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転生したら巨人でした。  作者: 新米オッさん兵士


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第22話 最終決戦① 巨神 vs 覚醒同盟

決戦の日が来た。

天空の要塞「アルカディア」の屋上は、紫の霧に完全に覆われていた。

朝焼けすら紫色に染まり、世界はすでに異星の巨神の領域と化していた。

ケンタは50メートル級に巨大化し、光の剣を握りしめて立っていた。

隣にはリナが人間サイズで俺の肩に乗っている。

周囲には、覚醒同盟の全戦力が集結していた。

ヴォルガルドが巨大古竜形態で空を舞い、炎を灯す。

バルドガンとグラムが鋼の巨人形態で要塞の最前線に立つ。

シルヴァリアが樹霊巨人として根を大地に張り巡らせ、癒しの光を放つ。

ガルヴァンとルカが神獣形態で牙を剥き、突撃の準備を整える。

俺は全員に向かって声を張り上げた。

「みんな! これが最後の戦いだ!

虚空の巨神を倒し、この世界を取り戻す!

俺が核を狙う。みんなは援護と足止めを頼む!

絶対に、生きて帰るぞ!」

「「「おおおお!!」」」

六種族の咆哮が紫の霧を切り裂いた。

俺たちは一斉に南へ向かった。

大陸の中心、巨大な紫の光の柱が立ち上る場所へ。

道中、紫の霧から無数の使徒が湧き出た。

しかし、今日は違う。

同盟の連携は完璧だった。

ヴォルガルドが上空から広範囲の炎を浴びせ、使徒の群れを焼き払う。

「我の炎で道を開ける!」

シルヴァリアの根が地面から噴き上がり、使徒の足を絡め取り動きを封じる。

「森の力で、動きを止めます!」

ガルヴァンとルカが神獣の速度で突進し、封じられた使徒の核を次々と抉り出す。

「神獣の牙にかかれ!」

バルドガンとグラムが鋼の巨体で障壁を展開し、仲間を守りながら前進。

「鋼の壁は絶対じゃ!」

俺は光の剣を振り回し、最前線を切り開いていく。

リナが俺の肩の上で叫ぶ。

「ケンタ、右側に大きな使徒!」

俺は即座に反応し、光の斬撃を放つ。

金色の光が使徒の核を貫き、爆散させた。

やがて、大陸の中心に到達した。

そこに、虚空の巨神エクストラ・タイタンがいた。

体長120メートルを超える圧倒的な巨体。

四本の腕がゆっくりと動き、胸の虚空の核が紫黒く回転している。

その存在感だけで、空気が重く歪む。

巨神が俺たちを見下ろし、低い声で響かせた。

「…………呼び覚まし手……か」

その声は、空間を震わせる波動だった。

俺たちは衝撃で数メートル後退した。

ヴォルガルドが即座に炎の息を吐く。

「我の炎を受けよ!」

巨大な炎の奔流が巨神を包む。

しかし、巨神の体表に紫の霧が広がり、炎を瞬時に飲み込んでしまった。

シルヴァリアの根が大地から噴き上がり、巨神の足を絡め取ろうとする。

だが、根は紫の霧に触れた瞬間、枯れて崩れ落ちた。

「私の根が……!」

ガルヴァンとルカが左右から突撃。

神獣の爪と牙が巨神の脚に食い込む。

しかし、傷はすぐに再生し、二人は紫の波動で吹き飛ばされた。

バルドガンが鋼のハンマーを全力で振り下ろす。

「鋼の力で砕け!」

ドゴォォン!!

巨神の脚に深い亀裂が入ったが、それすらも紫の霧で瞬時に修復される。

俺は光の剣に全力を注ぎ、最大の斬撃を放った。

「これでどうだ!!」

金色の光の奔流が巨神の胸の核に向かって飛ぶ。

巨神の虚空の核が輝き、俺の光を半分以上吸収した。

残りの光が核に当たり、巨神の体がわずかにのけぞる。

「ぐ……おおお……!」

初めて、巨神が苦痛の声を上げた。

「効いている! 核を狙え!」

俺は叫びながら再び突進。

ヴォルガルドが援護の炎を、シルヴァリアが癒しの光を、

神獣族が足止めを、鋼のドワーフが防御を担当する。

連携は完璧だった。

しかし、巨神の力は想像以上だった。

四本の腕が一斉に動き、紫の霧が津波のように俺たちを襲う。

ヴォルガルドが翼で仲間を守ろうとするが、霧に飲み込まれ、翼が枯れ始める。

バルドガンの鋼の体に亀裂が入り、シルヴァリアの根が次々と枯死する。

リナが俺の肩の上で必死に叫ぶ。

「ケンタ! 核が……核の回転が速くなってる!

今がチャンスかも!」

俺は歯を食いしばり、最大まで巨大化。

60メートルを超える体で、光の剣を両手で構えた。

「みんな……今だ!

俺に、力を貸してくれ!!」

その瞬間、仲間たちの力が俺に集まった。

ヴォルガルドの炎が剣に宿り、

シルヴァリアの癒しの光が俺の体を包み、

鋼のドワーフの強靭さが剣を強化し、

神獣の牙と爪の力が速度を与える。

光の剣が、これまでで最大の輝きを放った。

俺は全力で跳躍し、巨神の胸に向かって剣を振り下ろした。

「これで……終わりだぁぁぁ!!」

金色の光の斬撃が、虚空の核に深く突き刺さった。

巨神の体が激しく震え、紫の霧が爆発的に広がる。

「ぐあああああぁぁぁ!!」

巨神の咆哮が大陸を揺るがした。

しかし、核はまだ砕けていない。

巨神の四本の腕が俺を掴もうと迫ってくる。

俺は剣を押し込みながら叫んだ。

「みんな……まだだ!

もう少し……力を!!」

仲間たちが最後の力を振り絞る。

リナが俺の肩の上で、必死に声を上げる。

「ケンタ! 頑張って!

私も……信じてる!!」

光の剣が、さらに強く輝いた。

巨神の核に、亀裂が入り始めた。

決戦は、まだ終わっていない。

(続く)

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