第6章第6話 スラム街の教会には何故か神父がいなくて孤児がいる
「暁どこだよ・・・・・・・・囲まれた・・・」
はやて姉の指示を受けて暁の救出のためにスラム街に向かったオレだが、そこで面倒なことが起こった。
見慣れない奴は撃ち殺すってか。
上等だ。
やってやろうじゃねぇか。
「地の底から生まれし獣よ。彼の地に大牙をむけん―――――ジャバウォック!!」
とりあえずこいつで様子見だ。
にしてもオレって召喚上達したよな。
最近目立つようなことはしてないけど夜の鍛錬でここまでね・・・。
召喚されたジャバウォックは炎のような眼で軍勢を睨みつける。
勇敢な奴は銃で応戦したようだが、弾丸数発じゃビクともしない強靭な肉体をもつジャバウォックに潰された。
ほかは逃げたようだが・・・肝心の暁はどこでしょうね。
ひとり捕まえて尋問すればよかったな。
ジャバウォックにはこのまま見張りをさせといて、探すか。
オレは建物を一軒一軒見て回っているのだが、暁は一向に見つからない。
「あいつにも困ったものだな」
更に足を進めるが、やはり暁は見つからない。
若干面倒になってきて帰ろうかと思い始めた頃、教会を見つけた。
「スラム街に教会って結構お約束だよなw」
ここに孤児が沢山いて、シスターが忙しなく動いてて、何故か神父がいない。
もはやお決まりのパターンだ。
っと、じゃあシスターに暁の事でも聞いてきますかな。
「こんにち・・・はあああああああああ!?」
オレが入った瞬間、多数のカチャリという音が聞こえた。
・・・え?
何!?
なんで男どもが銃構えてるの!?
まさかの奇襲ですか!?
孤児は!?
シスターは!?
神父は・・・っていないのがお決まりのパターンだったわ。
面倒だな・・・。
この状況でどうしろと・・・。
「問題はない。今すぐ助けてやる」
・・・誰っ!?
・・・ってひゃああああああああああああ寒い!?
何で!?
みんな氷漬けじゃん!?
「片付いたようだな。では、自己紹介をしようか」
だから誰!?
「私の名はシロガネ。現在君が手にしている刀だ。何なら擬人化するが・・・」
シロガネが目覚めたのか・・・。
「いや、いい。わざわざしなくても」
「そうか。ならばこのまま話そうか。その前にひとつ言うが、氷柱に閉じ込めたあいつら、心臓が止まっているからすぐに死ぬぞ。それから無理に氷を割ると中の人間ごと砕けるぞ」
・・・どうすんだよ。
つってもこんな場所じゃ、当たり前かな。
来たこと無いけどそんなイメージあるし。
どっかの漫画じゃ平気で銃ぶっ放して人殺して特に何もとわれてないしな。
大丈夫かな。
「ご愁傷様」
一応言っておいた。
たぶん言葉通じないけど。
「では、話を続ける。私が覚醒したのは君がロンドンで誰かを救出しろと言われたところからだ。そこで、私は君にひとつの力を与えたいと思う」
「力?」
「他の騎士たちも持っているはずだ。私は氷の力を保持している。そしてそれとは別に千里眼を持っている。この千里眼は君にも与えることができる」
・・・なるほど、それで暁を探せと。
ありがたいな。
「では、今から君に授けよう。目を閉じてごらん」
頭に何かが書き足されて・・・行くような行かないような・・・。
でも、見える。
見えるぞ。
この街の一角の家で・・・え、なんだよこいつ!?
ニコニコしながら飯食ってんじゃねぇよ!?
しかも結構家の人と打ち解けてない!?
・・・妹だろうがなんだろうが、オレをこんな面倒に巻き込みやがって・・・。
「暁の奴・・・発見次第、オレが監禁してやる!!」
オレはお前のお迎えにわざわざ日本からはるばる来たのかよ。
マジ腹立つな。
さあ、暁を回収しに行きますか。




