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片瀬の日々  作者: STORM
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第3章第8話 現世のケルベロスとの死闘。ついてないことに最終兵器が封印されました

6月29日午前11時


「はやて姉も仲間に入ったし、もう本社に乗り込むのか?」

「それでも私はいいよ」

はやて姉が微笑みながら言う。

「私も、異論はありませんわ」

千秋がいいならいいだろう。

「ん〜、ボクにはよく分からないや」

そりゃあ、湊には分からないか。

「俺は反対だ、相手の拠点に何の情報も戦略もなしで侵入するのは危険すぎる」

まあ、亮平の言うことにも納得は行くな。

「それなら私が既に手にしているわ」

はやて姉が全体地図を取り出した。

「これで文句はないでしょ?」

流石ですね、マイシスター。















同日午後3時


「で、作戦は?」

「安心して、私がビルごと潰すから」

はやて姉が魔法銃を構えると、魔力をチャージし始めた。

そして、その瞬間とんでもないことが起こった。



オレも油断していたせいかそれには気がつかなかった。

はやて姉になんかの弾丸が命中したのだ。

「・・・魔力吸収弾ね・・・」

魔法銃の魔力は一気になくなり、はやて姉は崩れ落ちた。

「ふふふ、これは読んでいましたよ、片瀬はやて」

「あなたは・・・ブレードバレー社の者ですね」

「いかにも。お初にお目にかかります、ミス千秋」

オレ英語分かんね。

まあ、千秋に訳してもらってるけど。

「ワタシはブレードバレー社に雇われた殺し屋・ガルツ。現世のケルベロスと呼ばれる程凶悪なのですよ」

「もうなんだかしらねぇけど、こいつ敵なんだろ?千秋、潰すから待ってろ」

オレは腰につけていた日本刀を抜く。

覚悟しろよ、このゴミ野郎!


「片瀬、気をつけろ。こいつはただものじゃねぇ」

亮平が忠告したが、オレは聞かなかった。

その時はアドバイスなど不要だと思っていたからだ。



「死ねっ!」

オレらしからぬ声を出して首を狙う。

この神速のオレについて来れる奴はいない。


が、奴は右手に着けた籠手で刀を受け止めた。


「なっ!?」

そのまま吹き飛ばされる。

くそっ!

オレは地面すれすれで手をついて体制を立て直す。

「あなたが片瀬はやての弟さんですか・・・予想と裏腹に弱いですね」

あの野郎・・・。

ガルツはオレに劣らぬ速さで鉄拳を下してきた。

オレは刀でそれを防ぐ。

そのとき、微かに音がした。

「ひ、罅が入ってやがる」

どんだけ力が強いんだ!

まだ防ぐことはできるが、それでもあと数発だろう。

ガルツは余裕の表情を見せている。

「・・・どうすれば・・・どうすれば勝てるんだ・・・」

オレは千秋を守るために強くなるんじゃなかったのかよ・・・。

こんなとこで負けたら・・・こんなとこで死んだら・・・千秋は・・・。


「負けて・・・たまるか・・・」

オレは再度刀を構えなおす。

初心に戻れ。

剣を振るうとき、敵の攻撃を避けるとき・・・。


「・・・急に動きがよくなりましたね」

「初心を忘れていたんだ」

オレは身を翻して攻撃を避け、そして腹を横から両断しようと狙う。

が、あいつはそう簡単には切らせてはくれない。

避けた後すぐに体制立て直し、アッパーを入れてくる。

そしてそれをオレは右に避ける。

が、それが逆に不味かった。

「・・・いくら動きが良くなっても、ワタシには勝てませんよ」

それを利用してすぐさまキックを入れてきた。

オレはそれを避けることができずにもろに食らう。


「ぐ・・・あ・・・・・・」

そしてそのまま再びアッパー。


・・・口の中に血の味が広がる。

顎を少しそむけたおかげで骨には損傷はなかったが、痛い。

マジ痛い。

てかもう死んでw



その後も攻撃を続けたが、一向に攻撃が当てれない。




勝てない。





・・・そうだ・・・。

攻撃が当てれないなら、


当てればいい。




すっかり忘れていたよ。

オレに剣を教えてくれた人は言ったはずだ。

誰だかは忘れてしまったが、これだけは忘れていない。


<この流派は剣道では勿論、殺しにも使える。いや、むしろ人を斬るためにこの流派ができた。そう、お前が一人前になったらこの技を教えよう>




<・・・剣の構えはこうだ>

オレは剣道で言う上段で構える。


<・・・そしてそのまま剣を・・・そうだ>

オレは目を閉じる・・・。


これで、準備は整った。



「さあ、攻撃してこい・・・現世のケルベロスさんよ」

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