第6章第2話 下っ端が喧嘩売ってくるが、ボスは非常に協力的な件について。
4月15日午後5時
あれから一週間がたった。
特に変わったことは何一つなかった。
結構意外だな。
そして現在、骸と体育館裏にいる。
なんで体育館裏にいるかって?
「・・・何でオレがここにいるんだよ」
「何でってお前ラブレターもらったじゃん!断るつもりでも一応顔は見せとけよ」
めんどくせぇな・・・。
三日ほど前からオレと骸にラブレターのラッシュがかかっている。
骸は純粋に顔がいいからな。
オレは・・・主人公補正かかってるからか?
で、来ましたが・・・。
「え・・・と。あの・・・」
「用があるなら早くしてくれ。オレはこれから骸とラーメンを食いに行くからさ」
いや、マジテキトーな理由だわ・・・。
とっさに出てしまったが我ながら情けない。
「す、杉山つばさです!もしよければ付き合ってくれませんか?」
ふう、噂って案外広まらないものだな。
「君、確か同じクラスだよな。友達にはなってもいいが、付き合うのは無理だ。オレには彼女がいるからな」
だいたいこんな感じに断っているのだが・・・。
「わかりました。でも、今度みんなで遊びに行きませんか?」
その程度ならいいか。
「ああ、いいよ」
ま、遊びに行くって言ったらカラオケ行ってボウリング行って飯食ってそれで終わりってとこか。
「それじゃ、また明日な。つばさ」
「あ、うん。またね、駿くん」
今まできた奴らの中では一番好みかな・・・って何言ってんだ・・・オレ。
オレには愛しの千秋がいるじゃないか。
つばさと一緒に体育館裏から出ると、なんかゴツイ奴らが大量にいた。
「どう考えても喧嘩売ってるよな、こいつら」
後ろに隠れていた骸も姿を現して言う。
「絶対もてないから腹いせに殴ってるってとこか」
一応何者か聞いとくか。
「あんたら誰?」
「我らは風紀委員。この学校での恋愛は禁止とする」
「お前らが恋愛と無縁だからその腹いせに・・・か?」
骸、ナイス!
「破った者は、制裁を加える」
「腹いせに殴りたいだけだろ?」
骸、ナイス!
本日二回目。
風紀委員とやらは総勢15人程度か。
このまま骸を囮にして逃げようか。
「てか風紀委員名乗るんだったら髪形とか身嗜みとか整えてから言えよ。そんなんじゃ誰もお前らの話を聞かねぇぜ」
その言葉がトリガーになったのか、やはり殴ってきた。
ゴミだな。
「つばさ、逃げろ!骸、こいつら全員よろしく!」
骸はこう見えて轟騎と互角に戦っていたからな。
錬磨よりは断然使える。
「ひとりじゃ一度に3人が限界。手伝えよ」
仕方無いな。
「ちょっとお前、腕貸せ」
オレは骸の腕を掴むと、剣の構えをする。
「行くぞ、鉛刀一割!!」
剣は何かって?
勿論、骸さ!!
「ちょっと待て!?止めい!?」
おお、結構威力高いな。
つっても骸じゃ切れないか。
ボロボロにしたあいつらを見下ろしてオレはいった。
「で、ボスは?」
風紀委員だからって調子に乗るなよ、お前らが一番風紀を乱してんじゃねぇか。
でも風紀委員長が某トンファー風紀委員長みたいな人だったら、死ぬわ・・・。
あの人人外だし・・・オレもだけど。
まあ、そんな奴いる訳ないしな。
・・・と、連れてきたか。
「俺が風紀委員長の神宮だ・・・って、駿か。それなら凶悪な奴がいるってのも納得いくな」
えええええええええええええええええええ!!!!!!
りょ、亮平!?
まさかの登場ですか!?
てかここの学校だったのかよ!?
「悪いな、こいつらもてないからさ、お前らと違って」
まあ・・・あの顔じゃな・・・。
この中で普通以上は亮平だけか・・・。
「俺からもきつく言っておくから許してやってくれよ」
・・・まあ、ボスが知り合いじゃな・・・。
「了解。風紀委員の方針も変えとけよ」
「いや、学校内で恋愛は別に禁止してはいないんだ。こいつらが勝手にいってるだけだ」
・・・えぇ!?
ま、いっか。
そうして今日は終わった。
ちなみに騒動に巻き込まれたお詫びに亮平にラーメンをおごってもらった。




