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片瀬の日々  作者: STORM
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第5章第16話 最強の奥義・絶対零度。その威力は全てを凌駕する・・・。

あ、どうも。

駿です。

現在約500の人々をひとりで押さえつけています。

絶対零度(未完成)だけを使って。

一個人の強さはオレには無に等しいが、数がヤバい。

倒せないこともないが絶対零度じゃ時間がかかる。

そもそも絶対零度ってこんな状況で使う奥義じゃないし。


「絶対零度は脳裏に氷河を思い浮かべるのよ。それを再現するように・・・気を放つ」


気づけば後ろに十代目がいた。

再現・・・か。

そうか。

今までの継承者使えなかった理由が分かった。

彼女は日本に流される前に氷河を見たと言っていた。

他の継承者は氷河を見たことがなかったんだ。

そして、その情報は薄れていき、型だけが残されていた。

オレはこの間暁から逃げる時にミスって北極に行ったことがあった。

その時の情景を思い浮かべろ・・・。


どこまでも白く。

どこまでも冷たく。

どこまでも輝いていて。


それを気に込めて・・・。




「絶対零度!」


一瞬にして大地が氷に包まれた。

たくさんの人々が氷漬けにされてゆく。

・・・あ、ありえない。

絶対零度がここまで凶悪な・・・奥義だったなんて・・・。

情報ではただ単に体内を凍らせるだけだったのに・・・。

まさか大半の人間を丸ごと凍結させるほどの力を持っていたとは・・・。


オレの目の前、あたり一面氷河に変わっていた。

てかあっさり使えたな。

「・・・溶かさねぇと」

とりあえずオレは炎の召喚獣をたくさん召喚して氷を溶かしたが、一揆をおこした人々は誰一人生き残っていなかった。

そりゃそうだな。

皮膚だけじゃなく、血液や内臓まで凍結してんだから。


「あなた、良くやったわ」

・・・オレは、もう使いたくない・・・。

こんな技だって知っていたら・・・。

こんな奥義・・・修得しなきゃよかった・・・。

「後悔することはないわよ。ここでは刃向かったものが死ぬ世界だから」

・・・それでも・・・。


「こんな結果だが、当初の目的は達成した。帰る。今までありがとな」

「待ちなさい、私も連れて行きなさい。行かないと殺すわよ」

「・・・殺せるもんなら殺して見ろ。殺したら未来になんて永遠にいけないだろうよ」

最後だし、刃向ってみた。

「調子に乗りすぎね。どうやって殺そうかしら」

勝手に言ってるがいいさ。

全ての奥義を修得したオレには、もはや敵はいないしな。

あんだけ殺したんだ。

今更もうひとり殺したってたいして変わらねぇよ。

それにオレの本業は殺し屋だしな。

「殺しにかからないなら、こっちから行くぜ」

「!?・・・いつからそんな強さを!?」

戸惑いを捨てた今のオレには誰もかなわないさ。

「心が闇に染まってる。それでは絶対零度の神髄には到底たどり着けないわ」

・・・神髄?

「分かったならさっさと未来に行くわよ」

「・・・」

オレは絶対零度を修得してはいなかったのか?

あの威力でか?

「・・・元に戻りなさい。それではあなたを愛す者も悲しむわ」

・・・オレを愛す者・・・か。

そうだな。

こんな心を持ったオレを見たらあいつは悲しむだろうな・・・。

「・・・そうだ、十代目。オレが間違っていた」

そうだな、本当に。












家への帰宅途中、落雷が落ちた。

滅茶苦茶晴れてたのによ・・・。



「あ、二十二代目!!」

・・・確かこいつは・・・二十三代目の洸だっけ?

落雷の正体お前か!!

「やっと見つけました。椎名財閥の千秋さんから依頼で、500年ほど前の時代から二十二代目を元の時代に送れと・・・」

・・・え?

「あ、ぼく、聖マテリアル学院の生徒ですよ。次元魔法が使えるので」

・・・案外近くにいた――――――――――――――――!?

「まあ、ありがたい。ああ、それとオレのほかにこの人もいいか?」

「早く未来に連れていきなさい!」

我儘だな。

「ええ、いいですよ。それじゃあ、ぼくに捕まっていてくださいね」




洸を中心に輝きだし、その光にオレたちは包まれて行った。









ここで気がついたんだが、十代目が失踪した理由って、これじゃね?

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