… [気になる点] こ…
[一言] ゴミそーじ、ゴミそーじ
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