第5章第13話 どうやらタイムマシンには核爆弾がたくさん要るようだ〜。
そこで見たものは、巨大な装置だった。
「こ、れ・・・は」
「あら、駿。どうしてここに来れたのですか?」
中央の巨大な装置にばかり気を取られていたが、隣には千秋が白衣でイスに座っていた。
「扉を両断した。それより千秋、これは?」
「時空転送装置です。これで駿を元の時代に戻すことができますわ」
・・・マジ?
こんなことって・・・。
「これは駿が過去から来る以前から研究していました。ですので、既に完成はしています。ですが、これを動かす程のエネルギーが補給できないのです。現在省エネに力を入れているのですが・・・」
「・・・どのくらい・・・どのくらい必要なんだ?」
「大分改良しましたので、核爆弾1万個程度ですわ」
核爆弾か・・・。
核爆弾なんてもの・・・どこで・・・。
・・・核爆弾って・・・。
「・・・錬磨だ」
「え・・・」
あいつなら・・・あいつなら一時的に太陽になることができる・・・。
太陽=核
いける!!
「千秋、今すぐ錬磨を呼んでくれ!!」
「・・・よく分かりませんが、分かりました」
・・・次元魔法の使い手を発見しなくても大丈夫だったな。
よかったよかった。
・・・でも、梨瀬や翠香、月読や琉那にもう一度会えないままオレはここを去るんだな・・・。
仕方無いか。
今のオレは世界の理から外れた存在なんだからな。
早く帰った方がいい。
・・・気にしなくても彼女らには18年後に同じ姿で会うことができる。
運命が変わらなければね。
約2日後、錬磨がやってきた。
錬磨は気を利かせてくれたのか翠香と月読、琉那を連れてきてくれた。
随分いい奴になったな、錬磨。
「で、駿が俺にものを頼ると。ついに俺を頼ってくれるようになったんだね・・・嬉しいよ」
「・・・黙れ」
大人だろうが子供だろうが錬磨は錬磨だ。
厳しい口調でいい返す。
「はは、嬉しいな。最近の駿は話しかけても反応してくれないし」
未来のオレひでぇ・・・。
オレよりひでぇ・・・。
「じゃ、行くぞ。来い、F・レオン、S・ドラゴン!!C・F!!」
ソレイユフォーム。
錬磨が太陽と同じ力を発揮するC・F。
「力を送り込むぞ」
エネルギータンクにとんでもない量のエネルギーがたまっていく。
オレこんな奴相手にしたのかよ・・・。
約30秒でタンク内のエネルギーはMAXになった。
「じゃあ、そろそろ行くよ。またな、みんな」
オレは軽く手を振って装置の方を向く。
「さようなら、若き日の駿」
後ろからの言葉にオレは少しだけ振り返る。
千秋・・・さようならじゃなくてまた会おうだろ。
てか未来のオレには何度も会えるだろ。
「お父様の若きお姿を拝見できてとても嬉しかったですわ。過去に戻ったら、私を立派な女に育ててくださいね」
翠香・・・料理は上手にできるように教えるよ、絶対。
もうあんな壮絶な料理は食べたくないし。
「え〜と、んーなんかわかれるって気がしないなぁ。お父さんは週に何回か来るし・・・。ま、別れの挨拶はしておくね〜」
月読・・・ま、お前の反応が普通だろうな。
普通じゃないのはオレの方だし。
「言うことはありません。必ずまた会えますから」
琉那・・・お前らしいな。
1週間以内に会えるからな・・・。
「じゃあ、またなsh「お前に見送られなくても別にいい。用が済んだならとっとと帰れ」酷すぎるよ駿!?」
別れが惜しいが、仕方無い。
オレは帰らなければならないからな。
もちろん、錬磨は惜しくはない。
「じゃあな、また」
オレは手を振りながら装置の中に入って行った。




