契約
とは言ったものの、冷静な俺が難しいと言っている。
避けた方が良いと。
だが、ここで避けたりしたら、アイツの前で大見得を切った俺が恥をかく。
そんな事は許されない!!
他のヤツならいざ知らず!アイツに笑われるなんて俺のプライドが許さない!!
「怒りの感情を糧に詠唱短縮!復讐心を糧に一撃の威力を大幅に上昇!さあ!行くぞ!!火には水!火ある所に水あり!水は生命の源!尽きる事なく世界に存在する!!さあ!さあさあさあさあさあさあ!!お前の天敵を今呼び出そう!!大いなる海」
俺の短縮した詠唱に応じて、世界の全て……否!次元を隔てた世界から呼び集められた水が世界を浸食して行く!
ああ!アア!嗚呼!!
「世界よ!ああ!世界よ!世界を滅ばさんとする敵が居るぞ!俺なら敵を滅ぼせれる!!俺なら世界を救える!!さあ世界よ!!俺の契約に乗れ!!滅ぼされたくなければ俺に力を貸すのだ!!契約魔法発動!!|我が契約すは、我の神なり《%&*△★∈%@◇¢※》!!」
魔法発動と共に時間、時空全てが停止した。
何人たりとも動くことは叶わない。
それは世界が認めぬから。
邪魔なぞされたくないから。
その為だけに世界は止めた。
それはつまり、世界は俺の契約に乗るつもりがあるということ。
『はは……ハハハハハハハハハ!!』
勢いで言ってみたが、世界が本当に乗るとは信じられないな!!
この星がどうなろうとも、世界に与える影響力は少ないと言うのに!!
それだけヤツが危険視されてると言う事だろうが……
そして、ヤツと互角に戦える俺の契約に乗ってきた意図も分かって来た。
ヤツを倒す力を与える代わりに制限を設けるつもりか。
『そういうことで良いんだよな!?』
俺の心の中も読めるんだろう?
そんな想いを込めた叫びは届いたらしく、俺の体に信じられないくらいの力が漲る。
『おいおい。計り知れない力を渡して良いのかよ……まあ、確実に殺れってことなんだろうが』
なら、希望通りに殺ってやろうじゃねぇか!!
さあ!世界を!!時を戻せ!!!
良くも悪くも運任せ
展開は不明で未定
神にも予期せぬ結末へと辿り着くか
神が望む結末へと辿り着くか
神にすらも分からぬ
終わりは近し
最凶の決着と共に
最後に笑うは誰なりぞ
始まりは迎える
新たな世界と共に
夢と希望に溢れる世界は訪れる
世界は見守る
それ以上の事は出来ぬから
世界は停滞を望まない
世界は胎動をし続ける
世界は―――




