第5章第17話 昭和58年に起こった悲劇・その名は・・・特にないけどな!
そろそろいい加減にしてほしいところだ。
「洸・・・今は何時で何処だ?」
「えぇと、昭和58年5月17日の午前6時19分の山中市です・・・」
なんでこんな時代に飛ばされてんだよ。
しかも昭和58年ってひぐらしじゃねぇか。
そんなことはどうでもいいが・・・。
「今すぐ元の時代に戻せ」
「力が回復するまであと二日はかかりますよぅ・・・」
ちっ、使えねぇ・・・。
まあいいか。
昭和58年の山中市はそこまで発展していないんだな。
山中市はわずか10年で日本五大都市のひとつに入ったんだ。
この時代はとんだド田舎か。
それでもオレが記憶にある中ではこんな風景はないな。
あたり一面田園風景だ。
山中市も吸収合併して大きくなったからこの時代は小さな村か。
本当にひぐらしっぽいな、ここ。
オヤシロ様とかでてくるのかな?
行くあてもないので、オレたちは片瀬家を訪れてみた。
「ごめんくださーい」
「どちら様ですかぁ?」
「よ、幼女!?」
確かこの家ってそれなりに大手の商人の家って暁に聞いてたぞ?
こんな奴だしていいのかよ!?
「幼女じゃないもん。涼香はもう12歳になるんだよ!」
十分幼女だわ。
それに涼香って・・・オレの母さんじゃん!?
・・・そうだったな・・・確かオレの父さんが魔術の方面の・・・。
あれ、どっちだっけ?
ややこしくなってきた・・・。
「蓮くん蓮くん。この人幼女って言った〜」
蓮ってオレの父さんじゃねぇか!?
「ったく・・・誰だよ涼香泣かせた奴・・・」
このクソ親父・・・。
オレは自然と鬼のような形相になっていた。
「・・・喧嘩売ってんのか?」
それ以前になんでてめぇがここにいんだよ。
「お前、喧嘩売ってんなら買ってやるよ!」
・・・なんか言いだしたよ、この人。
流石はクソ親父。
というわけで決闘形式で戦うことになりました。
使用可能武器は己の拳のみ。
ま、オレにはついて来れないだろうが。
「雷電!」
オレに向かって一筋の雷光がほとばしる。
それを人間とは思えないみこなしで避ける。
・・・やはり魔術師か・・・。
「お前、魔術師か?」
「ああ、実家が魔術師の家系でな。以前旅行でここを訪れた時のここの風景が忘れられなくてここに住んでるけどさ」
親父がそんなこと言ってたな。
ま、いっか。
「てめぇが魔法使うなら、こっちも行かせてもらうよ。起動せよ、ラーの翼神竜!!」
オレは某カードゲーム漫画の最強の神(某動画サイトの神ランクではCランクと最低の格付け)を召喚してみた。
案外うまくいくもんだねぇ。
「・・・生贄3体忘れた・・・」
ま、いっか。
攻撃力0だけど。
「こいつには特殊効果が二つある。第一の効果、ゴッド・フェニックs「そこまでにしなさい。ガキ相手にそこまでやる必要はないでしょう?」
十代目・・・。
なんか十代目って言ってると沢田氏を想像してしまう・・・。
「てか十代目、いい加減本名教えてくださいよ!」
「言ってなかったかしら?それなら私の名前はリズとでも呼ぶことを許してあげるわ」
リズ・・・本名はエリザベスかな。
てか滅茶苦茶イギリスな名前じゃん!?
フランスに住んでてんじゃ?
「生まれはイギリスよ」
知らんかった。
教えもしないんだから当たり前か。
「て、ことで今回は見逃してやるよ」
すっかりおびえきったバカ親父は逃げて行った。
ゴミだな。




