第5章第15話 あの・・・十代目?あの時代に行くって考えは・・・。
前回試験に合格したオレだが、今はあの人の弟子にならなかった方がよかったと後悔しているところがある。
なんか出がフランスの貴族とかなんかで旅行の最中、漂流して日本にたどり着いたとか何とかで無駄にプライドが高い。
そんなことは教えてくれるのに名前は未だ教えてもらってない。
本当に彼女はオレ以外を相手にする千秋よりも女王様だ。
ホント、なんかオレに靴を舐めなさいとか言ってくるし。
家事も全部オレがやってるし。
だが、絶対零度への道は着々と近づいている。
教えるときは真面目で厳しいのが驚くくらいだ。
大分上手く出来るようになってきたし。
で、今回は訓練を終えた後の話。
「駿、早くお酒を持ってきなさい。早くしないと殺しちゃうわよ」
殺しちゃうがリアルになるからいそがねぇと。
マジで首が飛ぶ。
単純な剣の腕じゃ勝てないし。
大人しく従うほかない。
「持ってきた。はい」
「あら、今日は素直ね」
死ぬからな。
にしてもこの時代に酒は一般市民には手が届かない代物じゃないのか?
結構倉庫に眠ってるし。
ま、いっか。
数時間後
十代目が酔った勢いで普段聞かないことを言い出した。
「そう言えばなんで阿鼻地獄とか生殺与奪とかが使えたの?」
オレは先日の鍛錬で奥義を数種、披露した。
「オレはあなたの後継者から教えてもらいました」
「生殺与奪は十一代目のあいつには使えないはず」
「オレ、未来から来たんですよ。未来にはあなたの後継者がたくさんいます。オレはそのうちの一人でした。オレはここに来る数日の間に絶対零度以外の奥義は全て修得しました」
さりげなく言っていなかったことを言った。
「・・・未来って、どんなとこなのよ?」
「現在の暮らしより快適かな」
・・・タメ語になったけど・・・ま、いっか。
「年中暑くも寒くもないし、移動も速いし」
十代目がより一層耳を傾ける。
「美味い酒はあるの?」
「・・・腐るほどな」
すると、十代目は驚いたような顔をした後、ニヤリと笑いながらこちらを見た。
「帰るときには私も連れていきなさい」
え?
「私が酒が好きなのは知っているでしょう?連れて行かないなら帰る前に殺すわ」
・・・め、目がマジだ・・・。
だけどワインとか口に・・・ってフランス出身だっけか?
「・・・はい、わかりました」
仕方なく承諾したオレが悲しくなってきた・・・。
翌日
「早く剣を構えなさい」
なんかいつもと目つきが違うな。
「早く未来に行くわよ」
それが目的か。
つっても帰り方分からねぇ・・・。
「絶対零度はあなたなら使えるわ、絶対に」
そう言ってもらえるとありがたいです。
オレは絶対零度の構えをする。
「オレだってそう易々と引き下がるわけにはいかないから修得して見せるさ」
そして本日の鍛錬は始った。
鍛錬が終わった頃、ひとりの村人が家にやってきた。
「十代目!大変ですよ!ここでまた一揆が!」
一揆って・・・まだこの時代だからな。
一向一揆か土一揆か・・・ま、オレにはk「ついてきなさい」
「うわああああああああああああああ」
オレは何もできずに軽く連行されて行った。
「・・・あれか」
「予想以上に激しいわ。あなた、止めてきなさい」
オレかよ!?
ま、あの程度の数なら一騎当千で何とかなる。
「ひとつ言い忘れたけどこれは課題よ。絶対零度以外使わずに鎮めなさい」
・・・あの・・・まだ修得してないんですけど・・・。




