第6章第5話 はやて姉の命令。とりあえずロンドンへ来い。
4月25日午前9時
今日は開校記念日らしいので休みである。
特にすることもないので、今は寝ている。
そんな時だった。
オレのケータイのメールが届いた。
まあ、こんな時によこす奴なんか骸くらいしか・・・ん?
「・・・はやて姉?」
何で今更・・・。
まあ、いいか。
オレはメールの内容を確認すると、
駿くん、今すぐロンドンの本社に来なさい。
だそうです。
え?
今からじゃだいぶ時間かかるぞ?
てか明日学校休まなきゃいけないじゃん?
「・・・行くか」
逆らったら先が分かっているので、仕方なく行く。
あ、そうだ。
ひとりじゃ暇だから誰か誘うか。
「候補は轟騎か骸・・・どっちにしよう・・・」
まあ、轟騎は学校あるしな・・・。
骸は骸でウザいし。
無論、錬磨という選択肢はない。
「勝手に入るぜー!」
え?
この声は・・・骸!?
よし、骸にしようか。
「む、骸くん。勝手に入っていいの?」
「良いんだよ、どうせ駿の家だし」
骸どころかつばさもいるっ!?
てかどうせってなんだよ!?どうせって!?
「この間の約束、今日遊びに行こうよ」
つばさの約束って、ああ。あれか。
てか、今はそんなことより。
「骸、つばさ。ロンドンに行くぞ!お前らの旅費は全てオレの自腹でいい」
つばさは目を丸くして驚いている。
「いいよ、その辺のショッピングモールで・・・」
「こっちにも事情があるんだ!パスポートなら偽造パスポートがある!」
問題ない。
はやて姉が作った奴だからばれないだろうし。
「本来なら轟騎を連れていきたいところだが、今はしょうがない。タクシーはもう用意してるから行くぞ!」
オレは半ば強引に二人を連れて空港に向かった。
「まさか海外旅行できるとはね。流石駿だな。家柄も結構いいとこだし」
家で人を判断するのはおかしいと思うけどな。
まあ、千秋や錬磨ほど金はないけど・・・それにこれ汚い金だけど・・・。
「あ、あの・・・駿くん・・・。飛行機墜落しないかな。飛行機なんて初めてだから怖いよ・・・」
心配性だな、つばさは。
墜落なんてしないって。
・・・一回被害にあったけど。
「お、そう言えば駿って墜落事故にあったんだってな」
「ひゃう、そんなこと言わないで・・・不安になっちゃうから」
「まあいいじゃないか。実際墜落事故に巻き込まれたし」
そして記憶を失い、湊と出会った。
ってとこか。
あそこで暮らした数日間は結構すごかったよな。
自給自足で。
「み、耳が痛い・・・」
あ、耳抜きしてなかったの?
「ほら、こっちきてごらん」
オレはつばさを引きよせ、耳抜きをしてあげる。
「駿はつばさちゃんと結ばれたな!」
何言ってんだよ!?
どちらかというと彼女と言うより妹って感じだぞ。
「着くまで時間もあるし、トイレですることしてきたら?」
「いや、することなんて何もない。てかふざけんな!」
こんな感じで到着までの長い時間、骸に遊ばれた。
屈辱だ・・・錬磨じゃないだけマシだが。
4月26日午前7時
「到着だ」
「なぁに、ここ?」
オレとつばさは目的地の前で立ち止まった。
骸は空港でいろいろ買っていたので、置いてきた。
かなり距離があるから、おそらくついては来れないだろう。
「あ、先輩ついに来やがったのですか?」
なんだよその言い方!?
「中将、なんだその口は?」
「あ、先輩また女の子を毒牙にかけたのですか?先輩の女癖の悪さにさらに磨きがかかりましたね」
うぜぇ・・・。
このイヤミったらしい口調を何とかしてもらいたい。
「それはそうとはやて姉とかは?」
そうだ、オレははやて姉に呼ばれてきたんだ。
「そうでした。即急にこの地図のところに行ってください!ここにみんないます!」
へ?
なんだか分からないけど・・・行くか。
「中将、バイク借りていくぜ!」
恐らく中将のバイクを借りて、オレは走り出した。
「待ってろ、はやて姉・・・今いくからな」
「駿くん危ないよぉ。もう少し安全運転して」
なんでつばさがいるの!?
まあ、今は置いて行くわけにもいかないし。
仕方無いか。
目的地に到着すると、はやて姉はニコニコしながら待っていた。
それどころか、何故か千秋や轟騎がいた。
「駿くん、お誕生日おめでとう!」
「オレの誕生日は三週間前だわ!!」
意味わかんねぇ・・・それだけかよ・・・。
「冗談はこのくらいにして、駿くん、仕事よ」
お、久々の仕事か。
「今回の仕事は、暁ちゃんの救出よ」
え?




