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片瀬の日々  作者: STORM
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第6章第3話 え、風邪の日にはお粥だって?何のことかなぁ・・・。

4月20日午前8時


数日間あまり気にはしていなかったが、会社の方はどうなんだろう。

はやて姉がすべて引き受けてはくれたけど・・・。

みんな寂しい思いしてるかな・・・ってしないか。

特に中将!!

あいつは滅茶苦茶喜んでるだろう!

頭に来るんだよ、あいつの言動のひとつひとつが!

っと、学校についたな。

玄関に骸もいるし、一緒に行くか。

「お、駿。おはよう」

「ああ、おはよう」

こんな感じに朝あったらとりあえず適当に挨拶。

それから必ず後ろからつばさが微笑みながら声をかけてくれる。

そんな日常を満喫している。



「あれ、つばさが来ないな」

たった数日でここまで習慣付くとは、慣れとは恐ろしいものである。

「お、駿!ようやくお前にも女の子の良さが分かったか!」

「知るか!」

何言ってんだよこいつ。

「確かにつばさちゃんはうちのクラスでもとびっきり可愛い子だからな・・・うんうん」

もう勝手にしてくれ・・・。

・・・で、本当にどうしちゃったんだろう・・・。













同日午後4時


「結局つばさちゃん来なかったな」

「風邪でもひいたんじゃないか?」

まあ、そんなとこだろ。

高校は小学校や中学校と違って欠席の原因なんて言わないからな。

そんなに気にすることもないさ。

「行ってみないか?」

は?

どこにだよ?

「行くって・・・どこに?」

「つばさちゃんの家に決まっているだろう!」

な、何言ってんだよ。

家とか知らないだろ。

「家なら知ってるさ。俺の情報網を舐めないでほしいな」

情報網じゃなくてストーキングじゃないのか?

日本語間違えないでほしいな。

仮にも日本語検定持っているオレ・・・と言うわけではないが日本人としてね。







で、実際に行ってみた。

オレは乗り気じゃなかったが。

半ば強制だったし。

「こんにちは」

「ウッス!」

標準的なアパートの一室か。

この大きさなら一人暮らしでもなんとかなるな。

前に学校通うためにひとりで暮らしてるって言ってたし。

「鍵が開いてる・・・ま、いっか。つばさ、入るぞ」

オレはのこのこと入って行く。

そして骸は後ろで手を振ってる。

・・・何でお前が入らねぇんだよ!?

「まあ、いいか」


奥に進んでいくとつばさが顔を真っ赤にして寝込んでいた。

「だ、大丈夫か?」

やっぱ風邪か。

オレの思ったとおりだ。

「駿くん・・・うん、大丈夫だよ。ちょっと体が熱いだけ」

「悪いな、勝手に入って。今なんか作るからさ」

友のピンチだ。

料理くらい作ってやるべきだろう。

骸も呼んでやるか。


「骸、料理作るからお前も手伝え・・・逃げやがったな、あいつ」


まあ、いいか。

ん、なんか置いてある。

スーパーの袋に・・・あ、食材と調味料か。

見たこと無いメーカーの食材や調味料があるけど、オレが普段料理しないからだろうな。

ありがたく使わせてもらおうか。













今日のメニューはラーメンの一品だけだが、なかなか上手くできたと思う。

スープもダシから作ったし、麺も自分で打った。

初心者にしては上出来だろう。





そして作り終えてから気づいた。





「何でオレラーメン作ってんだ?しかも一から。お粥作れよ、オレ」

まあ、作ってる間に熱も引いてきたようだし、ラーメンは食えるだろ。




「できたぞ、ラーメンだけど」

ラーメンにはうるさいオレが美味いといったラーメンだ。

不味いわけがない。

「駿くん、折角だから・・・駿くんが食べさせて・・・」

ヤバい、今のはハートを貫く一撃だった。

純粋にこの子可愛いわ。

「分かった、食べさせてあげるよ。口開けて」

ラーメンでこんなことするのは馬鹿らしいが、まあいいか。



つばさが全部食べ終えると、オレは食器を洗う。

洗っている最中に思い出したんだが。





「・・・オレのラーメン食うの忘れた・・・」

今頃は伸びきっているだろう。

がしかしオレのラーメン。

そこまで不味くはならないだろう。

一応食ったが、スープが冷めていたので不味かった。

失敗した!

冷やしてもおいしいラーメンにすればよかった!



そう言えば小学生時代にラーメンをわざと伸ばして食う量を増やしていた貧乏人がいた。

頭も悪いし、顔もキモいし、逆ギレするし何の取り柄もない奴だったが、結局何の取り柄もないまま小6の頃に事故死した。

事故内容は、自転車に乗りながら転んで頭打って死亡。

バカすぎる。

俺達の中では最期まで馬鹿を貫き通した男として笑い話にされている。










洗い物が終わり、つばさの部屋に戻るとつばさが顔を真っ赤にして倒れていた。

え!?

熱は引いたはずじゃ・・・。

もしかしてオレのラーメンで!?

まずったな・・・どうしよう・・・。

とりあえず寝かせないと!

「大丈夫か?」

「・・・駿くん・・・これ風邪じゃないみたい」

え?

「なんかさっきからムネがドキドキするの。この気持ちなんだろう・・・」

・・・こりゃあ、間違いないっすな。

「駿くんが熱冷まして・・・」

つばさがトロンとした瞳でこちらを見ている。

悔しいが相当可愛い。

なんとか理性を抑えていると、トドメの一撃とも言える上目遣いを行使してきた。

しかも抱きついてきた。

「駿くん、だぁい好き」

ぐあ、ヤバいな、リアルに理性が・・・。





こんな状況になったのは間違いなく奴だ。

榎原骸おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

骸の野郎・・・骸の野郎・・・。

「骸の野郎調味料に媚薬盛りやがったなああああああああ!!!!!!!!」

近所迷惑ともいえるほど大声で叫んだ。

魂の咆哮って、こんな感じなんだな、って変な状況で感じてしまった。


く、オレも体が熱い・・・。

理性がもうそろそろ限界だ・・・理性保てるかな・・・オレ。









この夜オレは理性が飛ぶ前に家に逃げたが、そこには何故かはやて姉がいて、この状況を利用され襲われました。


後で聞いた話だが、はやて姉は骸の差し金らしい。

あいつ、錬磨と同じ目に会わなきゃ分からんようだな・・・。

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