間章第6話 吾が剣を愛する者に捧げる―――――奥義発動!!
かれこれ一週間経ってるねw
ども、駿ですw
最近オレの出る幕が報告程度しかないって悲しいわw
それは置いといて、現在とても面白いことになっていますw
<刹那視点>
「煉獄!」
「飛燕旋空剣劇!」
く、この大会にこれほどまでの剣士がいたとは・・・。
「吾が神獄炎月流と並ぶ流派の使い手・・・汝、名は?」
「紫麗、九条紫麗」
吾もまだまだだな。
こんな奴に手こずるとは・・・。
これでは片瀬に勝てん!
「君には感謝している。洗脳を解除してくれたことに関しては」
洗脳されていると気付いた時、洗脳解除すれば力も弱まると思っておった。
洗脳が解けたとたん、彼女は急に剣を取り出した。
その上、洗脳状態とは比べ物にならないほどの剣劇を繰り出してきた。
「君はテイ○ズシリーズのゲームはやったことある?」
「ゲームなど生まれてこの方やったことなどない」
「そのゲームの歴代剣士の奥義を見極めて作ったんだ、この流派」
自身で作ったというのか!?
しかもそんな適当なやり方で!?
「そんな流派に負ける訳には・・・」
刀を構え直し、自分の知っている奥義の中で使えそうな技を考える。
「君には勝てないよ。まだ、その流派の神髄に達してないもの」
神髄?
奴は神髄に達しているというのか?
奴と吾はどこが違う?
相手には吾についてこれる速さはない。
だが、技で吾についてきている。
防御しているにもかかわらず、疲れを見せる気配もない。
ダメージを与えている気配もない。
考えられることは一つか。
「吾の攻撃が弱すぎたのだ・・・」
それに、吾は技に踊らされていた。
それを知ってて・・・片瀬は手加減してくれたのか・・・。
攻撃にも隙が多かった。
父上にはこのような隙はない。
・・・今の吾にはこれを直すことはできないであろう・・・。
だが、補うことならできる・・・。
威力の高い技で!
彼女は全てを回避ではなく防御している!
威力の高い技・・・あれしかなかろう。
これは片瀬以外には使うまいと思っていたのだが・・・。
「いざ、参る!」
「何をしても無駄、結局あなたは自分の技に操られているだけ」
「汝、この奥義を見ることができることを光栄に思うのだな!」
こやつに生半可な攻撃は通じない。
吾も技は完璧には使いこなせていないことは自覚しておる。
ただ、ただ吾は・・・
「片瀬以外には負けたくないんだ!他の者に負けては、片瀬に勝つことなどできはしない!」
「目つきが変わった・・・私、そんなに強敵だった?」
「そんなことではない。片瀬は見ているはず・・・吾はあいつ以外に負けてはならぬのだ!」
それと・・・。
剣士であること以前に、ひとりの女として。
惚れた男にいいところを見せたいのは当然であろう!
「神獄炎月流第一奥義・新月ノ耀!」
<駿視点>
なにあの技、グロw
紫麗が全身血だらけw
ギリギリのところで防御していたから死にはしなかったけど、これは勝負あったな。
「な、駿これを!」
ん?
「片瀬、こんなことって・・・」
は?
「な、なに――――――――――――――――――――――――――!!!!!!」
正直、ありえない光景が映っていた・・・。
<刹那視点>
こんなことなど・・・。
「ごめん、言い忘れてたよ。この体、機械なんだ」
血は・・・。
「血は本物さ。ベースは人間の体だからね。色々人体を改造してたらこうなった」
「汝、人ではないのだな」
「人造人間、サイボーグ、それとも生物兵器かな」
奴の腕からさまざまなコードが飛び出している。
右腕の機能は停止したようだが、それでも左腕がある。
「ははは、この体は痛みを感じないんだ。コードをつなぎなおせば腕なんてすぐ直るし。流石に感覚をコントロールされた時はコードがついてても指示が書き換えられていたから動かせなかったけどね」
通りでここまで強いわけだ。
だが、所詮人間が元だ。
並の人間が多少強化された程度では・・・吾に勝てる条件には程遠すぎるわ!
「神獄炎月流第二奥義・満月ノ耀!」
このまま左腕の機能も奪ってやろう!
「ははは、痛くないよ、痛くないよ!!」
「なっ!?」
紫麗は強烈な蹴りを入れてきた。
「うぐっ・・・」
10メートル近く先の木に叩きつけられた。
全身のあちこちから激痛が走る。
今吾は目を大きく見開いているであろう。
そんな感覚だ。
全身に感覚はほとんどない。
流石は人造人間といったところか。
この状況で勝つことは並の人間には無理だ。
並の人間には。
だが、吾は並の人間ではない。
それに吾は誓った。
片瀬以外には絶対に負けないと・・・。
この体では戦うどころか、もう立つことすらできまい。
でも、でも、いくら傷ついても
ここで立てなければ強くなどなれない。
私は好きな人を守れる強さが欲しいんだ。
・・・あれ、言葉が戻ってる。
まあいい。
これが本当の私だからな!
刀を握る力を強める。
右腕が動かせない。
折れたかな・・・。
本来両手で戦うこの流派に片手を失うことは死に等しい。
だけど、私はここで負けることはできない。
ただ、歴代でそれを裏切った人がひとりだけいる。
「そう、裏切ったのはこの私だからな」
左腕で刀を構えなおす。
「別の流派を使う時が来たな。吾が姉が伝授したこの力を見るがいい」
「さっきからぶつぶつ何言ってるの?この体には何をやっても無駄なのに。それに片手が使えないんじゃ技の型ができないでしょ?」
「奥義・鬼哭啾啾!」
この奥義は吾の姉の流派の8代目が編み出した奥義らしい。
この一撃を受けたものはその時の光景が忘れられず、一生怯えて苦しむという・・・。
悲しくも恐ろしい奥義だ。
「ははは、痛くないよ・・・でも・・・体が動かない・・・。それに・・・この感覚は・・・懐かしい、恐怖って奴?あ、あれ、おかしいな・・・涙が・・・う、うわあああああああああああああああ!!!!!」
首のコードを切断したからな。
体が動かないのは当然だろう。
それに恐怖を植え付けたからな、この奥義で。
その状態で再び吾に刃向うことは無理であろう。
<駿視点>
な、何故あいつがオレの流派の奥義を・・・。
あれはオレの14代前の8代目が編み出した「奥義・鬼哭啾啾」・・・。
オレが使えない数少ない奥義のはずなのに・・・。
あの技は編み出されてからたった3人、刹那もあわせて4人しか使うことができなかった奥義・・・。
何故あいつがあの技を知っているんだ・・・。
継承者はオレ以外存在しないはずなのに・・・。




